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日ハム優勝!強さの秘密はマネーボール理論にあり

絶対的エース、ダルビッシュの移籍、そして新人の栗山監督指揮などシーズン前の苦戦予想を跳ね除け、見事優勝した日本ハムファイターズ。その強さの秘密は映画「マネーボール」にあった!

更新日: 2012年10月03日

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マイケル・ルイスによる『マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男』を原作とし、オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンがセイバーメトリクスを用い経営危機に瀕した球団を再建する姿を描く。

▼マネーボールの「セイバーメトリクス」とは

野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法である。

▽セイバーメトリクスで見る、2009年のラミレスとガイエルの比較

注:それぞれの指標の計算式は以下の通り
出塁率=(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)
GPA=(1.8×出塁率+長打率)/4 長打率=塁打/打数
BRs27=27×BRs/(打数-安打+犠打+犠飛+盗塁死+併殺打)
BRs=(A×B)/(B+C)+D A=安打+四死球-本塁打-0.5×敬遠
B=〔1.4×塁打-0.6×安打-3×本塁打+0.1×(四死球-敬遠)+0.9×(盗塁-盗塁死-併殺打)〕×1.1 C=打数-安打+盗塁死+併殺打 D=本塁打

打者の能力を測る指標として打点はあまり信用できないと考える。

本塁打以外で打点を上げるには、自分の前を打つ打者が出塁していなければならない。だが、前の打者が出塁するかどうかは運にも左右されるため。

バントや盗塁がこれまで考えられてきたほど有効な攻撃でないことを明らかにするなど、作戦面でも“新発見”が相次いだ。

日本ハムは2005年に「ベースボール・オペレーション・システム」と呼ぶ情報システムを導入。セイバー的指標を選手の獲得や育成に役立てている。

▼セイバーメトリクスによる日ハム、2012年の戦い方

ダルビッシュの抜けた先発投手陣について「打球管理すなわちフライよりもゴロを打たせる能力と内野陣とのコンビネーションでアウトを取っていくタイプが多い」

田中賢介、金子誠の二遊間と、三塁の小谷野栄一という日本ハムの内野陣は、現在12球団随一と言っていいレベル

武田勝、ケッぺル、ウルフ、斎藤佑樹は、いずれもこの指摘の通り、内野陣とのコンビネーションで持ち味を発揮している投手陣

▼日ハムのBOS(ベースボール・オペレーション・システム)

選手の情報を一元管理するデータベース。統計学的視点から選手を分析するセイバーメトリクスによる成績評価や年齢、年俸など個人プロフィールが記録され、選手はそれぞれ「主力」「控え」「在庫」「育成」のカテゴリーへ機械的に分類される。

現場とフロントがチーム編成に関して客観的な数値に基づく共通の理解のもと、若手を適正に育て、ベテランを適宜放出することで、年俸総額を抑えながらチーム力を維持することを目標としたものである

育成すれば将来1軍で活躍できる主力になれるのか、その可能性がない「在庫」ともいうべき選手なのか、BOSを見ればはっきり分かるようになっている

▼選手も幸せにするBOS

日ハム選手「このチームにいる幸せ感じる」

ある選手が「この時期に他球団のゴタゴタを見ていると、このチームにいる幸せを感じる」と語っている

試合に出るためには結果が全てに優先され、首脳陣にコビを売る必要も顔色をうかがうことも意味を成さない

栗山監督が「オレは何もしていない。ただ心から勝ちたいと思っている選手がやりやすい環境を作っているだけ」という言葉は、この球団のシステムが正しく機能している証明でもある。

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