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TPPよりはるかに重要かもしれないRCEPとは何か

RCEP(アールセップ)って聞いたことありますか?TPPほどニュースで取り上げられていませんが、日本にとって重要な貿易協定のようです。

更新日: 2017年05月19日

chattingcatさん

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▼TPPの陰に隠れがちだが重要な貿易協定交渉が進行中

▼RCEPとは?

「東アジア地域包括的経済連携」と訳されます。

出典みずほリサーチ November 2012

「域内包括的経済連携」「アジア広域FTA」などと呼ばれることもあります。

ASEANを中心に16カ国が参加する広域自由貿易協定をいう。

▼もう少し詳しく言うと・・・

日中韓印豪NZの6カ国がASEANと持つ5つのFTAを束ねる広域的な包括的経済連携構想

2011年11月にASEANが提唱し、その後16カ国による議論を経て、2012年11月のASEAN関連首脳会合において正式に交渉が立上げられました。

主に貿易や投資、サービスなど8分野を対象に2015年末の交渉妥結を目指す。

最大の焦点となる関税分野では2014年夏までの合意をめざしています。

▼成長著しいASEANの成長をとりこむRCEP

ASEAN加盟国
インドネシア・シンガポール・タイ・フィリピン・マレーシア・ブルネイ・ベトナム・ミャンマー・ラオス・カンボジア

東南アジアの10ヶ国により構成されています。

人口 5億8100万人(2009年)。欧州連合 (EU) や北米自由貿易協定 (NAFTA) より多い。国連の予測では、2030年には7億人を超え、2050年には7億7000万人規模になるとされている。

「アジアの成長」の中核をなすのがASEANの成長であるといえます。

アジア開発銀行は報告書で、アジア地域には現在100以上の #FTA が結ばれているとの集計を明らかにした。数が膨張するFTAを束ねるため、アジア広域の枠組みである域内包括的経済連携( #RCEP )締結が効果的と提言している。 article.okinawatimes.co.jp/article/2013-0…

http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/east_asia/activity/rcep.html

ASEANが周辺諸国と個別に締結してきた貿易協定をひとつにまとめようとする動きがRCEPです。

並行してASEAN内部でも、2015年をめどにASEAN経済共同体を発足させる協議を進めていく予定ですが、こちらは加盟10カ国の所得や経済発展の格差が大きいことから難航が予想されています。

▼RCEPの規模

RCEPが実現すれば、人口約34億人(世界の約半分)、GDP約20兆ドル(世界全体の約3割)、貿易総額10兆ドル(世界全体の約3割)を占める広域経済圏が出現します。

RCEPの規模や潜在的な成長性はTPPを上回ります。

http://blog.goo.ne.jp/momonga2004/e/01ef57134b875d979583126236e6a233

日本企業は東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国、中国、インドにサプライチェーン(供給網)の根を張っている。その製品、部品、投資、人の流れの妨げとなる壁を低くして、域内で共通の貿易・投資のルールを整えれば、日系企業の生産体制はさらに低コストで迅速に機能するようになる。

RCEPはアジアに進出する日本企業に大きな利点があります。

▼RCEPとTPPの違いは?また両者の関係は?

「貿易立国として築いた現在の豊かさを次世代に引き継ぐには、アジア太平洋地域の成長力を取り入れていかなければならない」

2011年11月11日、野田首相(当時)がTPP交渉参加に向けて関係国と協議に入ると表明したときの言葉。しかし・・・

日本から見ればTPP市場はアメリカが85%占めているのです。 つまり、TPPに参加してアジアの成長を取り込むことなどまったくできません。 TPPとは、実質的に日米貿易協定なのです。

現時点のTPP交渉参加国をみるとそう判断できます。とすれば前出の野田前首相の発言は、どちらかというとTPPよりもRCEPを語るのに適した内容だったようです。

TPPと比べ必然性という観点ではRCEPの方がより重要度が高いといえます。

RCEPが主に貿易条件の自由化にとどまっているのに対し、TPPは労働市場にまで踏み込んだ自由化を目指している点は大きな違いです。その点、TPPと比べRCEPは利点はあっても我々の生活を大きく変化させるデメリットが生じる可能性は小さいといえます。

日本は「RCEPはASEANと各国のFTAがもとになる。農業分野はそもそも関税の交渉品目に入らない可能性がある」(経済産業省)との立場。このため、関税の原則自由化を掲げるTPPより複雑な交渉にならないと楽観視する。

出典日本経済新聞 2013年5月9日

※決定事項ではなく交渉の進展次第では農業分野の自由化で譲歩する可能性もあります。

広域FTA締結が日本のGDPに与える押し上げ効果は1.1%。環太平洋経済連携協定(TPP)の0.54%より大きい。

予想される効果もRCEPがTPPを上回ります。(アジア広域FTA=RCEP)

TPP、RCEPによるGDP押し上げ効果
こちらの試算はTPPに韓国も参加する想定になっておりTPPの効果は現状の参加国の前提より大きく表示されています。
それでも対米ドルより対アジア各国通貨の円安進行が著しいことから、今後の円安での輸出増加も勘案すれば日本についてはRCEPの方がTPPを上回る効果をあげるのではないでしょうか。
http://d.hatena.ne.jp/YoshifumiOkawa/

米中両国の通商担当大臣はともに、RCEPとTPPは補完的な枠組みであり、両方とも、太平洋地域全体の経済統合に寄与するとコメントしている。

15年交渉妥結を目指すRCEP。中国はASEANと日中韓の枠組みを目指したが、日本が中国の影響力を恐れ、豪、ニュージーランドを引き込み昨年11月に交渉入りした。背景にTPP交渉の加速がある。

日本はRCEP交渉を、TPP交渉と並行して進めて、RCEPの主導権を握り、中国の譲歩を引き出したい思惑もある。「中国がRCEPに前向きになっているのは、TPPによって米国が東アジア経済圏の主導権を握ってしまうことを恐れているから」(政府関係者)との見方が一般的だ。TPP交渉が進展するほど、中国の焦燥は強まるとして、経済産業省などはTPPとRCEPの二正面作戦の交渉の意義を盛んに強調する。

TPP交渉はRCEP交渉にも影響を及ぼしています。今後もどちらの交渉からも目が離せません。

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chattingcatさん

気ままにまとめています。