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ドリフターズ考察: 侵略する神の雷光 ハンニバル・バルカ

かなり時間があいてしまいましたが、3巻も出たと言う事で、第四回目にまいりたいと思います。今回はカルタゴの名将、「じじどん」(豊久談)ことハンニバル・バルカです。

更新日: 2013年12月14日

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「ローマの最大の敵」

ハンニバル・バルカ――「ハンニバル」は嵐の神である「バアル神」を称えるための「バアルの恵み」から、そしてバルカは「雷光」という意味だそうです。嵐と雷光とは、何とも猛々しい名前です。そしてその名前に恥じない活躍をしていて、意外な所でハンニバルの名前がでてくることも・・・

ラテン語には「戸口にハンニバルがいた (Hannibal erat ad portas) 」、「危険が迫っていた」という意味の格言がある。転じて、イタリアでは今でも子供が悪い事をすると「ハンニバルが来てあなたを連れて行ってしまうよ」と叱ることがある。

まるでなまはげか何かのお化けのような扱いです。これも有名税みたいなものでしょうか? 子供に怖がれる軍人というと、子供が泣きやまない時に「遼来遼来(張遼が来るぞ)」と脅す事があったという、三国志の魏の武将「張遼」を思い出します。

それでは実際のハンニバルがどんなことをしていたのか、特にライバルであるスキピオとの絡みが多い、第二次ポエニ戦争の各戦いを中心に見て行きましょう。

ハンニバル&スキピオ~第二次ポエニ戦争~

初登場シーンの一コマ。いきなりのパクっただの、パクリじゃないだのの大喧嘩から始まります。

異世界にも仲良く(?)飛ばされてきた二人の名将ですが、その因縁は浅からぬものです。それはかの有名な、アルプス越えに始まる第二次ポエニ戦争に遡ります。そして幾多の戦いを経て、上記のザマの戦いでスキピオがハンニバルを破り、第二次ポエニ戦争は終結するに至るのです。

第二次ポエニ戦争序盤、ハンニバルはスキピオ・アフリカヌスの父であるプブリウス・コルネリウス・スキピオを、プブリウス・コルネリウス・スキピオを二度の戦いで破っています。スキピオ(父)は、この戦いこそ生き延びたものの、後年、カルタゴのハスドルバルと戦い戦死するのです。そうして次々とローマ軍を攻撃して行くカルタゴ軍は、遂に歴史上名高いザマの戦いへと赴きます。

未だ語り継がれる、カンナエの戦い

左図のように中央のガリア歩兵が押され、突出して来たローマ歩兵部隊を、両翼に展開した騎兵が包囲するという戦術をとりました。、

まさに絵に描いたような「フルボッコ」の図ですね。

そして後年、そっくりこれをスキピオにやり返されたのが、ザマの戦いです。

カンナエの戦いの、カルタゴ(ハンニバル)軍とローマ軍の役割をそっくり反対にしたようなものです。

カンナエと違い、カルタゴ軍(赤)は最前列に象を布陣。これによりローマ歩兵を蹂躙しようとしますが、ローマ軍(青)は図のように隙間を開けて兵を配置。象の突撃を回避してしまいます。

ですがその後、両翼の騎兵部隊のぶつかり合いになるや、カルタゴ軍は後退を装って、両翼のローマ騎兵を、戦闘区域から引き剥がすことに成功します。こうして歩兵同士の戦いになったのですが・・・

質で勝るローマ歩兵に押されてしまいます。あげくカルタゴの傭兵・市民の混成歩兵は、パニックを起こし同士うちまで始まる始末。そうこうしているうちに、戦線を離れていたローマ騎兵までもがもどってきて・・・

そして再び「フルボッコ」の図のできあがり。

同じ作戦をやりかえされて、敗れる。これにはハンニバルも、さぞや苦い思いをしたことでしょう。これを知っていれば、「パクリ」発言も負け惜しみのような感じがして面白いと思いませんか?ちなみにこの後のコマの台詞で「塩まいてやる」というのがありますが、これもローマがカルタゴを滅ぼした際に、草木が生えないようにと塩をまいたことを言ったりします。

本編中での活躍は・・・

さて、上の図をみているとハンニバル陣営は、傭兵が多いように感じられるかと思います。当初正規軍の穴埋めとしての傭兵が、徐々にそのニーズを拡大させていった結果のようです。雇われた傭兵たちは、それこそ・・・

例えばカルタゴに雇われた民族を軽く挙げてみますと、ヌミディア人、ケルトイベリア人部族、イベリア人、バレアレス人、ギリシャ人、古代イタリア系民族複数(イタリカ)、ヌビア人、ケルト・ガリア部族、シチリアの現地部族、コルシカとサルディニアの部族、その他諸々……。

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