新しい栽培法には驚いた。日光を当て過ぎないという発想は面白い。番組では低コストで高い収穫を実現出来る「三角棚栽培」を紹介していた。この理屈が非常に面白いのだが、日光を当てすぎないという点にポイントが有るようだ。

化粧品会社に勤務している時に

「紫外線は人間だけじゃなく、植物にとっても有害だということを知るのです。人間は紫外線を浴びると体内でメラニンを合成することはよく知られていますが、植物も同様に防御機能でリグニンという物質などが働き、光を弱めて吸収しています。そのため、わずか3~5%の太陽光しか光合成には利用されません。」

という事実を知った事で、

「棚をマンションのように多層に重ねて、光を分散させてやればいい。当然、下の棚には光が届きにくいので、比較的弱い光でも育つ作物で、なおかつ日本全国で栽培可能なもの。そうやって探していくと、現時点で最も優れていたのが芋だったのです」

という発想に結びついて行く。この点が画期的で、実際に収穫量を大きく増やす事に成功しているという。

しかし、その他の点については特筆すべき点があるように思えない。

木質チップの代わりになると言っても、「従来の木質チップよりも安い値段で芋燃料チップが製造出来れば」と語られるのみで、安価に効率よく芋燃料チップを作る方法には触れられていない。(今後の課題なのかもしれないが…)また、バイオエタノールにするにも同じ問題がある。

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芋を効率的に栽培し、それを燃料とする発想の芋発電。このところテレビで紹介される事が増えて来たが、隠れたコストや収益性など、考察してみたい。

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