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daiba49さん

「死刑はやっぱり怖いよ。国から命を奪われるわけだからね」考え得るもっとも重い審判を下される“覚悟”は、すでに’08年に広島高裁で出された死刑判決を聞いた直後からあったのだろう。面会室のアクリル板越しに座るFの表情からは、意外にも悲壮感めいたものは感じられなかった。

 最高裁の最終決定が出される2月20日のちょうど1週間前、私は彼に会うため広島拘置所を訪れていた。

「もしも許されるなら、生きて償う道を与えてほしいと思うけど……。僕のしたことは、2人の尊い命を殺めたのだから、僕の命をもって償わなければならないものだとも思う」

警察、検察や裁判官が悪かったとは思わない。僕が、うまく自分の思いを表現できなかった未熟さが招いたんだ。今は、自分のこと 相手に理解できる言葉でうまく伝えて、良くも悪くも適確に評価してほしい。そして『不謹慎だ』『反省していない』と批判されたら、それを反省のチャンスにして成長したいんだ」

「裁判所には、いろいろなことの判断を求めているんだ。裁判所は僕を判断する立場だけれども、社会から評価を受ける立場でもある。僕の刑が決まるだけじゃなく、これからのこの国の裁判の参考基準を示すことになるだろうから、何十年もの批判に耐える、しっかりした判決文を書いてほしい。そうしてもらえれば、僕も幸いだよ」

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