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読後、興奮しすぎて寝付けなかった小説5選ーブックオフで100円ー

どんでん返し、隠されたオチ、人間の心情描写が素晴らしかった作品を集めてみました。全てブックオフで100円で購入し、感動の余韻が凄まじくなかなか寝付けなかった小説です。

更新日: 2012年11月10日

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独特の文体が生み出す深い闇と感動

広大な干拓地と水平線が広がる町に暮す中学生のシュウジは、寡黙な父と気弱な母、地元有数の進学校に通う兄の四人家族だった。教会に顔を出しながら陸上に励むシュウジ。が、町に一大リゾートの開発計画が持ち上がり、優秀だったはずの兄が犯したある犯罪をきっかけに、シュウジ一家はたちまち苦難の道へと追い込まれる…。十五歳の少年が背負った苛烈な運命。

話がつらすぎて途中挫折する人が続出するかもしれませんが、物語の深淵に触れた時に押し寄せてくる感動の波がすごかった。

救いのない物語だ、と思った。偉大な物語だ、と思った。誤魔化していない、向き合っている物語だ、と。一つの線を貫いて、抑制を効かせた文体は、悲劇を黙示録へと昇華させている。

よくある密室サスペンスと思いきや話は驚愕の展開に・・・

全長4000メートルの海峡大橋を支える巨大なコンクリート塊。その内部に造られた「バルブ」と呼ばれる閉鎖空間に科学者、医師、建築家など6名が集まった。プログラムの異常により、海水に囲まれて完全な密室と化した「バルブ」内で、次々と起こる殺人。残された盲目の天才科学者と彼のアシスタントの運命は…。反転する世界、衝撃の結末。


森博嗣作品の中で一般的な評価が高いのは「すべてがFになる」ですが、それを凌駕する素晴らしい作品だと思います。

ここまで殺人事件の存在感が薄いミステリも珍しいのでは。二転三転する結末に翻弄されて、読み終わってすぐには動けませんでした。

まどろみの世界の中で明らかになっていく記憶。その先には・・・

堀井千波は、周囲の騒音に嫌気がさし、引っ越しの準備を始めた。その最中に見つけた一冊の本、『いちばん初めにあった海』。読んだ覚えのない本のページをめくると、その間から未開封の手紙が…。差出人は「YUKI」。だが、千波はこの人物に全く心あたりがない。しかも開封すると、そこには“あなたのことが好きです”とか、“私も人を殺したことがある”という謎めいた内容が書かれていた。一体、「YUKI」とは誰なのか?何故、ふと目を惹いたこの本に手紙がはさまれていたのか?千波の過去の記憶を辿る旅が始まった―。

この人に連作小説を書かせたら右に出るものはいないでしょう。「ななつのこ」もオススメです。

人間の苦悶、哀しみをリアルに描きながら、それでいて温かで、見事なまでに「謎」が紐解かれていく様は芸術的な映像を見ているような感覚でした。

この物語をどう解釈する?あなたの論理思考力が試される!

夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。


難解なラストについて様々な解釈があります。

※自分なりの解釈を以前記事にしたころ作者本人がtwitterにて反応してくれ驚きました。
【ネタバレ注意】ラストに隠された大オチに気づいた?http://matome.naver.jp/odai/2133889670826215901

湿度、闇ともにぎっしり詰まってる作品である。最初から最後までずっとつきまとう薄気味悪さと、読了後の後味の悪さは異常。

ハズレなし、短篇集の最高傑作!

双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…。

謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?

目がさめたら、何者かに刺されて血まみれだった資産家の悲喜劇…「血液を探せ!」。

ハイジャックされた機内で安楽死の薬を買うべきか否か…「落ちる飛行機の中で」など。

短編の鬼才、乙一。
乙一さんの本は全て読みましたが、ZOOが頭1つ抜けている印象です(GOTHも素晴らしいですが)。

相変わらず、奇妙で、奇怪で、独特な世界を生み出す作家さん。“気持ち悪い”という感情を僕の中に生み出しつつも、何故か引き込まれてしまいます。

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