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【徹底検証】悪いのはオルフェ池添か、ジェンティル岩田か【ジャパンカップ審議】

逃げ粘るビートブラックを交わそうとしたオルフェーヴル。その2頭のあいだの狭いスペースにねじ込むように入ったジェンティルドンナ。2012年のジャパンカップ、勝ち馬の岩田騎手の進路取りは審議対象となり、2日間の騎乗停止処分に。しかし、池添騎手のオルフェも内に斜行しているとの指摘もあり、徹底検証します。

更新日: 2019年04月16日

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この記事は私がまとめました

レース映像とパトロールビデオ

JRAの制裁

15番ジェンティルドンナ号の騎手岩田康誠は、最後の直線コースで外側に斜行した進路の取り方が強引なものであったため、12月1日(土)から12月2日(日)まで騎乗停止となりました。

オルフェーヴル陣営のコメント

「僕が真っすぐ走っているのに大きな動作でぶつけられた。3、4回ぶつけられて態勢を崩した。これでこの判定は納得できない」

「3回はぶつけられている。1回はバランスを崩して宙に浮いた。あれだけはじき飛ばされたら、どんな馬でも失速する。(ジェンティルドンナは)内ががら空きだったし、オルフェと謙一の進路に入る必要はなかったのでは…」(池江調教師)

「この判定には納得できない」(池添騎手)。「ぶつけられて態勢を崩したし、手前も変えてしまっている。なんとも割り切れない」(池江寿師)

ジェンティルドンナ陣営のコメント

トーセンジョーダン陣営のコメント

「最後に前をカットされてブレーキをかけてしまいましたが、あれがなければもうひとつ前にはこれたと思います」(スミヨン騎手)

出典競馬ブック12月2日

トーセンジョーダンは5着。オルフェーヴルが直線で前を横切る形に。

両方の馬主サンデーレーシングは

審議の結果を待つ間、関係者や報道陣でごった返す検量室前で、ノーザンファーム代表の吉田勝己氏は「これが失格になったら競馬にならないよ」とつぶやきました。とげとげしさはなく、表情はあくまでも柔和で、笑みを含んだぼやき声でした。勝負なんだからあそこで引くわけにはいかないだろう、と言いたげな表情でした。

ちなみに吉田勝己氏は昨日の審議結果について『降着にならないのは当たり前。あれを降着にされたら競馬にならない』とコメントしてた模様。池江師と池添くんはボスのこのコメントをどう受け止めるのかねぇ…

元地方競馬の厩務員

不利がなければどうだったか

新降着制度が導入されてからでも、今回のジェンティルドンナとオルフェーヴルの接触は、もちろん意見や見解が分かれることになる。わたしは、「あの接触がなければ、オルフェーヴルのほうがジェンティルドンナに先着していた」とは思わないから、降着ルールは適用されないと考える。

不利がなければ入線順位は入れ替わっていたと看做すのは難しいでしょう。「進路がなくなってブレーキをかけた」という状況ならともかく、今回のオルフェーヴルはどちらかと言うと「バランスを崩されてアクセルが緩んだ」という形。そして、それはジェンティルドンナも(加害馬と被害馬の差こそあれ)同じなんです。

直線の攻防についての分析

「ケンイチ(池添謙一)には3コーナーから4コーナー手前で、ジェンティルドンナが見えていたんです。さらに、その先に内ラチ沿いをピッタリ走るビートブラックも。いずれジェンティルドンナはビートブラックの外を通って先頭に出る。内を行く選択肢はないですから。だから、その出るスペースを早めに締めに行ったんです。競馬ではよくやることです。ケンイチはきれいに乗っていますし、騎手の戦略としてはうまかったと言えます」(武豊騎手)

ジェンティルドンナが一方的にオルフェーヴルを吹き飛ばした様に見えるあの場面ですが、オルフェーヴル自身もジェンティルドンナが入ろうとしたスペースにヨレながら入ってきており、要はスペースの奪い合いに敗れただけなんですよね。岩田騎手のアクションが大きかったから一方的にぶつけられた様に見えますが、お互い様だった訳です。

ジェンティルドンナは最後のゴール板まで、終始オルフェーヴルに寄せられる不利を受けています。パトロールビデオを見てもらえば判るのですが、何度も何度も外からぶつけられています。何故か話題になっていませんが、これは先の衝突と同じくらいの不利でしょう。

オルフェーヴルは直線で内に寄って行っているよね。内にモタれていたという感じはなかったから、池添が内に寄せて行ってジェンティルドンナの進路を閉めにかかっていたということ。どうせ閉めるのなら、もうワンテンポ、もう一完歩でも早く内に寄せていたら、ジェンティルドンナの進路もうまく塞げていただろうし、ぶつけられずに済んだと思う。

オルフェーヴルの池添騎手は、ゴールまで懸命に押し続けた。左ムチを使うスペースはない。しかし、右ムチを強打したなら、おそらくオルフェーヴルはもっと内によれ、だれも想像したくない「悲惨な事態」が発生していたことだろう。池添騎手はきわめて立派だった。

私なりに今回の審議事象を裁定するのなら、JRAの説明どおり降着はありません。そして岩田騎手が2日間の騎乗停止となった事を元にすれば、最初に接触した事象は池添騎手側の急な内への切れ込みに非がある物として、池添騎手にも1日間の騎乗停止、あるいは10万円の過怠金を科す、という見解とさせていただきます。前述のように岩田騎手の好判断によりジェンティルドンナの被害は大きくありませんが、悪質度が高い走法だと考えます。

勝ったジェンティルドンナに乗った岩田のラフプレーが、後味の悪さを残した。

読売新聞編集委員・吉見光次氏

パトロール何度見ても池江先生の言う『いくらでもあったスペース』が見当たらないのだが。騎手の差だと思いますよ、ええ。

早稲田大学お馬の会会長

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