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【大人なら知っておきたい】加賀友禅の魅力

生活様式の変化や呉服の過量販売に対する不審感等から、いま全国の和装業界は厳しい現実に直面しています。その中で加賀友禅業界は、きもの需要等の喚起に繋がる事業を展開していますが、着物そのものの需要は年々下降し続けているのが現状です。日本の伝統文化を知ってもらいたく、この「まとめ」を作りました。

更新日: 2012年12月06日

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そもそも【友禅(ゆうぜん)】とは?

友禅という言葉は「糊で防染した、きもの模様の技法」の意味であり、その技法の創始者と言われている宮崎友禅斎の名前がとられています。

また、手描き友禅は、その模様の輪郭をなす防線のための「糸目糊」が最大の特徴であり、美しさの生命線とも言えます。

ならば【加賀】友禅って何?

現代の加賀友禅には、その文様や色、そして伝統の技法について、 以下のようないくつかの特徴をあげることができます。

・ 絵画調 であること。
・ 自然や古典をモチーフとしていること。

・ 概して多彩 であること
・ 加賀五彩を基調とししていること
・ 古典の色調を伝承していること

・下絵に青花を用いている
・絵画としての線を生かしている
・糸目糊の線に手描きの美しさが感じられる。
・自然のままを象徴とする。
・虫食いや先ぼかしの技法が用いられている。
・染色後の加飾(金加工や刺繍など)が少ない。
・他の染色技法(ろうけつ、蒔絵、しぼり等)との混合が少ない。

きものとしての加賀友禅

現代の加賀友禅は、作家によっていろいろな雰囲気や特色をもった作品が作られています。また、加賀友禅の独特の文様、色彩の特徴を模し、一部技法を省略し、合理化して廉価に量産されているきものは、 加賀調子のきものまたは加賀調と呼ばれ、加賀友禅とは区別して扱われています。加賀調子のきものといっても、決して粗悪品というわけではなく、型友禅の技法が用いられているということであり、 一般には判別が難しいようです。

人間国宝 木村雨山(うざん)とその作品

加賀友禅はぼかしを採り入れた絵画的な作風を特色にしていますが、木村は写生による図案をもとに制作を行い、日本画の技法を駆使して、宗達(そうだつ)・光琳(こうりん)風の濃淡の色調を巧みに表現しました。日本の伝統的な美意識を写生調の図案に託し、大和式の意匠構成を現代的感覚でまとめた優雅でみずみずしい新境地を開拓しました。

昭和30年 1955
丈158.5×裄63.5
石川県立美術館
第11回日展

海の中を遊泳する魚の群れと、水の流れにゆらぐ海藻の動きが一体となって画面全体に律動的な新鮮さを与えている。ぼかしや糸目糊を駆使し、肩の部分の魚は小さく、腰から下の魚は大きくして、泳ぐ方向を反対にするなど、図案構成に細かい配慮がなされている。青色のみを基調とするのは雨山作品にはあまり例がないが、それだけに深い海の水の透明感などを表現しようとする作者の意欲が伝わり、作品としても十分な成果をあげている。
(石川県の工芸・石川県立美術館)

昭和34年 1959
丈165.2×裄64.3
石川県立美術館
第6回日本伝統工芸展

【番外編】ミス加賀友禅

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