
「言葉のない指環」マゼールN響(特選オーケストラ・ライブ)
2012年12月9日(日)午前6:00~午前7:35(95分) 放送。ナマを聴きに行きたかったが都合で行けず。
更新日: 2012年12月10日
2012年12月9日(日)午前6:00~午前7:35(95分) 放送。ナマを聴きに行きたかったが都合で行けず。
更新日: 2012年12月10日
楽曲内容
・『ラインの黄金』より
「かくてラインの「緑色のたそがれ」が始まる」
「ヴァルハラ城への神々の入城」
「地下の国ニーベルハイムのこびとたち」
「雷神ドンナーが岩山を登り、力強く槌を打つ」
・『ワルキューレ』より
「われらは彼の愛の目印を見る」
「戦い」
「ヴォータンの怒り」
「ワルキューレの騎行」
「ヴォータンと愛する娘ブリュンヒルデとの別れ」
・『ジークフリート』より
「ミーメの恐れ」
「魔法の剣を鍛えるジークフリート」
「森をさまようジークフリート」
「大蛇退治」
「大蛇の悲嘆」
・『神々の黄昏』より
「ジークフリートとブリュンヒルデを包む愛の光」
「ジークフリートのラインへの旅」
「ハーゲンの呼びかけ」
「ジークフリートとラインの娘たち」
「ジークフリートの死と葬送行進曲」
「ブリュンヒルデの自己犠牲」
あるレコード会社が私にワーグナーの《指環》を、管弦楽曲としてまとめ上げてみてはと提案をしてきました。私はそんなことができるかと懐疑的で、挑戦しようとは思わずにいました。やがて、懸念はあったものの、ついに最終決心をするに至りました。謙虚に努力した結果、もたらされた大反響には心底驚きました。この作品はこの20年というもの、非常に多くの場で演奏されてきましたが、今度は東京で私自身が指揮することになり実に嬉しく思っています。
聴衆の方の関心のために言いますと、私自身が新たに書いた音符は一音もありません。編纂したにすぎないのです。
1987年、マゼールはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団から編曲の委嘱を受け(逡巡した末にようやく引き受けたという)、指揮者・作曲家という両方の視点から、ワーグナー作品の編曲にまつわる問題を克服しようと試みた。マゼールは、この管弦楽曲を編むにあたり、以下のような4つの方針を掲げている。この方針からは、マゼールが《指環》という壮大な作品に対する、そして作曲家ワーグナーその人に対して抱いている尊敬と愛情が透けて見えるようにすら思われる。
皆さんの感想
ステージには、大編成で楽器があふれていた。1階中央6列目の席からは全体は見わたせないが、ワーグナーの指定どおりの18-16-14-14-12の巨大な弦楽五部に加えて、八本のホルン(四本はワーグナーチューバと持ち替え)など金管群が所狭しと檀上に並び、その他にも滅多に目にすることがない巨大なコントラバス・トロンボーンが目を引いた。
まず結論からいきなり書くと、N響の音があきらかに2ランク上のオーケストラの音に聞こえた。
しかも席は俗に貧民席と言われる3階1500円の自由席。それでなくてもただでさえ音響が劣悪なNHKホール、それなのにバシバシと音が聞こえてくる。
この日のN響は、いつものN響とは全く違った。マゼールにより催眠術にでもかけられたのではないかと思わずにはいられなかった。後述のとおり、「ワルキューレ」のあたりからは、音楽が怒涛のごとく噴出し始め、弦楽器セクションは縦横無尽に波を生み出し、木管セクションは明晰かつ鮮烈に響きを重ね、金管セクションは巨大な建造物のように迫ってきた。骨格のしっかりした荘厳なワーグナーであり、その強靭な意思は、終始一貫していた。しかし、これだけ体当たり的な表現であるにも関わらず、全体は理知的に構成されており、完璧に計算されていた。ゆったりめのテンポを採ること
「ワーグナーのオペラをどうやったらオペラ抜きで聴けるか」という矛盾した欲求を持ってる人は少なくないはずで、この編曲もこれを満たす回答のひとつ。これって「言葉のない指環」なんて題名になってるけど、「声楽のない指環」なんすよね。わざわざ四管編成の大オーケストラを狭苦しいピットに押し込んで、なおかつ歌手の声をマスクしないように鳴らす、などというしち面倒くさいことなんかしないで、ドバーンと全員ステージに乗って鳴らしまくればいいじゃないの、というノリでもあるわけで、マゼールは壮麗な一大スペクタクルを聴かせてくれた。
ただ、どちらにせよ所詮これは、メドレーというか、ポープリに過ぎぬ作品であり・・・・しかるべき起承転結の「形式」を欠いたまま延々80分間も続く大管弦楽の洪水は、やはり散漫な印象を免れない。
それに、彼が昔(1987年)ベルリン・フィルを指揮して録音したテラーク盤では演奏時間が70分弱だったのに対し、今回はおよそ80分を要していたことでも解るとおり、かなり遅いテンポが採られていたのである。「ヴォータンの告別」の個所など、最たるものだろう。正直言って、この粘っこく誇張されたテンポによるワーグナーには、今の私は辟易させられる。
今夜のN響はどうしたのだろう。これほどしなやかで、美しい弦の響きをこのホールで聴いたのは初めてではないだろうか?デュトワやブロムシュテット、マリナー、プレヴィン、アシュケナージなどそうそうたる指揮者がこのオーケストラを指揮してきて、素晴らしい音楽を聴かせてくれたのは事実ではあるが、今夜ほど美しかったろうか?昨夜のカンブルラン/読響も素晴らしかったがそれ以上であろう。それともっと素晴らしいのは、金管がいくら盛大に吹いても、決して弦の響きがマスクされないのである。やはりバランスなのだろうか?ここが指揮者の音作りのノウハウなのだろうか?
今朝の特選オーケストラライブ、ワグナー/マゼール編、言葉のない「指輪」なう。フルート2ndの人が知らない人。美人。最近N響のフルートのトラは美人さんを置くのが流行ってるのかな
凄いオケになってると思う。 RT @624614shasha: N響/マゼール、言葉のない指輪(ワーグナー/マゼール編)。N響、やっぱり最近変わったと思う。前は本当につまらなそうに演奏してたように見えてたけど、今は全くそんなふうに見えない。時には、おっ!と思う熱さを感じることも。
参考動画(マゼールBPOによる演奏)
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