第三閲覧室 (創元推理文庫)

第三閲覧室 (紀田順一郎)

大学図書館での図書燻蒸後、書庫で遺体が発見され…というのが発端のミステリ。

古書やその構造、往時の出版事情などが謎や物語にしっかり絡んでいます。作者はビブリオミステリを他にいくつも出しているのですが、その中ではこの作品が一番「書物」の特性を活かしているように思います。強いて難を挙げれば、『殺人詩篇』と少しかぶる点があること。

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参考: その他の紀田順一郎作品
『古本屋探偵の事件簿』
『古本街の殺人』
『古書収集十番勝負』(ミステリ要素は薄い)
『神保町の怪人』

書物そのものに謎が隠されている…というよりは、収集家や古書業界に焦点を当てた作品が多いように思います。

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