主人公は人間はありのままにあるべきで虚礼やお世辞などで人間関係を保つのは蔑むべき事だとし、その主義を押し通そうとするのですが、至る所に齟齬や矛盾が生じ自身疎まれる結果になってしまう。
その過程が丁寧に描かれている訳なのですが、単なる滑稽な風刺とはとれない真剣さがこの物語にはあります。
第一主人公のやっていることは過激ではあっても、正論だと言えるでしょう。
勿論そんなことをやっていれば私達は社会からたたき出されてしまいます。
その社会の欺瞞性を暗に指摘した点で自然主義的な作品のようにも感じられました。
主人公を除いた登場人物の殆どが裏表がある人間だということも注目しておきたいです。

出典Amazon.co.jp: 人間ぎらい (新潮文庫): モリエール, 内藤 濯: 本

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