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「この子はIQが高くて」…子供20人をライフルで射殺した男と、真っ先に撃ち殺された母親の関係とは

銃撃犯とその母親について、詳しい報道がなされるようになってきました。ここではワシントン・ポストを中心に見てみます。

更新日: 2012年12月28日

nofrillsさん

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14日に米コネティカット州ニュータウンのサンディ・フック小学校で乱入した男の銃弾に尊い命を奪われた人々の葬儀が、17日から始まっているそうです。

月曜日は、ニューヨーク証券取引所でも黙祷が行われたそうです。

「閑静な住宅街」で起きたのはあまりに凄惨な大量殺人。街はまだ、ショック状態にあります。当然のことです。遺体が現場から運び出されたのは、事件発生からおよそ24時間後でした。

そんな中、事件発生直後の情報の混乱が一通り落ち着いた日曜日以降、少しずつ、「犯人像」が明らかになってきています。

「あの子は、IQが高くて一種の天才」

ナンシー・ランザさんは2009年に夫と正式に離婚したあとも、結婚していた時代から住んでいるコネティカット州ニュータウンの家に暮らしていました。

息子が2人いましたが、兄のライアンさんが大学に進んで家を離れた後は、弟のアダムと2人暮らしだったようです。

Nancy Lanza had no income at the time the marriage was legally dissolved, in September 2009. Her ex-husband, Peter Lanza, earned an annual salary of nearly $445,000 as an executive at General Electric and agreed to pay annual alimony of $240,000. That figure was scheduled to increase steadily for cost of living considerations, and Nancy Lanza was due to receive $289,800 in 2012, court records show.

ナンシーさんと夫のピーターさんの離婚に関する法廷の書類から、多くのことが明らかになってきています。

2009年9月に正式に離婚した際、ナンシーさんには収入がありませんでした。

といっても、仕事をする必要がなかったようです。離婚した夫は大企業の役員で、44万ドル以上の年収があり、24万ドルをナンシーさんに支払うことで合意。しかも支払額は毎年の物価上昇に合わせてアップされる取り決めだったそうです。

ナンシーさんは、就労はしていなかったけれども、あちこちでボランティア活動はしていたようです。

Nancy Lanza, who was 52, was close to Tambascio and his family and frequented his restaurant My Place, befriending many regulars.

ナンシーさんは52歳。街のレストラン、My Placeの常連で、レストラン経営者のタンバシチオさん一家と親しく、ほかの常連客とも仲良くしていたそうです。

Tambascio said it was his impression that Adam Lanza had Asperger disorder, a form of autism. Nancy Lanza described her son to friends as a genius of sorts with a high IQ who was able to complete his high school studies in the 10th grade.

このレストラン経営者は、個人的な印象としたうえで、アダムはアスペルガー障害だったのではないかと語っています。母親のナンシーさんは、友人たちに息子のことを話すときには、「IQがとても高い、一種の天才だ」と語っていたそうです。

実際、アダムは10年生(日本の高校1年生)のときには、高校で学習する内容を全て終えてしまっていたそうです。

「アダムはアスペルガー障害だった」という説は、銃撃犯がアダムであることが判明してからすぐに、あちこちのメディアで報じられました。兄のライアンさん(2010年を最後にアダムとは会っていないそうですが)がそう述べていたのが大きかったようです。

しかし、もちろん「アスペルガー障害」は、精神科医が本人をみて下す診断名です(DSM IVでは少なくとも)。家族の印象や、行きつけの料理屋のおやじさんの印象でいうそれは、「アスペルガー障害」というよりは、日本でも俗に用いられる(いやな表現ですが)「アスペ」に近いでしょう。つまり、特に根拠なんかない。

なお、アダム・ランザが精神科医による診断を受けていた、という報告は、全然出てきません。WaPo記事で参照されている離婚の法的文書(慰謝料の支払いなど細かく記載されている)でも、その事実は確認できないようです。

同じ文書を確認した別メディア(TMZというゴシップ専門メディアですが)でも、アダムに精神的問題があったと示唆するものは、離婚の書類にはない、と述べています。
http://www.tmz.com/2012/12/17/adam-lanzas-parents-divorce-nancy-lanza-sandy-hook-elementary-school-massacre-mental-health/

15日付のBBC Newsの記事には、「アダムのおばのマーシャ・ランザは、AP通信に対し、アダムの両親はしっかりした人たちで、息子に必要ならば専門家に相談することはためらわなかっただろうと語っている」とあるのですが、その形跡は現状、ありません。
http://matome.naver.jp/odai/2135559768291776501?page=2

ただし、学校を飛び級で卒業したというのは本当だそうです。

ニュータウンでの犠牲者・被害者のための集いの場で、アダムと同じ年頃の男性がうなだれている。「高校のときのアダムを知ってます」と匿名を希望した男性は言った。「静かなタイプでした。友達づきあいは全然で、話をしようとしても、1語か2語しか返ってこないような。変わってたけど、頭はよくて、何でも優秀でした。3年も早く、高校を卒業したんです」

The Hartford Courant and the Wall Street Journal reported that Lanza attended Western Connecticut State University in Danbury starting at age 16.

ハートフォードの地域紙とWSJが、アダム・ランザは16歳で、ダンベリーにあるウエスタン・コネティカット州立大学に入学したと報じているそうです。

別の元クラスメイトは、「自分が知っている中でもこんなに頭のいい人はいないんじゃないかというくらいに頭がよかった。天才だったのではないか」と語る。

The Associated Press reported that Lanza took classes at Western Connecticut State University in Danbury when he was 16 and 17 years old but stopped after the summer of 2009, about the time his parents’ divorce became final.

APの報道を引いて、ワシントン・ポストは、アダムが16~17歳で大学で授業を取り始めていたこと、しかし2009年の夏以降は来なくなってしまったことを記述しています。この「2009年夏」というのは、両親の離婚が最終的に決まったころだ、とも。

Paul Steinmetz, a spokesman for the school, told the Associated Press that Lanza was among a small group of 16-year-olds among the school’s 5,000 undergraduates. He earned a 3.26 grade point average while a student there. He dropped out of a German language class and withdrew from a computer science class, but earned an A in a computer class, an A-minus in American history and a B in macroeconomics.

また、APの取材では、学校のスポークスマンの話によると、アダム・ランザは5000人の学部生に混ざって勉強した少人数の16歳の学生の1人で、成績は平均で3.26ポイント。ドイツ語はドロップアウト、コンピューター科学は履修中止も、コンピューターの授業ではAを取り、米国史ではA-で、マクロ経済学でB。

うーん。「大学生」としては、悪くもないけど特にすばらしくもない成績ですね。

履修科目も、親の影響が大きそうですね……。ナンシーさんのかつてのお仕事は、金融畑のようです。

Nancy Lanza, who was divorced and had reportedly worked in finance

16日付のワシントン・ポストから。

ナンシーさんがよく来ていたというレストラン、My Placeの経営者はこう語っていますーー「アダムくんはナンシーさんにとって人生の全てでした。息子さんは2人いらして、どちらも自慢の息子でしたが。アダムくんについて、自滅的だとか暴力的だとかいったことは一度も言っていませんでしたよ。そういうことは全然ありませんでした。少しでもアダムくんと一緒にいれば、誰でも、この子はちょっと違うなとわかったものですが、大きな問題があるとは全然思わなかったはずです」

http://t.co/awLMfJdO

In interviews, people who knew Nancy Lanza say she was deeply devoted to her troubled younger son, who was extremely bright but socially awkward and — until Friday — was not known as someone who was potentially violent.

ナンシーさんを知る人に話を聞くと、ナンシーさんは下の子に深い思いがあったことがわかる、との記述。「非常に頭脳明晰であったが、社交的には不器用で、金曜日までは、乱暴な行いをすることがあるなどとは思われていなかった」と、この記事はアダムについて述べています。

しかし同じワシントン・ポストも、事件発生からほどない段階での記事では……

近所の人の話では、乱暴で始末に負えない子で、薬を飲んでいた。

投薬治療を受けていたとの根拠が「近所の人」の話では……、信頼性は極めて薄いですね。。。

ナンシーが出かけるときに子供たちの面倒を見ていたのがその近所の人で、アダムはライアンの手に負えないくらいだった。「癇癪を起こすと大変で」。

月曜のブリーフィングで、州警察のLt. Paul Vanceが語ったところでは、ニュータウンの警察はこれまでアダム・ランザと接触したことはなく、彼について特に懸念材料もなかったとのこと。つまり、前科なし、特に「目立つ」ところなし、ということです。

http://t.co/awLMfJdO

No details have emerged about whether Adam Lanza enrolled at another school or worked somewhere after leaving Western Connecticut State. But his mother recently had been considering moving him to Washington state, said Mark Tambascio, a restaurant proprietor and close family friend, because she had discovered a school she thought would be good for him.

3年前、アダムが飛び級入学した大学に通うのをやめたあと、別の学校に入ったとか仕事を始めたといった情報は、この記事が書かれた時点ではない、とワシントン・ポストは述べています。

一方で行きつけのレストランのタンバスチオさんによると、ナンシーさんはアダムに適した学校を見つけたので(西海岸の)ワシントン州に引っ越すことを検討していた、とのこと。

この同じワシントン・ポストの記事によると、連邦政府の危険物取扱局のようなところが、アダムが母親と一緒に、射撃場に行っていたことが確認されたそうです。

ただし最近は行った形跡がない(最後に行ったのは半年以上前)とのこと。

http://t.co/awLMfJdO

「射撃をしている間は、ほかのことは考えなくなる」

ナンシーさんは銃の愛好家で、アダムが子供たちと教員を撃った銃や携行していた銃はすべて、ナンシーさんの名義で合法的に登録されていたものでした。

ナンシーさんは実際、銃のコレクターだったそうです。ランザ家の庭を担当していた庭師のダン・ホームズさんはワシントン・ポストの16日付の記事で、「ナンシーさんの趣味は銃でした。射撃をしている間は、ほかのことを考えなくなるのがよいのだと言っていました。息子さんを射撃場に連れていったという話もしていました」と語っています。

http://t.co/VUdvOSH7

この庭師の人の話が興味深いです。

いわく、一度も家の中に入ったことがなく、アダムの姿も見たことがない、というのです。仕事の報酬の支払いは、通常、仕事が終わったら中に入ってお茶でも、的に渡すのではと思うのですが(銀行振り込みでなければ)、それも家の外、前庭でだったそうです。

それでいて、この庭師さんとは銃の話ができたのでしょう、ナンシーさんは「こんなすばらしい銃も持っている」と見せるようなこともしたそうですが、それも家の外。ケースに入れたアンティークの銃を持って、家の外に出てきたそうです。

ナンシーさんが全部で何丁の銃を持っていたかは、この記事が書かれた時点ではわかっていないようです。

Newtown school shooter’s mother collected guns, was loath to let people inside home
By Peter Hermann and Michael S. Rosenwald, Published: December 16
http://t.co/VUdvOSH7

女性が男性を家に入れないというのはよくあることかもしれませんが(でも庭師さん、家の中から見てどうなるかを確認しないとやりづらいではと思うのですが……芝を刈る、程度のシンプルなお手入れだったのかもしれませんが)、ナンシーさんはダイス・ゲーム仲間の女性たちも家に入れたことがないそうです。

記事によると、この裕福な街の女の人たちの仲良しグループが、みんなの家で持ち回りで週一度ゲームをしていたのですが、ナンシーさんの家は飛ばされていた、と。それも、15年の間、ずっと。(15年というと夫のピーターさんと別居する前ですね。)

Rhonda Collens, a frequent player in the game, said that while the group’s weekly get-togethers moved from house to house, Nancy Lanza’s was always skipped. She never met Adam Lanza, and Nancy never spoke of her children.

Asked about Nancy Lanza’s guns, Collens said, “I had no idea she liked that stuff,” adding, “she was a nice lady, very pleasant.”

ダイス・ゲームによく参加しているロンダ・コレンズさんは、一度も、アダムには会ったことがないそうです。それに、ナンシーさんは決して子供の話はしなかった、と。

また、ナンシーさんの銃については、コレンズさんは「あの方がそんなものを好きだったなんて、まったく知りませんでしたわ」と語っています。「とてもよい方でしたのよ、楽しい方でした」

一体、なぜあの学校を……

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※基本的に、ログを取ってるのであって、「まとめている」のではありません。