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人はなぜ「ブレーキとアクセルを踏み間違える」のか!?

あとを絶たない、自動車のブレーキとアクセルの踏み間違えによる事故。自動車は年々進化しているのに、なぜ人はブレーキとアクセルを踏み間違えてしまうのでしょうか?

更新日: 2012年12月21日

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boootankさん

12月20日午後4時半ごろ、東京都西東京市柳沢の喫茶店「チャオ」に乗用車が突っ込んだ。
警視庁田無署によると、客の西村宗慶さん(74)が巻き込まれ、病院に運ばれたが、約3時間半後に死亡が確認された。車に乗っていた女性3人も軽傷を負った。
車を運転していた無職の男(80)は「ブレーキとアクセルを踏み間違えた」と話しており、同署は操作を誤って事故を起こしたとみて、自動車運転過失致死の疑いで調べている。

参照元
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012122000827

出典ameblo.jp

東京都千代田区の帝国ホテルの10階建て立体駐車場4階から乗用車が地上に転落、3人がけがを負った事故で、現場にブレーキ痕がなかったことが8月27日、警視庁丸の内署への取材で分かった。
同署は、5階から4階にスロープを下りる途中、アクセルとブレーキを踏み間違え、フェンスを倒して落下した可能性があるとみて調べている。

参照元
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120827/dst12082714090010-n1.htm

ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違いによる事故。その数は国内で年間約7,000 件にものぼり、それに伴う死傷者は毎年1万人を超えています。

なかでも、低速で駐車操作中の事故が最も多く、全体の6 割以上を占めています。

アクセルをブレーキと思い込み強く踏んでしまうケースでは、かなりのスピードが出ているため、他の交通事故に比べて死亡率も高くなります。

人はなぜ、ブレーキとアクセルを踏み間違えてしまうのでしょうか?

教習所に通い、技術と知識を身につけて運転免許証を取得したドライバーたちが、なぜ、ブレーキとアクセルを踏み間違えてしまうという単純なミスを犯してしまうのでしょうか?

こうしたミスの原因は、「お歳だったのね」とか、「踏み間違えたら普通すぐに気づくのではなかろうか、私は大丈夫だな」
などと考えてしまいそうだが、実はそうではない。

70歳以上の圧倒的に多いように見えますが、驚くことに18~29歳の男性で900件、女性で600件を超えています。

(資料:交通事故総合分析センター)

年齢や運転経験に関係なく発生

交通心理学が専門だという九州産業大学の松永勝也教授の協力のもとに実験を行ったところ、踏み間違いについての常識の非常識がわかった。

たとえば、ケータイが鳴るようなときに、脳の注意力が低下する。そのときブレーキを踏もうとすると、被験者は普段から操作回数の多いアクセルペダルのほうを誤って踏む確率が増えた。

これもシミュレータを使って実験してみると、被験者は後方を見ようとして体をねじった状態のときに、アクセルとブレーキの正しい位置を把握できなくなる傾向があり、なかにはブレーキを踏んだつもりで、アクセルばかり踏んでる人もいたという。

踏み間違えたら、おかしいと思わないのか?

てっきりブレーキを踏んでるつもりなので、「ブレーキが効かない」とパニック状態になり、さらにアクセルを踏み込んでしまうことがあるという。

踏み間違えているにもかかわらず脳ではブレーキを踏んでいると錯覚しパニック状態に陥り、さらにアクセルを踏み込んだり、気付いてブレーキを踏んだものの間に合わなかったということが考えられる。

ゆっくりアクセルを踏んで発進したが突然目の前に子犬が飛び出して来た。ハァッ!として、咄嗟にブレーキを強く踏んだつもりがアクセルだった。子犬は無事だったが車は目の前に駐車していた高級車に激突した。緊張のあまり足が思い通りに動かなかった。

少し慌てていたので、いつもより急発進気味にアクセルを踏んだらシフトレバーが「R」に入っていて急にバックした。慌ててブレーキを強く踏んだつもりがアクセルだった。屋上の駐車場の柵を壊し階下に落下し車は大破した。予期せぬ車の動きを目で追った分、足の移動がおろそかになった。

身体を捻り、後を見ながらバックしようとしたら車が前進したので、慌ててブレーキのつもりがアクセルを強く踏んでしまった。車は波止場のくるま止めを乗り越えて海に転落した。急発進気味でバックしようとしたのが踏み間違いのもとだった。

※写真はイメージです

コンビニに到着。ウインドウ前の駐車スペースに車を停めようとクリープで徐行しながら駐車枠に入ったのでブレーキを踏んだ。ところが車は車止めを乗り越えウインドウを突き破り店内にいた少女をはねて奥の陳列棚で止まった。慣れないAT車でクリープ現象で車を移動させたのが悪かった。

※写真はイメージです

平成17年~21年の全事故とペダル踏み違え事故の当事者の行動別構成率の比較を見てみると、ペダル踏み違え事故では、発進時の事故の割合が高い。
発進時の割合は全事故では16.3% であるのに対し、ペダル踏み違え事故では1.9 倍の30.8% となっている。
一般的にいわれるように、発進時の事故がペダル踏み違え事故の特徴であることがわかる。

※財団法人 国際交通安全学会 IATSSの報告書より

オートマチック車などの2ペダル車は、左足が半クラッチなどの微妙な操作を必要としないため、右足のみがペダルに触れることが可能な位置であれば、下半身の左右位置の軸が著しくずれていても、車の発進から停車までのコントロールが容易に可能なうえ、さらに下半身の前後位置が大きくずれていてもコントロールが可能なため、長時間の運転で姿勢が崩れた場合だけではなく、最初から大きく姿勢を崩した状態での運転も起こりやすい。
そのため、とっさの操作などで意識下のブレーキ位置と物理的ブレーキ位置がずれてしまっていることが多いために、踏み間違いが起こる。

オートマチック車は、不適当な運転姿勢でも車の発進から停車まで操作可能

さらにオートマチック車限定免許修得者の中には、運転中、常に運転姿勢を一定に保つことの重要性自体を理解していない者は意外と多く、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違え事故の遠因となっている。

踏み間違いの対策は?

運転の基本中の基本ですが、姿勢が崩れがちなオートマチック車の場合は特に、無意識に姿勢が崩れている可能性があります。
常に意識して正しい運転姿勢を心がける事で、ペダルの位置のズレを最小限に防げます。

また、左足をフットレストに置く事で、下半身位置とブレーキ位置を一定にすることが大切です。

ケータイが鳴ることで注意力が散漫になったり、さらには操作することで運転に対する集中力が散漫になります。
たとえ、イヤホンを利用した通話でも、注意力が散漫になりがちであれば、使用はひかえるべきです。

ペダル踏み間違いの発進時の事故の割合が高い事から、発進時には、より慎重にしたいものです。
同乗者がいる場合は、おしゃべりはやめる。
発進の前にペダルの位置を再確認する。
シフトレバーの位置を再確認する。
これだけでも、慎重な発進に大きく貢献するはずです。

踏み間違え事故を防ぐ方法の一つとして「左足ブレーキ」をあげる意見があるが、モータージャーナリストの菰田潔は左足で急ブレーキを踏むと、ふつう同時に右足でもアクセルを踏み込んでしまい、その結果、制動距離が伸びて危険と述べている。

しかしアクセルからブレーキに踏みかえる時間が考慮されていないことや、アクセルとブレーキを同時に踏んでもABSが作動する状況では制動距離は変わらないとして、この発言の根拠に疑問を持つ見解もある。

左足ブレーキを習得すると踏み替え錯覚事故が起きないと左足ブレーキ推進派は主張している

まだ左足ブレーキ法は異端なものと考える人が多く、自動車会社も大学でも科学的データーに基づいて研究していない。低速走行時の左足ブレーキは誰でも習得可能であり、高速走行時の左足ブレーキとは区別して論じなければ、左足ブレーキがすべてプロレーサーの特殊技術と誤解されてしまう。 駐車時にはアクセルペダルを踏まず、ブレーキペダルに足をかけ、クリープ現象を利用して駐車することが事故を防ぐ対策の一つである。

踏み間違え防止技術はどこまで進んでいるのか?

まだ、一部の車種のみにしか搭載されていない「踏み間違え防止アシスト」。踏み間違えによる事故が絶えない現在、早急に全車種に標準装備が望まれる機能だと思います。

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