ばあさんはこう言いながら、蟹みたようにちょこまかあるいてきて、パンがまのなかへ、あたまをつっこみました。そこを、グレーテルが、どんと突くと、ばあさんは、とっとっと奥のほうへのめりこんだので、そのまま鉄の戸をしめきって、かんぬきをさしこみました。ううっと、ばあさんはほえだしました。それはそれはものすごい声でした。グレーテルはどんどん逃げだしました。魔女は、神さまのばちがあたって、否(いや)も応もなくむごたらしく焼け死んでしまいました。

出典『グリム童話集 (一)』 「ヘンゼルとグレーテル」 (KHM 15) p168-169

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グリム童話の多彩なる死

グリム童話。登場人物の死ぬ場面がずいぶん多く、バリエーションも豊富だなと思い、逐一抜き出してみたら結構な数になりました。

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