その言いぐさに悪だくみがかくれていようとは思いもよらず、弟はなかへはいって、親切なこびとが槍をくれて、その槍でいのししをしとめたことを、兄さんに話したものです。兄さんは、弟を晩までひきとめておいて、それから、つれだって出かけましたが、暗がりのなかを、とある小川にかかっている橋のとこまでくると、兄さんは、おとうとを先にやりました。そして、弟が川のまんなかへさしかかったころを見はからって、うしろからなぐりつけたので、弟は川へおっこちて死んでしまいました。

出典『グリム童話集 (一)』 「唄をうたう骨」 (KHM 28) p284-285

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グリム童話の多彩なる死

グリム童話。登場人物の死ぬ場面がずいぶん多く、バリエーションも豊富だなと思い、逐一抜き出してみたら結構な数になりました。

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