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【千野志麻アナ書類送検】未逮捕の理由、処分の見通しを弁護士が解説【チノパン】

元フジテレビで現在はフリーの千野志麻アナウンサー(35)が1月3日、前日2日に静岡県沼津市にあるシティーホテルの駐車場で男性を乗用車ではね、死亡させる事故を起こしました。沼津署は自動車運転過失致死容疑で書類送検する方針だそうですが、未逮捕の理由や今後の処分について解説などを探します。

更新日: 2018年12月01日

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事故の発生状況

逮捕されなかった理由

おそらく、警察としては、事故原因、過失が明らかで罪証隠滅の恐れがなく、また、被疑者が有名なアナウンサーで家族もあり逃亡の恐れもない、と判断して、身柄を拘束しなかったのでしょう。交通死亡事故であれば必ず逮捕される、というわけではなく、ケースバイケースですから、警察の身柄に関する措置に問題があった、ということはないと思います。

被害者の方から「何故、人を殺したのに加害者は逮捕されないのですか?」と聞かれることがあります。結論的にいえば、交通事故の被疑者は、逮捕されることはあまりありません。仮に逮捕されても、翌日くらいには釈放されていることが大半です。

「逮捕」というのは、加害者の身柄を警察署などに留置する手続です。これは48時間だけ認められています。その後、さらに捜査の必要がある場合には、「勾留」(マスコミでは「拘置」と書きます。)により10日間(20日間まで延長できます。)、警察署に留置することが可能となります。

犯罪捜査規範219条と逮捕の知識

交通法令違反事件の捜査を行うに当たつては、事案の特性にかんがみ、犯罪事実を現認した場合であつても、逃亡その他の特別の事情がある場合のほか、被疑者の逮捕を行わないようにしなければならない。

過去の事例

車がバックして4歳児が死亡した事件では、運転していた主婦が自動車運転過失傷害容疑で現行犯逮捕され、その後に同致死容疑になった。また駐車場で車がバックしたところ76歳の男性をはねてしまい死亡させた事件では、運転していた男が同傷害容疑で現行犯逮捕された。

ネット上では圧力を疑う声も

「同じようなケースで、加害者がすぐに逮捕・拘留され、『容疑者』として報じられたケースもあったが、千野アナにその肩書きはついていなかった。そのため、事故の背後で何らかの“見えない力”が働いたのではといううわさが流れ始めた」(芸能記者)。

今後の処分、懲役刑はあるのか

遺族から厳しい刑事処分は望まないという嘆願書が出されると、かなり効果がある。ことに横手氏のような著名人の場合は、すでに社会的制裁を十分に受けているという判断もされやすい。とはいえ死亡事故なので、被害者側によほどの過失がないと起訴はされると思う。(佐藤博史弁護士)

かなりの厳罰化傾向にあります。危険運転致死傷罪の新設など、悪質事件に対する処罰要請は高まっています。

「任意保険なども入っているでしょうから、ほかに千野さんの経済的負担はないはずですよ」(板倉宏日大名誉教授・刑法)

今回のケースで、実刑判決はまずあり得ない。執行猶予がつかないような悪質なケースなら、そもそも逮捕されている。今回は逮捕されていないので、執行猶予はつくと思う。(佐藤博史弁護士)

「対人無制限の任意保険に加入していて、保険金が支払われることが間違いない場合であれば、前科がない限り執行猶予相当の案件ですので、最大で懲役3年、執行猶予3年程度でしょうか」(大久保誠弁護士)

傷害が重いとか、運転者の過失の程度が大きいとか、酒酔い運転などが重なると、正式な裁判となる。これも、初犯で、本人が反省している場合には、通常、判決に執行猶予(刑法25条2項)が付き、刑務所に入ることはない。ただし、2回目の執行猶予は難しい。(弁護士・河原崎弘)

交通刑務所とそこでの生活

開放処遇という方式を取り、他の拘置所又は刑務所に比べて収容者の自由度が高いのが特徴。所内に交通事故犠牲者の供養施設があり、毎日受刑者がそこを参拝する(市原刑務所の『つぐないの碑』は著名で、刻まれた碑文を唱和させられる)。

一般の刑務所と比べて処遇が緩やか、という通説があります。確かに舎房に鍵が掛かっていないなどの相違点はありますが、そこはやはり刑務所です。刑務作業が課されていることに変わりはありませんし、自由なんてほとんどないのですから快適な場所では決してありません。

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