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優しい言葉、名言、アドバイス‥温情判決の裏には人間味溢れる裁判官の姿が‥

誠実の仕事を果たしたとしても、人生を左右する判決をするために人に恨まれてしまうことも多い裁判官。だから日々機械的に仕事をこなした方がいいとさえ思いますが、そこは同じ血の通った人間!法の声を語るべき職業ながらも人間味溢れる言葉をかける裁判官も少なくありません。これを知ると裁判所も近くなったような‥

更新日: 2019年06月13日

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egawomsieteさん

■異例の4分間にわたる「説諭」…妻を殺した息子と犯行を手伝った母親に語りかけた裁判長の言葉

妻を殺して遺体を埋めた元エリート銀行員と、その犯行を手伝った母。

“ゆがんだ親子愛”が招いたその犯行は“完全犯罪をもくろんだもの”として、息子の弥谷鷹仁被告(37)に懲役15年。母親の恵美被告(64)に懲役7年が言い渡された。

担当した裁判長は自分の言葉で被告に語りかけることで知られる人物。裁判長が最後に行った説諭は異例の4分間にも及んだ。

犯行の動機を妻の暴力で精神的に追い詰められていたと訴えていた鷹仁被告に対し裁判長の説諭は…

裁判長:
殺害しか選択肢がないと言っていたが、正当防衛以外でそんなことはない。(鷹仁被告の)苦しかった気持ちは理解できるが、一番苦しかったのは麻衣子さんではないか。あなたに攻撃的になったのは愛していたあなたへのSOSだったのではないか…

裁判長:
夫婦は一人で背負いきれないものを分かち合うもの。麻衣子さんとの最初の出会いから最後まで楽しい記憶を思い出してください

犯行を手伝った母には検察の求刑を上回る懲役7年

この説諭を鷹仁被告の隣で聞いていたのが殺人ほう助と死体遺棄の罪に問われた母・恵美被告。

鷹仁被告が2018年3月妻・麻衣子さんに睡眠導入剤入りのカレーライスを食べさせ車の中で首を絞めて殺害したあと、遺体を茨城・取手市の実家の庭に遺棄する際に母・恵美被告が手を貸したとされる。

鷹仁被告とのLineのやりとりでは...

恵美被告:
たかちゃんのためなら悪者でも悪魔にでもなるからね。何でもやるよ。

法廷で恵美被告は「本当に殺すとの認識はなかった」と殺人ほう助については無罪を主張していたが、その恵美被告に下された判決は検察側の求刑6年を上回る懲役7年。

なぜ求刑を上回る判決となったのだろうか?

裁判長は説諭の中で恵美被告の判決が求刑を上回った理由にも触れた。

裁判長:
(恵美被告は)犯行を止める機会と能力のあった唯一の人物だったのに、その能力を鷹仁被告の背中を押すことに使ったのは残念

裁判長:
今なお自分を正当化している。自分に嘘をついている。母親として命の大切さを伝えられる人間になって欲しい

裁判長の説諭を耳にした際の恵美被告と鷹仁被告の様子について初公判から傍聴を続けていた記者は…

高沢一輝記者:
母親の恵美被告は判決が言い渡された際も、裁判長による説諭の際も表情を変えずにまっすぐ前を見ていました

高沢一輝記者:
一方、鷹仁被告は終始うつむいていましたが、最後の裁判長の説諭の際、言葉を発することはなかったが、うなずいて説諭を受け止めていました。

鷹仁被告がうなずいたのは裁判長が説諭の最後に鷹仁被告の娘に触れた場面だった。

裁判長:
娘に重い十字架を背負わせた。娘が面会してくれるかは分からない。

裁判長:
(娘に)もし会うことができたなら「弱い人に寄り添える人になった」と言えるようになってください

■カンニング竹山が若手時代に号泣させられた裁判所の正論

2日深夜放送の「志村の夜」(フジテレビ系)で、カンニング竹山が、裁判所に号泣させられた過去を語った。

番組ではゲストに竹山が登場し、若手時代に味わった借金地獄のエピソードを語っていた。

竹山は20代半ばのときに、消費者金融の手軽さにハマり4社から計200万円ほど借金したそうだ。しかも、それは計画的な借入ではなく、昼間はパチンコに夜は後輩を集めて焼肉を奢るなど豪遊を繰り返していた結果だったという。それからも、簡単に借金できることからアルバイトもサボり、家賃も払えず、月の返済は約15万円にまで膨らんだとか。

結局、首が回らなくなり、東京簡易裁判所で債務整理の申請を行なうことになった。そこでは、竹山は全ての収入事情などを明かさなければならなかったのだが、怠惰な態度を貫く竹山に裁判所の“委員のおじいさん”が憤ったようなのだ。

そのおじいさんは「あのさあ! 芸人だというのなら何か芸やってみなさいよ!」と、竹山を一喝。これに気分を害した竹山はムキになって「ぺろんちょ!」と即席でネタを披露した。

しかし、おじいさんは竹山の芸人としての気概が見えなかったようで「バカヤロー! 裁判所舐めるんじゃないよ!」「 君が人生をやり直したいって言うから、我々は時間を取って、税金使ってやってるんだ! 何考えてるんだ君は!」と、大声で怒鳴りつけたというのだ。

これに心が折れた竹山は、その場で号泣して謝り伏せったとのことだ。反省した竹山をみたおじいさんは「君の涙は本物だから、もう一度やろう」と腰を上げて、各金融業者との交渉の手助けをしてくれたということだった。

■北村晴男弁護士が約30年間で「いままで見たことがない」と感動した裁判

12日放送の「1番だけが知っている」(TBS系)に、「1番有名な弁護士」として北村晴男弁護士が登場し、魂が震えるほど感動したとする裁判について語った。

番組では、北村弁護士が約30年間の弁護士生活の中で「こんな裁判いままで見たことがない」という2007年の事件について語った。それは記憶喪失の男性が、所持金が底をついたために1723円の食料品を万引きした事件だ。

支払う金がなかったため示談はできなかったが、通常、被害金額が少ない場合は「略式起訴」で罰金を支払うとすぐ釈放される。ところが検察官は正式な裁判に持ち込み、男性は拘留されることになったそうだ。

15日間の拘留後、裁判で出た判決は15万円の罰金だったという。だが裁判官は記憶喪失だったという情状を考慮し、拘留した15日に対して働けなかった代償として1日1万円の代償金を男性に支払うことも決定したらしい。そのため、男性の罰金は差し引きゼロとなる温情判決だった。

では、わざわざ裁判を起こしたのはなぜだったのか。実はこの裁判では、男性が釈放されても記憶も所持金もなければ更生できないだろうという心配から、検察官と裁判官、弁護士の3者が手を取り合って処遇を検討した、というのだ。そして拘留期間の間に男性を保護するための施設を見つけていたのだとか。

さらに裁判官は判決後、男性に対して検察官と弁護士が協力して対応したことを明かし、「世の中それほど捨てたものじゃありません」といい、今後は誰かに相談するよう勧めたそうだ。また「困ったときは私に会いに来てもいい」「そのときは裁判官として私もできるだけのことをしたい」と語ったのだとか。この顛末について北村弁護士は「通常ありえない」と讃えていた。

■ダルビッシュ弟に裁判長「名字を変えるより、あなたが変われ」

無料通信アプリ・LINE(ライン)を使って野球賭博をしたとして、賭博開帳図利と常習賭博の罪に問われたダルビッシュ翔被告(27)に対し、大阪地裁は27日、懲役2年4月、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した(求刑2年6月)。

 2011年の傷害事件の執行猶予中の犯行。再び執行猶予が付き、橋本一裁判長は「甘いなあ、刑務所に行けばいいのに、という人もいるだろう」と翔被告に語りかけた。さらに、翔被告が偉大な大リーガーの兄・ダルビッシュ有投手(30)への申し訳なさからか、公判中に「名字を変えたい」と話したことを挙げ、「名字を変えるより、あなたが変わってください!」と更正を促した。

起訴状によると、翔被告は昨年5月、日本のプロ野球と米大リーグの試合で、客に1口1万円で勝敗を予想させ、LINEを用いて「野球好き」と称した仲間のメンバーから計約940口の申し込みを受け、自らも賭けたとしている。

 裁判の争点はLINE上での金銭のやりとりが賭博開帳に該当するかどうか。翔被告側は「該当しない」と主張したが、橋本裁判長は「被告人は確実に利益を得ていた。単なる窓口、仲介人ではなく、一つの賭博に関係していた」と胴元であることを認め、「必ずしも一定の場所に(賭博者を)参集させる物理的理由はない」と、LINE上も“鉄火場”になるとの見解を示した。翔被告は時折、口を曲げるなどしたが、目をつぶって黙って耳を傾けた。

一方で橋本裁判長は量刑について「被告人も、参加した延長で賭博開帳を始めただけで、利益を得ようという強い理由があったとは認められない。不特定多数を誘因したわけではなく、交友関係の中で行った犯行。反省の色も示している」と、執行猶予付き判決の理由を説明。翔被告に対しては「(傷害罪の)執行猶予中で、社会人としての自覚に欠けている。5年の間に(新たな)罪を犯せば、執行猶予は取り消され、実刑になる。忘れないで下さい」とクギを刺した。

 翔被告は大阪地裁を出た際には、報道陣に対して無言を貫いた。弁護人と打ち合わせを終えると、友人の車に乗り込み、猛スピードで地裁を後にした。

■裁判官、清原被告に異例の説諭 「出廷してくれた佐々木さんや…」更生願う人数え上げて

覚せい剤取締法違反(所持、使用、譲り受け)の罪に問われ起訴された元プロ野球選手、清原和博被告(48)に対し、東京地裁(吉戒純一裁判官)が31日、懲役2年6月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡した(求刑は懲役2年6月)。吉戒裁判官は判決申し渡しのあと、清原被告に、情状証人に立った佐々木主浩氏らの名を挙げ、更生を説諭した。

判決申し渡しのあと、吉戒裁判官は「私の方から申し上げたいことがあります」と断ってから、説諭を始めた。

 まず「このような覚せい剤事件を起こしたことであなたには公私両面で厳しい現実が待っていると思います」と同被告を待ち受ける試練を指摘した。

そして「覚せい剤を止めるのは、あなたも知っているように容易ではありません」と釘を刺した上で「ただ、決してあなたは1人ではありません。お父さんや親戚、支援者、法廷に出廷してくれた佐々木さん、嘆願書に署名してくれた地元の人たち、全国の根強いファンがあなたの更生を願っています。また、待っている息子さんのためにも更生してください」と更生を願う人たちを数え上げ、清原被告に強い意思を持ち続けることを求めた。

 これに対して清原被告は深々と約6秒間頭を下げて感謝の思いを表した。そして傍聴席の方を振り返り「この度は誠に申し訳ありませんでした」と謝罪の言葉を口にした。

■新生児を路上遺棄の母 執行猶予付き判決 裁判官「あなたは母親…忘れないで」

生後間もない女児を路上に放置してけがを負わせたとして、保護責任者遺棄致傷の罪に問われた茨城県鉾田市当間の無職、佐藤美和被告(24)の判決公判が22日、水戸地裁で開かれた。長島銀哉裁判官は懲役3年執行猶予4年(求刑懲役3年)を言い渡した。

長島裁判官は判決理由で、「新生児を屋外路上に落として放置した態様は相当に危険で、被害児は低体温症によって健康に大きな影響を受けた」と指摘。一方で「重大な後遺障害は残っておらず、被告は罪を認めて反省の弁を述べている」などとして、執行猶予付き判決が妥当だとした。

 その上で、長島裁判官は「どのような経緯があったにせよ、あなたは紛れもなく母親です。絶対にそのことは忘れないでください」と佐藤被告を諭した。

■介護殺人で執行猶予判決 弁護士「報道されることに意義ある」

東京から特急電車で1時間。のどかな田園風景のなかに建つ、古びた2階屋の一戸建ての玄関には、薄れた手書き文字の表札がかかっている。トタンの外壁は風雨にさらされ色が落ち、赤茶色にくすんでいるが、1階の一部分は茶色のペンキで塗り直され、窓枠には手作りの木の柵が設置されているなど、所々に修繕の跡が見え、年老いた夫婦の慎ましい生活がうかがえる。

 ここに住んでいたのは、どこにでもいるような、ごく平凡な老夫婦だった──。

 事件が起きたのは2014年11月のこと。当時92才の夫が以前から足腰の痛みを訴えていた妻(当時83才)に“殺してほしい”と頼まれ、自宅で首を絞めて殺害。自ら110番通報した。夫は逮捕後、嘱託殺人の罪で起訴され、今年7月に千葉地方裁判所で「懲役3年、執行猶予5年」が言いわたされた。

 懲役3年の求刑だったものの、嘱託殺人罪に問われながら執行猶予は5年。法廷で読み上げられた判決理由は、ふたりきりの環境で献身的に介護を続ける夫の心情を慮るものだった。

《被告人が、被害者の介護に追われ、心身共に疲弊し、追い詰められた状況で、被害者から殺してほしいと懇願され、苦しみから解放するためには他に方法はないと考えて犯行に及んでおり、その判断を強く非難はできないことに照らすと、被告人の刑事責任に見合う刑罰として実刑が相応しいとはいえない》

 また、夫の行動を《短絡的な犯行》としながらも、《被告人が被害者に対する愛情故に犯行に及んだことを疑う余地はない》《60年以上連れ添った妻を自ら手に掛けることを決断せざるを得なかった被告人の苦悩を考えれば、同情を禁じ得ない》とした。

 殺人は決して許されることではない。しかし静まり返った法廷内には涙を拭い、鼻をすする音が響いた。人を殺害した事件で、これほどまでに被告の心情に寄り添った判決文はかつてないだろう。

 老々介護、介護疲れ―─追い詰められた家族による悲しい結末は、後を絶たない。

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