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何故こうなった?不条理なラストに賛否両論が巻き起こる映画!

一体どうしてこうなっちゃったの?的な不条理で不可解なラスト。そこには監督の意図や悪意が潜んでいるわけですが、もちろん意味が無いわけじゃない!深遠な理由がある訳です。賛否両論ある作品が多いですが、それだけに考えさせる作品でも多いんです!

更新日: 2014年06月30日

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▼『ミスティック・リバー』

デニス・ルヘインの原作を、クリント・イーストウッド監督、ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン主演で映画化した2003年の作品。幼なじみの3人の少年は、ある事件をきっかけに疎遠となっていた。25年後に殺人事件を機会に再会した彼らだが、それぞれ被害者の父、容疑者、刑事という全く異なる立場だった...。

それぞれのその後を映し出すラストは、スッキリとしたものでは無かったが、心にズシリと余韻が残る、ある意味残酷なまでに現実の不条理さを感じさせるものとなっている。

中盤とは対照的に、ラストはあっけない上、観客は不条理さに納得できずに終わるんですね。そこが狙いなんでしょう。しかしそれでいいのかと考えさせられる。

極めて原作に忠実だが、ラストちょっと違う。「現実は闇に葬られ、表面に出てこないこともある」「真実は皆が知っている現実とは違う」という人間世界の悲しい不条理を強く打ち出している。

原作者や監督の言いたい事なんて実際はどうでも良くて、どれだけその映画に引きずり込まれたか、というのが大事だと思うわけです。そういう点では、ガッツリ引きずれ込まれましたし、その後も引きずりました。

イーストウッド監督『ミスティック・リバー』、こんな辛くて残酷で悲しい映画はしばらく観たくない。しかし傑作だった。

@kay10k あら、残念ですねー。 ちょっと遅れたけど、後味悪いけど『ミスティック・リバー』は大好きです。

「ミスティック・リバー」鑑賞。 サスペンス。 主演のショーン・ペンのにこういう役をやらせると本当にうまい。またショーシャンクの空にの、Tロビンスの狂気じみた演技も見もの。ただただ虚しく哀しい。良かれと思ってやったことやが全て裏目に出てしまう。この哀愁は監督が創り出しているのか。

土曜の朝から「ミスティック・リバー」見てたなう。面白かったけど暗い…。しなくていい贖罪をすればするほど救いがなくなってく話だなあー いろんな人の短期的な心の安寧のためにどんどん泥沼に。°(°nn°)° 。デイブまじ可哀想

▼ノーカントリー

ジョエル&イーサンのコーエン兄弟が、コーマック・マッカーシーの原作『血と暴力の国』を映画化した2007年の作品。主演はトミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン。緊迫観と恐怖感を描きながら、ある種の温度を感じさせる映像感覚はコーエン兄弟の諸作の中でも出色。テキサスの乾いた空気と、ギラギラした空の描き方が素晴らしい!麻薬密売に絡んだ大金を横取りした男が非情な殺し屋に追われる。一方、殺し屋も保安官に追われていた...。

考えさせられる、若しくは脱力感に襲われる不条理なラストには賛否両論あるが、キリスト教的な意味合いもありそうな...。

あまりに影響を受けてハッとすることがあるくらい衝撃的な映画だ。ラストシーンは賛否があるだろうが、はっきり言ってここまで来るとどんな終わり方をしたっていいのだ。

絶望ばかりが詰め込まれた本編のラストで老保安官が語る「昨日みた夢」。昔に亡くなった父との、愛情溢れるやりとりを夢にみた彼の心にだけは、少しの平穏が訪れたのだと願いたいです。

彼らにとっての意図が一種難解だったとしても、知識のない観客にも近い解釈にたどり着けるようにしてあるのが、さすがです。

略されると意味不明になるやつだな。「ノーカントリー」だと意味不明だけど「No Country for Old Men」だとなるほどみたいな。

アカデミー賞はアカデミー賞でも、第80回アカデミー賞作品賞を受賞したノーカントリーを見ております。地の色が鮮やかでいいね!

▼カフカの「城」

フランツ・カフカの小説「城」を、オーストリアの鬼才監督ミヒャエル・ハネケが1991年に映像化したテレビ映画。測量士のkが、仕事を依頼された城に向けて歩を進めるも、一向に着く気配がない...。主人公のKは「善き人の為のソナタ」の故ウルリッヒ・ミューエが演じている。テレビ映画の割には非常に長く、しかもあまり何も起こらない。ハネケの挑戦は、歴史に残る作家の作品に対しても、非常に挑発的なのだ。

ある意味原作に忠実で不条理なラストには、思わずエッ!とも思った人が大半を占める模様。

全編を通して息詰まるような閉塞感を感じる。また、いかに原作に忠実だからといって、映画的解釈を放棄したのはいかがなものかと思う。

登場人物の配役の魅力やストーリー展開のわかりやすさからいえばハネケ版は良いと思う。ラストは、カフカが未完に終わらせている為だけれど、ハネケらしい終わり方によく合ってた。

ラストカットも通常の映画ではあり得ない終わり方で、衝撃的である・・・・が、これも原作に忠実であるらしい。

▼マグノリア

今年日本公開の最新作『ザ・マスター』が大絶賛されたポール・トーマス・アンダーソン監督・脚本、ジェレミー・ブラックマン、トム・クルーズ、ジョン・C・ライリーなど出演の1999年の作品。ロサンゼルスのマグノリア・ストリート周辺に住む全く関わりのない12人の物語を、それぞれに淡々としたタッチで描いた群像劇。不思議な糸に操られて大きな一つの物語に結び付けられていく。エイミー・マンが手掛けた劇中音楽も秀逸!PTA監督が彼女の歌にイマジネーションを受けて今作を製作したのは有名な話!

あの不条理なラストのシーンは意味分からん!って人、深読みする人、色々。それこそが既にPTAの思うつぼかも!

旧約聖書出「エジプト記8章2節」にユダヤ人を奴隷として迫害していたエジプト王に神が天から蛙を含めた十の災難を天罰として降らすとあります。ここから解釈して罪と贖いの象徴。

別々のストーリーが「許し」という一点に向かって集約されていく過程は、そのポイントが「あれ」であってもなくても十分面白い。久々に心に残る名作に出会ったと思う。

蛙はこの映画のキーワード「過去」「贖罪」「愛への希求」「赦し」「信じられない出来事」の象徴で、いかにもキリスト教的なテーマである。

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