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こんな時代だからこそ【三大随筆(方丈記/徒然草/枕草子)】をさらっと復習

誰もが聞いたことがある日本三大随筆。冒頭や序章の文を暗記した方も多いはず。千年近く経った現代の日本が学ぶべきところ、忘れているものが見つかるかもしれません。この機会に是非さらっと復習を。

更新日: 2013年02月07日

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babumiさん

①枕草子(まくらのそうし) by清少納言/平安時代中期

「をかし」という言葉を多用し、平安時代・摂関期の貴族社会や自然美を主題として描いた。

作者の洗練されたセンスと、事物への鋭い観察眼が融合して、『源氏物語』の心情的な「もののあはれ」に対し、知性的な「をかし」の美世界を現出させた。

『枕草子』には“をかし”(興味深い)という「動」の好奇心が満ちている。作中には実に400回以上も“をかし”が登場する。

(※第一段より一部抜粋)

春は曙(あけぼの)。やうやう白くなりゆく山際(やまぎわ)、すこしあかりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。

 夏は夜。月の頃はさらなり、闇もなほ、螢(ほたる)飛びちがひたる。雨など降るも、をかし。

▼▼▼【訳】▼▼▼
春は曙がいい。次第に白んでいくと、山際の空が少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいているのがいい。
 
 夏は夜。月が出ているときは言うまでもない。闇夜であっても、ほたるが多く飛び交っているのはいい。また、ほんの一、二匹などが、ほのかに少し光って飛んでいくのも趣がある。そんな夜には、雨など降っても風情がある。
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②方丈記(ほうじょうき) by鴨長明/鎌倉時代

隠棲文学の祖や、無常観の文学とも言われ、乱世をいかに生きるかという自伝的な人生論ともされる。

前半は、中世的な無常観をもって、長明が直接体験した五大災害(安元の大火・治承の辻風・福原遷都・養和の飢饉・元暦の大地震)を描写、この世の無常とはかなさを実証している。

後半は、まず自身の家系、住環境について述べ、続いて、出家遁世して住んだ大原山のこと、日野に移り方丈の庵を築いてからの閑寂な生活を、仏道への心の傾斜を見せつつ描いている。

(※ゆく河の流れより一部抜粋)

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

淀みに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし。

世の中にある人と、栖(すみか)とまたかくのごとし。

▼▼▼【訳】▼▼▼
ゆく川の流れは絶えることがなく、しかもその水は前に見たもとの水ではない。淀みに浮かぶ泡は、一方で消えたかと思うと一方で浮かび出て、いつまでも同じ形でいる例はない。世の中に存在する人と、その住みかもまた同じだ。
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③徒然草(つれづれぐさ) by卜部兼好(吉田兼好)/鎌倉時代

全体を貫くのは世の中の移り変わりに対する無常観だが、悲観的な論調に流されず、行間からは人生や自然に対するペーソスが溢れ出ている。

単に「心に浮かんだ」ことを書き留めたものではなく、人生の中の様々な謎に対して自分なりの答えを見つけたと思ったときにそれを文章にしたもので、いわば兼好にとっての「発見の手帳」のようなものである。

つれづれなるままに、日暮らし、

硯(すずり)にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、

あやしうこそものぐるほしけれ。

▼▼▼【訳】▼▼▼
ひとり居で手持ちぶさたなのにまかせて、一日中、硯を前にして、心に映っては消え、映っては消えるつまらないことを、とりとめもなく書きつけると、妙に気ちがいじみた心地がする。
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