1. まとめトップ

この記事は私がまとめました

8spede8さん

絵は何かを伝えるでしょうか?漫画は何かを説くでしょうか?
実は、自分の描く作品に僕はメッセージを込めない。
物語を描けば、テーマが勝手に生まれるから。
それについては僕なりの答えを一生懸命引き出すけれど、
作品から何を受け取るかは読み手一人一人が自由に決めてくれること。
だからメッセージはしない。
が、
んー。でも、 言いたい事がないわけじゃない。
週刊連載で毎週毎週描く絵に少し言葉をそえるとしたら、
「今週も元気にいきましょう」
これくらい。 いつも応援ありがとう。

時代が変わっても、少年たちが、”少年マンガ”に斬新なものを求める状態は変わらない。
だから作家も、常に斬新でおもしろいものを作り続ける状態を保っていなければならない
─いわば”保持”していかなければならないんです。

それなのに、一度人気が出たら惰性でそのままの状態が続けていけばいい、と錯覚してしまう人もいるかもしれない。
でもそうなった時点で、それはもう保持ではなくて”後退”なんです。
同じものを出すということは、古いものを出すのと同じことです。

尾田先生という呼び方にしても、少なくとも僕の周りでは誰も言ってないんですよ。
ちょっと壁ができるし、友達になれないと思うから、やめてるんです。

読者:
ふと思ったんですが、尾田っちはいつも読者のいろんなお願いごと聞いてくれてますが、
「新キャラデザイン公募」とか「君の考えた悪魔の実が誌面に登場!」とかはやらないんですか?

尾田:
はい、募集ねぇ。しませんねェ。いらないんですよ。
ちょっと冷たいかも知れませんけど人のアイデアが欲しくないんですよねー。
ジャンプの担当さんなど、時々代わったりしますが、
新しい担当さんに最初に必ず言う事は「僕にアイデアを出すな」ですからね。
人も話も全部自分で考えた! という自信が欲しいんですねー。
人に頼ったらまた次も人に頼っちゃうと思いますし、失敗したら人のせいにすると思います。
うまくいったら自分の実力、失敗したら自分のせい。こういうのが好きです。

あーでも本編と関係なければ欲しいアイデアあるなー。
動物と麦わらの一味一人ずつの表紙。アレのネタなら欲しい。
「こんな動物とこの人が何してる所描いて」とか手紙の端にでも書いといてくれたら、喜んで描いちゃうぜ。

鳥山:
尾田くんは、苦労したイラストは?

尾田:
ぼくは、描いたら全部気に入るから。イラスト描くの楽しいし。
しめきりギリギリまで描いてて編集部の人にもってかれちゃったら
「まだ本当は手ばなしたくない」って思うもの。

鳥山:
えらい!ここがオレとの決定的な違いだな~。
そうだったら楽しいだろうな。

芸術とエンターテイメントは違います。
芸術とは自分を主張するもので、エンターテイメントは人の為の作品づくりです。
22歳で連載を始めたONE PIECE。カラーイラストに1つの葛藤がありました。
実は僕は、濁った色が大好きで、シブ~イイラストが、本当は描きたかったんです。
しかし「少年達は原色が好きだから」とかなり無理をして、鮮やかな色を使っていました。
今思えばその原色への抵抗って、自分が子供っぽい人間だと思われたくないとか、
大人にも認めてほしいとか、自分を知って欲しいという主張だったんじゃないかと思います…。
─つまらぬ。今思えばとてもつまらぬ。若僧め。
本当の意味でのエンターテイナーになれていなかったという証拠です。
自己の主張で、ルフィ達の服を、その世界を、濁らせてしまう所でした。
今はむしろ、鮮やかな虹の色が大好きです。一枚の絵に何色使えるか、と考えます。
連載14年目、本当の少年漫画家に少しは近づけたかな?

『ONE PIECE』に尽きてもいいと思いますよ。
僕としては長期連載は二度としないつもりですし、
この評価を高められるところまで高めたいという思いなんですよ。
『ONE PIECE』が終わる頃に新しい長期連載を計画することは、
体力的にもきっと不可能ですからね。
行けるところまで行こうという境地には達してます。
今でも体力的にはキツイですよ(笑)。
ただ、休んだらテンションも下がりますし、マンガのためになることは
全部キツイことだっていうこともわかってるので。
極限まで考えれば本当にいい話は出てくるし、
追いつめられれば追いつめられるほ程、自分でもわからないパワーが出てくる。
そういう生き方しかできないし、性に合ってるのかもしれないですね(笑)。

数字の評価に関しては、そんなに欲をかいちゃいけないと思ってるんですよ。
やっぱり漫画の基本は、それぞれの読者を楽しませているかということ。
それをたくさんの人が買ってくれるかどうかは、もう運なんですよね。
そこは実力がどうとかって考えるより、運と捉えておかないと、数字が下がった時に
どうしていいかわからなくなっちゃうと思うんですよ。自信を大きく失うというか。
だからちゃんと一回一回、ひとりの少年を楽しませられるかが大事で、
その確認は自分でもしますし、担当にも訊きますし。
だから裏を返せば、毎回毎回が自信作でもある。
本当に面白いと思えた自信作しか提出したくないし、してないですからね。

描いてる僕自身も、我ながら感心しています(笑)。もちろん緻密にやってるつもりなんだけど、
振り返って奇跡的につながっていることって結構あるんですよ。ガッカリされちゃうから、あまり
言わないようにしているんですけどね(笑)。でも、計算した以上のものができたってことだから、
実はそっちのほうがスゴイんじゃないかって気がしてます 」

「普通のマンガの3倍の
 エピソードを盛り込むのが自分のテーマなので。
 1話で、読み応えを感じてもらいたい」

「人が死んだから泣くってね、感動じゃないんじゃないかと思うんですよ。
 お葬式に行ったらみんな泣くでしょう。
 その涙と同じなんですよね。『感動の涙』はそれとは別なんです。
 とにかく辛い事があったくらいではまず泣かない。もっと辛いことが起こっても泣かない。
 もっともっと辛いことがあってもまだ泣かない。
 耐えて、耐えて、そして優しい人が現れた時にやっと出て来る涙っていうのはもうしょうがない!
 しょうがないと僕が思えた時にやっと泣く涙が『感動の涙』なんです。
 その時は僕も泣きながら描いてます(笑)。」

「不自然じゃないですか、人が生き返るのは(笑)。僕は、コテコテのファンタジーは好きじゃないんですよ。
 だから話の中で細かくいろんな事に理屈を付けたいんですけど、
 死んだ人が生き返るくらいだったら、最初から死ななきゃいい。死ぬような目にあっても、うちのキャラクター達は死なないんです。
 マンガの世界だと、昔から、壁にぶつかって人型の穴が開いてたって死なないじゃないですか。
 そんなおそろしい目にあったら、普通死にます(笑)。
 でも、そういうことが起こってもしなないのが、マンガのキャラクターの良さというか強みなんで」

「"海賊もの"を描くにあたって、
 海賊に関するいろんな資料をかき集め読んでいたが、
 少年の日に憧れた海賊達は、
 過去の記録書には記されていない。
 どうやら、自分達の冒険があまりに楽しすぎて、
 後世に名を残す事を忘れてしまったらしい。
 まったく海賊って人種は、これだから困る。」

「期待されているのは感動作だろうと思って書いたけど、『狙って』感動させるなんてイヤな感じがして」

1 2 3