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新しい医療費控除「セルフメディケーション税制」とは

従来の医療費控除制度の適用条件である年間の自己負担した医療費が10万円を超えなくても、対象となるOTC医薬品の年間購入額が1万2,000円を超え、健康診断など一定の取り組みを行った人が適用を受けられる新しい医療費控除の制度です。

更新日: 2017年01月24日

egawomsieteさん

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■セルフメディケーション税制とは

「セルフメディケーション税制」は、きちんと健康診断などを受けている人が、一部の市販薬を購入した際に所得控除を受けられるようにしたものです。軽度な身体の不調を市販薬などにより自ら手当てすることは、自身のQOL(生活の質)の改善に役立つだけでなく、国の財政を圧迫している医療費の適正化にもつながります。

「健康の維持増進及び疾病の予防への取組として一定の取組を行う個人」として、以下の定期健康診断などを受けている人が、2017年1月1日以降に、市販薬(要指導医薬品および一般用医薬品)のうち、医療用から転用された特定成分を含む医薬品を年間1万2000円を超えて購入した際に、1万2000円を超えた部分の金額(上限金額:8万8000円)について所得控除を受けることができます。

この制度は「医療費控除の特例」とあるとおり、医療費控除の一部であるため、「従来の医療費控除制度とセルフメディケーション税制(医療費控除の特例)を同時に利用することができない」点に注意。

従来どおり、10万円を超えた医療費の所得控除を受けるか、この「セルフメディケーション税制」で所得控除を受けるかは、申告者自らがどちらかを選択することになります。

■制度の認知度は2割未満

今回、大正製薬の調査で同制度を知っているか尋ねたところ、58.0%が「名前も内容も知らない」、26.2%が「聞いたことがあるが内容までは知らない」と回答。内容まで理解している人は15.8%にとどまった。

同制度を利用したいと考えている人は87.4%。もし5,000円戻ってきたとしたら、「生活費に充てる」と答えた人が51.8%と最も多く、次いで「趣味やレジャーに充てる」が19.9%、「貯金する」が18.7%と続いた。

■申告対象となる人

以下の3つの事項の全てに該当する人です。

•所得税、住民税を納めている。

•1年間(1~12月)に健康の維持増進および疾病の予防への取組として申告予定者が一定の取組を行っている。(特定健康診査、予防接種、定期健康診断、健康診断、がん検診)

1年間(1~12月)で、対象となるOTC医薬品を12,000円を超えて購入している(扶養家族分を合算)。

以下のいずれかを受けている人(勤務先での定期健康診断なども含まれる)。

1特定健康診査(いわゆるメタボ健診)
2予防接種
3定期健康診断(事業主健診)
4健康診査
5がん検診

■82成分を含む約1500品目が対象

OTC医薬品は、医師の処方箋がなくても薬局やドラッグストアで購入できる薬のことで、かぜ薬や頭痛薬など、多様な薬が市販されています。セルフメディケーション税制は、全てのOTC医薬品が対象になるわけではなく、医療用医薬品でも使われている82成分を含む約1500品目がOTC医薬品が対象です。

対象となる医薬品の薬効の例

●風邪薬

 パブロンS(大正製薬)、べンザブロックL(武田薬品)、新ルルAゴールドs(第一三共ヘルスケア)

●胃腸薬

 パンシロンキュアSP(ロート製薬)、ガスター20(第一三共ヘルスケア)、タナベ胃腸薬(田辺三菱製薬)

●鼻炎用内服薬

 ストナリニZ(佐藤製薬)、ロートアルガード鼻炎内服薬ZⅡ(ロート製薬)、アレジオン10(エスエス製薬)

●頭痛・生理痛薬

バファリンEX(ライオン)、ロキソニンS(第一三共ヘルスケア)、ナロンエース(大正製薬) 

●肩こり・腰痛貼付薬

 サロンパスEX(久光製薬)、ロキソニンSテープ(リードケミカル)

●水虫・たむし治療薬

 ダマリンL(大正製薬)、ブテナロックVα(久光製薬)

■所得控除金額について

今回始まるセルフメディケーション税制は、医療費控除制度の特例で、特定の成分を含有するOTC医薬品を1年(1月から12月)で一定額以上購入した場合、12,000円を超えた額が所得控除の対象となるものです。医療費控除と同じく、確定申告すると、所得税の一部が還付される、翌年度の住民税の負担が少し軽くなるなどのメリットがあります。

※所得金額が2,000,000円未満の人は所得金額の5%

対象となるOTC医薬品の年間購入額が1万2,000円を超えるとき、その超えた部分の金額(申告者の扶養家族分を含む、上限金額8万8,000円)が対象となります。

スイッチOTC医薬品購入総額が年間で12000円を超える部分が所得から控除されます。

ただし、上限の控除額は88000円です。

また、生計を一にしている家族・親族は合算対象になります。同居じゃなくても問題ないです。

●従来の医療費控除制度と同時に利用することはできません。

●購入したOTC医薬品の代金に係る医療費控除制度については、従来の医療費控除制度とセルフメディケーション税制(医療費控除の特例)のどちらの適用とするか、対象者ご自身で選択することになります。

■セルフメディケーション税制は5年間の時限措置

このセルフメディケーション税制は、医療費控除と異なり現時点は、恒久的な税制ではありません。

2017年(平成29)年1月1日から2021年(平成33年)12月31日までの5年間だけ実施される時限措置とされています。

■確定申告で

この「セルフメディケーション税制」の施行により、定期健康診断、予防接種などを受けている人で、対象となる市販薬を家族の購入分を含めて年間12,000円を超えて購入した人は、確定申告することで所得控除が受けられるようになります。

そのために、ドラッグストアや薬局等にて市販薬を購入した際に受け取ったレシートや領収書は必ず捨てずに保管しておきましょう。 (従来の医療費控除制度を選択した場合には、治療のために購入した市販薬の購入代金を医療費の中に含めることができます。)

■確定申告には次の3つの証明書類が必要

健康診断や予防接種の結果通知表や領収書

対象となるOTC医薬品のレシートまたは領収書

勤務先からもらう源泉徴収票

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