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【攻殻機動隊】って、何から観たらいいの?

2013年、装いも新たに新シリーズが公開された「攻殻機動隊」。興味はあるけれど、何から見たらいいの?という方も多いはず。攻殻機動隊の魅力をたくさんの人に知ってもらうため、要点を絞りに絞ってまとめました。予備知識になれば幸いです。尚、ネタバレも含まれますのでご注意ください。攻殻の世界へようこそ!

更新日: 2013年12月08日

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tmtm001さん

攻殻機動隊、興味はあるけれど・・・

攻殻機動隊に興味を持ったのですが、どれから観ればよいかわかりません…映画とか色々あります…

何から手をつけたら良いのか…と迷われるのも無理はありません。攻殻機動隊には「原作」「劇場版アニメ」「TVアニメ」があり、それぞれ登場人物や時代の設定が微妙に違うからです。

「原作」は1991年に出版された士郎正宗さんの漫画です。その劇場版アニメが1995年に公開され、TVアニメ版は2002年に公開されました。

劇場版とアニメ版は監督が異なり、劇場版の方が原作に近い形となっています。それぞれ原作を元にはしていますが、劇場版には劇場版の、アニメ版にはアニメ版の魅力があり、もはや別の作品と言えるでしょう。

小説版もありますが、こちらは割愛します。もっと攻殻機動隊の世界を楽しみたいと思ったら、読んでみて下さい。

まずはTVアニメ版から、という声が多い

では、原作・劇場版アニメ・TVアニメのうち、何から見たらいいのでしょうか。この質問に対しては、ネット上でもさまざまな意見がありますが、アニメ版が一番取っ付き易いという声が多いようです。

アニメ版は、「攻殻機動隊 Stand Alone Complex(こうかくきうどうたい・スタンドアローンコンプレックス)シリーズ」と呼ばれています。

①「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」(攻殻機動隊S.A.C、S.A.Cと略されることも)
②「攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG」(セカンドギグと読みます)
③「攻殻機動隊 Solid State Society」(ソリッドステートソサエティ。SSSと略されることも)
④「攻殻機動隊 S.A.C The Laughing Man」
⑤「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven」

と5種類もあり、何が何だか分からないと思います。

まず①②③はストーリーが繋がっています。これを順番で見ていれば、④と⑤は見なくても支障はありません。

④は①の総集編になっており、①のメインである「笑い男事件」のみをまとめた作品となっています。「笑い男事件」とは関係のない、一話完結で終わる回を全て省略しており、話しを繋げるために台詞も少し変わっています。

⑤は②の総集編で、メインの「個別の11人事件」をまとめた作品です。こちらも一話完結の話しは省略されています。

話しのあらすじだけを追うなら総集編の④と⑤を見るのが手っ取り早いです。そのあと③を見れば、内容は分かります。しかし①と②を見ることで、より深く公安9課やメンバーを知ることができますので、ぜひ見ていただきたいと思います。

ちなみに2006年に公開された③は、OVAの長編アニメです。その後2011年に3Dで劇場公開されました。

攻殻機動隊・劇場版

劇場版アニメは、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」、「イノセンス」と2作品あります。こちらも公開順に見る必要があります。「イノセンス」を先に見てしまうと、まったく意味が分からないと思います。

「イノセンス」に関しては少し例外で、本来の主人公である草薙素子はほとんど登場しません。「イノセンス」の主人公は、同じ公安9課員のバトーというサイボーグになります。前作の「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」を見てからでないと、なぜ草薙素子がほとんど登場しないのか分からないのでご注意ください。

攻殻機動隊・漫画版

原作の漫画は、1巻・2巻・1.5巻の3冊です。1.5巻というと1巻と2巻の間に読まなければならなそうな感じがしますが、発行されたのがこの順番なので、読むなら最後が1.5巻がいいと思います。とは言え、2巻は難しすぎてほとんど理解ができない…という声も多いです。

これだけ話題になっている作品の原作が3冊しかないの?と不思議に思う方もいらっしゃるでしょうが、1冊1冊がかなり読み応えのあるものとなっています。欄外の補足説明文も多く、内容はかなり難しいです。ですが原作が一番面白いという声も多く、SF好きなら抑えておくべきとの評価もあります。

また、衣谷遊さんの「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」という漫画もありますが、こちらはアニメ版をそのまま漫画化したものになります。

攻殻機動隊の世界

ここからは、攻殻機動隊を見る上での予備知識・基本概要についてまとめています。攻殻機動隊を全く知らない、ざっくりとした内容が知りたい、という方のためにまとめていますので、特に必要のない方は読み飛ばしてください。

時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。

多くの人間が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。

攻殻機動隊の世界は、どの作品も西暦2030年前後です。今より少し未来ですね。

攻殻機動隊では「電脳化」「義体化」「サイボーグ」と言った用語が多く登場しますが、それらが何なのか、作品中では細かい説明はありません。アニメ版の神山健治監督はあえて作品中でそれらを説明しなかったと語っています。監督曰く「説明をしないことで視聴者を突き放す形になってしまったかもしれないが、見ていれば理解してもらえると思う」とのこと。また、バトー役の声優・大塚明夫さんも「それで良かった」と語っています。

監督のおっしゃる通り、見ていれば何となく理解はできると思います。ただ、攻殻機動隊というのは基本的に難しい話しです。政治的な要素がふんだんに含まれていますし、台詞も一度聞いただけでは「意味が分からない…」と感じるものも多いです。声優さんたちも「難しいし大変」「台詞の意味を理解できないまま演じている」というようなことをおっしゃっていました。ですが、そこが攻殻の魅力でもあります。

電脳化、義体化をざっくりと

何の予備知識もないと混乱してしまう方もいらっしゃると思いますので、概要を簡単にまとめてみました。

「電脳化」というのは、簡単に言うと脳とコンピューターネットワークを繋ぐことです。電脳化することで脳内でネットをすることができ、他人と通信することも可能です。パソコンでできることを、頭の中でできると考えていただくと分かり易いと思います。今見ているものを他人にリアルタイムで送ることも可能。射撃制御のソフトなどをダウンロードすることもあります。とても便利なもののように思えますが、頭の中がネットワークと繋がっているわけですから、他人の頭にハッキングをかけることもできるのです。人の記憶を消したり、逆に記憶を上書きしたり、視覚や聴覚を盗むこともできます。もちろんこれらは犯罪です。

このような画面を眼前に表示することができます。

右の画像が送信されてきたターゲットの画像と概要で、左はそれらを自分のメモリから検索している様子です。

端末がなくても検索可能なので非常に便利ですが、逆に犯罪に利用する者も多いのです。

「義体化」は攻殻機動隊の作品における「サイボーグ技術」で、現代の義手や義足の超ハイスペック版と考えていただくと良いかと思います。警察関係者や軍関係者、政府関係者など、危険な目に合う可能性が高い職業に就く者は、基本的に義体化率が高いです。感覚器官を切ってしまえば痛みも感じませんし、傷ついたら取り換えればいいので便利ですが、高級なものは高額ですし、メンテナンスにもかなりのお金がかかります。義体化するとどんなメリットがあるかと言うと、例えばものすごいジャンプをしたり、普通の人間よりもはるかに強い力が出せたりします。こういった特殊能力を求めて義体化する者もいれば、事故や病気でやむなく義体化する者もいます。

このように手を義体化して、高速でキーボードを叩くこともできます。

この他にも腕自体を武器化したり、目を義体化して衛星とリンクし、より精密な狙撃をする者もいます。

作中では、主人公が男性型や子供型の義体に乗り換えている場面もあります。見た目だけでは性別・年齢の判断ができない時代になっています。

公安9課と草薙素子

では攻殻機動隊とはどんな話しかと言うと、「公安9課に所属するメンバーたちが犯罪に立ち向かっていく話し」です。これは、原作もアニメも共通です。

「公安9課」とは、言わば警察です。普通の警察は、犯罪が起きてからでないと動けないのに対し、公安9課は犯罪に対して攻勢な組織で、公にはその存在は公表されていません。9課は犯罪の芽を見つけ出して除去し、その被害を最小に抑えるという権限を持っています。

メンバーの人数は少ないのですが、全員が軍事的な作戦に参加できるほどのスキルを持つ人材のみで構成されている、少数精鋭の部隊です。

その9課の実質リーダーが、主人公の草薙素子という女性。元軍人で、全身を義体化したサイボーグです。世界屈指の義体使いと言われ、戦闘力や作戦力、判断力やハッカースキルなど、全てにおいて秀でた存在であり、「エスパーよりも貴重な才能」と言われています。

素子を中心に、難解な事件を解決していくのが公安9課、別名「攻殻機動隊」です。

「攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG」での草薙素子。

高層ビルから飛び降りてもへっちゃら。

原作・劇場版とそれぞれ作画は異なります。

コミカルな表情や反応は原作が色濃く、アニメシリーズではあまり笑いません。劇場版ではさらにストイックな性格になっており、表情の変化はほとんど見れらません。

メンバーからは「少佐」と呼ばれています。

生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイド、バイオロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)の活動を描いた物語。

何から観ればいいのか、正解はありません

ここまで説明した上で、「では何から見ればいいのか?」ということですが、一概に「これがいい」というのはありません。アニメ版が一番という人もいれば嫌いと言う人もいますし、原作が一番と言う人も、原作は内容が難しすぎるという人もいます。

個人的な意見としては、やはりTVアニメ版が一番分かりやすいと思うので、まず「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」を3話くらいまで見ることをおすすめします。面白いと感じるかどうかは人それぞれなので、つまらない、よく分からないと思えば、攻殻機動隊は自分には合わないんだなと判断していいと思います。

また、今年公開された「攻殻機動隊ARISE 」に関してですが、キャラクターの外見も一部変わっていますし、声優さんも総入れ替えされ、まったく別の作品となっています。公安9課設立前の話しなので、ここから手を付けるのもいいかもしれません。

それぞれが1つの作品として成り立っているので、何から手を付けても問題はありません。アニメにはアニメの、原作には原作の良さがあります。それぞれの違いを楽しめるのも攻殻機動隊の魅力です。

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