1. まとめトップ

「選択的夫婦別姓」反対派・賛成派がよく挙げる理屈の矛盾・問題点まとめ

妄想の応酬でなく、もっと成熟した議論ができますように。※まとめ主は選択的夫婦別姓に賛成の立場です。「自分と思想的に相容れない者はみんな韓国人」と思ってるタイプの人には見ない方がいいと思います。(ご覧になったところでPV稼げて私が得するだけです。嫌でしょ?)

更新日: 2013年02月17日

24 お気に入り 139217 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

近年話題の「夫婦別姓」導入の是非。

 ほとんどの方は「そもそもなんで話題になってるのかわからない…どうでもいい」と感じている議題かもしれませんが、ネット上では反対派vs賛成派の舌戦が繰り広げられています。
 その議論について、反対・賛成両派の主張の矛盾をまとめてみました。

 ご自身の主張の穴を探して議論を強化する材料に、あるいは相手の主張の穴を探す材料としてご活用ください。

ちなみにまとめ主は選択的夫婦別姓について賛成の立場なので、「自分と異なる意見なんて死んでも聞きたくない!」というタイプの盲目的な保守派の方にはお薦めしません。

各派の主張まとめの前に:結婚と姓について知っておきたいこと

【日本の結婚と姓に関する制度】

 現在の日本の婚姻制度では、「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫又は妻の氏を称する(民法750条)。」とあります。つまり、「夫か妻かどちらかの姓を選んで、二人とも同じ姓を名乗る」ということ。
※ちなみに外国人との結婚の場合はこの限りではありません。

【日本以外の例】

 結婚後の夫婦の姓をどうするか、については様々な捉え方があります。
■同姓を名乗る。
 ・片方が改姓し、夫婦は同じ一つの姓を名乗る。
 ・複合姓(夫婦双方の姓を続けて名乗る。)
 子供はこの姓を継承する。

■別姓を名乗る。
 ・結婚しても姓を変えない。
 ・結婚時に女性だけ複合姓を名乗る。
 子供は父系の姓を名乗るか、性別によって父母どちらかの姓を継承するか、あるいは父母両系の姓を複合姓として名乗る。

■上記の範囲で自由に選ぶ。
 ・同姓にするか、別姓にするかは各夫婦の判断にゆだねる。
  
※そもそも、姓と言うものが存在しない先進国もあります。

それぞれどのような国がどのような制度を採用しているかについては以下をどうぞ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AB%E5%A9%A6%E5%88%A5%E5%A7%93#.E5.A9.9A.E5.A7.BB.E3.81.AB.E3.81.8A.E3.81.91.E3.82.8B.E6.B0.8F.E5.90.8D.E5.88.B6.E5.BA.A6

☆なぜ今「夫婦と姓」が議論されているのか?

■結婚の際、夫婦の片方にだけアイデンティティの変更を迫るのは両性の平等を保障しているとは言えないから。(日本の場合、9割近くのケースで女性が改姓するため、結婚は女性にアイデンティティ変更を迫っていると言える)

 姓とアイデンティティについて無知で気にしないまま、あるいは知った上で積極的に同姓を選択する女性ばかりなら問題ないが、一応ドイツの例を参照すると

”連邦憲法裁判所1991年3月5日決定が両性の平等違反としてこの条文を無効とし、人間の出生氏が個性又は同一性の現れとして尊重され保護されるべきことを明言した。その結果、1993年の民法改正で[16]、夫婦の姓を定めない場合は別姓になるという形で選択的夫婦別姓となった”(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AB%E5%A9%A6%E5%88%A5%E5%A7%93

とある。

■結婚の前後で姓が変わることが、職業上及び人間関係上不便を引き起こすから。

別姓OKなら間違いなくもっと早く婚姻していた。技術者は改姓のダメージが大き過ぎる。改姓後の各種変更手続に始まり新姓での資格試験受験時の煩雑さたるや費用と時間の損失甚だしい。生活関連手続も気が狂いそうだった。「選択的夫婦別姓 賛否分かれる」 nhk.jp/N4646Wxf

選択的夫婦別氏制度。反対もしないというより、鮮明に賛成を表明します。身近なところで、女性医者が結婚して姓が変わると医師免許証の再発行を必要とされる。論文書いても名前が変わって困る。銀行口座、運転免許証、、なんでもかんでも女性に不利なままは、とても男女同権と言えない。恥ずかしい

☆現在議論されている「選択的夫婦別姓」は、全ての夫婦に夫婦別姓を強要するものではない

夫婦同姓か、夫婦別姓を自由に選べるだけのこと。

「複合姓」という選択肢については議論されてすらいない。

なるほど。選択的夫婦別姓を支持する人は選択肢を求めているだけなのにどうしてそれを否定する人がいるのか不思議だったのだけど、その自由そのものを否定したいのか→争点は、「夫婦同姓」vs「夫婦別姓」というところにはない。全然違う。強いて言うなら論点は「同姓義務」VS「自由選択」だ。

端的に「夫婦別姓自由化」と呼ばずに、わざわざ「選択的夫婦別姓制」という誤解を招く言い方を選んでいるところになんらかの意図を読み取るべきなのかもしれません。

別姓反対派のよくある主張とその矛盾・問題点

▼中韓以外の国について無知だからこそ出る論

「夫婦別姓は中韓の伝統的な男尊女卑を反映した文化だ!」

→ネトウヨが中韓のことで頭が一杯で他の国について無知なのは無理もないのだが、夫婦別姓を導入している国は別に中韓だけではない。
 欧州各国・米国一部の州は最近になって選択的夫婦別姓や複合姓を導入した。
 欧米に価値観変容のきっかけを与えたのが「中韓の伝統的な制度」だと考えているのならば反対派はちょっと中韓の影響力を買い被りすぎている。

この手の人々は、中韓に心酔する余り、日本についても無知である。

「日本は伝統的に夫婦同姓の国だ!伝統を尊重しろ!」

→夫婦同姓を絶対のものとする制度は、そもそも明治31年以降のもの。
詳しくは以下の「4-1 夫婦同姓の歴史は意外に浅い。」参照。
http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/wpdocs/hpaz199801/b0023.html

→そもそも時代に合わなくなった伝統を尊重し続ける意味があるのか。
 法律の歴史は、価値観の変化に合わせて法を改正することの繰り返しである。

▼妄想をこじらせた結果

「夫婦別姓は外国人と結婚しやすくするための売国法だ!」

→現行法の段階で、外国人との結婚は夫婦同姓or別姓を選択できる。
 選択的夫婦別姓を「日本人同士の結婚」でも導入するかどうかの議論。

[参考]
http://www004.upp.so-net.ne.jp/hitosen/ujina/ujina91.html

「夫婦別姓だと家族の絆が崩壊する!」

→夫婦別姓の国は多々ありますが、そのような国に家族の絆がないわけがない。なかったらその国はとうの昔に滅んでいる。

「「名字が違っても家族の一体感には影響がない」との回答は59・8%で、前回比 3・8ポイント増」これはいい傾向。一体感に影響ないのは事実。我が家も国際結婚なので別姓だからよ~く分かる。→選択的夫婦別姓 反対わずかに上回る 東京新聞 tokyo-np.co.jp/article/politi…

「夫婦別姓だと子供が可哀想!子供の精神状態が心配!」

→夫婦別姓を導入している国で、子供の頭がおかしくなっている有意な例はない。
 
 社会的に疎外されるリスクについては、社会の価値観が変われば解決すること。「子供が社会的に変な目で見られてかわいそう」というのは「私は夫婦別姓の夫婦の子供を白い目で見る社会をキープしていきます!」という宣言と同じ。

「子供はどっちの姓を名乗ればいいのかわからなくて混乱する!」

→そこもきちんと法で整備しておけばいいだけのこと。

▼自分以外の他者に我慢を強いていることへの無頓着からくる論

「夫婦別姓によって離婚しやすくなる!離婚が増える!」

→そもそも、「夫婦同姓によって離婚を思い留まらねばならない事情が発生している」のならば、「離婚したいのにできない状況」を姓を変えた側に強いていることになる。
 自分以外の人間には我慢を強いても全く問題ないと思ってる人の発想。

「俺は夫婦同姓でないと嫌だ!」

→「選択的」夫婦別姓は、全ての夫婦が別姓になるよう求めるものではない。同姓になることを双方合意したカップルは同姓を名乗れば良い。

 社会全体が夫婦同姓でないと嫌だ、というのであればそれは他者に自分の価値観を押し付けているだけ。

少なくとも、選択的夫婦別姓法案に反対する人は、別姓を選びたい我々に対し、自分たちの家族観を押し付けていることを自覚して欲しい。

「選択的夫婦別姓制」という言い方は、夫婦別姓が社会の主流になるみたいなイメージを与える。でも、実際に導入されたところで多くの日本人は、当面、同性婚を選ぶはず。とすれば、「別姓婚の自由化」という言い方の方が、「少数者に選択の自由を与える」実態に即しているのではなかろうか。

1 2