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冬になるとうつ病に?欧州では一般的だという「冬季うつ病」の症状と改善法とは?

なぜか冬になると、いくら寝ても眠った感じがしなかったり、倦怠感と憂うつ感でなかなか寝床を出られなくなることがある人は「冬季うつ」の可能性があります。他の季節では症状がでないだけに寒さだけの理由で放っておくと危険です。

更新日: 2016年10月25日

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egawomsieteさん

■冬季うつ病も怖くない?注目成分「GABA」の効能とは?

最近では「冬季うつ病」という言葉も使われ始め、特に気を付けたい秋から冬にかけてのメンタルバランス。その対策の1つとして注目され、研究が急がれている成分がGABA(ギャバ)だ。

10月14日、ギャバ・ストレス研究センターが主催するマスコミセミナーが都内で開催された。最近では、江崎グリコがチョコレートのカテゴリーでは日本で2番目となる機能性表示食品としてリニューアル発売をしたり、菓子以外で飲料などにも配合されるなど、各社様々な製品を発売し、その効能が世界で認められているGABA。今回のセミナーも早くも5回目を迎え、国内外から専門家が集い、熱気のある講演となった。

 人間がストレスを感じると体の免疫力が低下し、心身に悪影響を及ぼすことはよく知られている。GABAは、摂取することでストレスの緩和、リラックス効果、睡眠の質の向上が実証された成分なのだ。

「結果は出ているのです。なぜそうなるのかの研究を進めて行きたい」(ギャバ・ストレス研究センター会長で京都府立医科大学長の吉川敏一先生)

さらに杏林大学名誉教授の古賀良彦先生は、ストレスへの対策として運動や趣味、入浴、アロマなどとともに重要な位置を占める食事において、GABAの摂取の有用性を解説。また、GABAの「血圧が下がる」という効果についても言及した。

「GABAは日本において機能性表示食品に認定されましたので、企業の責任で『血圧が高めの方に』などの表示ができるようになりました。さらに海外では、GABAの摂取で眠りにつくまでの時間が短くなり、深い眠りである『ノンレム睡眠』の時間が長くなることが報告されています」(セミナー参加者)

 日本では昨年12月から労働安全衛生法の改正により、ストレスチェック制度が義務化された。メンタルバランスとともに、GABA、そしてGABAを配合した機能性食品にますます注目が集まることは間違いないだろう。

■脳機能障害のひとつ

冬季うつは季節性情動障害という脳機能障害のひとつだそう。日中に日光を浴びることで、体内ではセロトニンという物質が作られます。これは脳の活動を司る神経伝達物質で、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンの材料にもなる物質。日照時間が短くなることでセロトニンの分泌が減り、脳の活動が怠慢になり、メラトニンも減少するために睡眠障害が起こります。それによってだるさや過眠といった症状まで出るのです。

季節性情動障害は1980年までは正式な疾患としては認められていませんでした。しかしヨーロッパなどの高緯度の地域や冬季に発症することが多いことから研究が進められ、日照時間に原因がある疾患だとわかったのです。

■アイスランドで冬季うつ病の発症率が低率な理由

冬季に日照時間が極端に短い、フィンランド、スウェーデンなど北欧諸国では冬季うつ病の発症率は高率。しかし、例外的にアイスランドでは冬季うつ病の発症率は低率です。その原因は、アイスランドの食生活にあると考えられています。

アイスランドの食生活は魚が中心。魚の油脂、特に、アジやサバといった、いわゆる青魚にはDHA、EPAなど、抗うつ効果があるとされる物質が豊富。青魚はアレルギーがあるのでダメといった理由がなければ、食事のラインアップに入れてみるのはいかがでしょう?

■なぜか冬になると‥こんな人はいませんか?

炭水化物や甘いものが無性に食べたくなり、いくら寝ても眠った感じがせず、倦怠感と憂うつ感でなかなか寝床を出られなくなる。集中力ややる気が失せていつも眠い…こんな人は危険です。

■菓子パン暴食は冬うつのサイン?

季節性うつ病は典型的なうつ病と同じく、いらいらや不安、気の重さで仕事や日常生活、対人コミュニケーションに問題が生じてくるのですが、典型的なうつ病と真逆で食べ過ぎ、寝過ぎてしまうという症状が出てきます。

特に菓子パンなど甘い食べ物を無性に欲してしまう、といった生理現象も指摘されており、食事の代わりに甘い菓子パンばかり食べて体重が増えてしまっている方も、季節性うつ病、冬うつの患者に多く見られます。

●季節によってうつになる人がいる

日が短くなる冬の間、気が滅入ったり食欲が出てきたり、心身の調子に変化が表れる人が増える傾向があるが、夏は元気なのに冬だけ症状が現れるとしたら、ひょっとすると「冬季うつ」かもしれない。

■冬季うつ

季節性感情障害(SAD)と呼ばれる病気のひとつ。精神科医のノーマン・E・ローゼンタール氏らが、季節によって症状が出る時期と出ない時期があるうつ病患者の研究を行い、1982年に「高照度光療法」という画期的療法で成功を収めた。季節性感情障害という病名がつけられたのは1984年で、冬に症状が出るものが「冬季うつ」と呼ばれる。

春になると自然とうつ状態から回復して元気になるという季節性があります。
患者の男女比では、女性が圧倒的に多く、男性の4倍近くに上るといわれています。なかでも20~30代の女性に多い病気です。

通常のうつ病とは違う病気で、昼間時間が短くなり、目に感じる光の刺激が減ることで、精神を安定させる脳内物質、セロトニンが減り、うつ状態を起こすのです。

■気になる人は自分でチェックしましょう!

□ 以前ならやれた仕事をうまく処理できない
□ 考えたり、集中する力が明らかに落ちる
□ しょっちゅう悲しく、泣けてきてしまう
□ 自己否定的になる
□ 普段より睡眠時間が数時間長くなったり、朝起きられなくなる
□ 一日中、横になって過ごしたい
□ 炭水化物に偏る食事をコントロールできない、体重が増える

冬だけこんな症状が出たら要注意です。

■冬季うつの原因

冬季うつ病の原因は、日射量不足とはっきりわかっています。特に冬季の日照時間が顕著に短いフィンランド、スウェーデン、アラスカなどの地域では、冬季うつ病の発症率が人口の10%近くか、それ以上になっています。また、初めからそれらの地域に住んでいる人よりも、それまで太陽光に恵まれた地域で暮らしてきた人が移ってきた場合の方が、より発症率が高くなります。

ただし、冬季に限って気持ちが落ちこむ場合でも、冬季だけ職場の環境が大きく変わる場合は年末年始の帰省ストレスを非常に強く感じる人など、気候とは別に落ち込みの原因がはっきりしている場合は冬季うつ病とはなりません。

■冬季うつ病の診断

毎年秋から冬にかけて気分が落ち込み、春から夏にかけては回復するのが特徴の1つですが、これに加え、下記のような条件を満たす場合が冬季うつ病であると一般的に言われています。

•出社したくない等と感じる重いうつ状態を経験したことがある
•ノイローゼなど他の精神疾患がない
•多忙さや身近な人の死など、社会的心理的な原因がない
冬季うつ病の診断条件


また、前で紹介した代表的な症状が2年続けば、冬季うつ病の可能性が非常に高いも言われています。

■冬季うつ病の症例

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