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【5秒で読める】わずか"6つ"の単語で紡がれた小説に心が揺さぶられる

一つの賭けから生まれた世界最短の小説。わずか6つの単語からなる物語をお楽しみください。

更新日: 2013年03月24日

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niepasさん

とあるきっかけで生まれた「世界最短の小説」

ある男がある作家に一つの提案をした。
「君はわずか6つの単語だけで物語を作ることができるかい?ひとつ賭けをしようじゃないか」

その賭けに答えたのはこちらの作家。

Ernest Miller Hemingway(1899-1961)

アメリカの小説家、詩人。
1954年に発表した『老人と海』でノーベル文学賞を受賞した。

この挑戦をヘミングウェイは受け、見事に「わずか6つの単語からなる小説」を創作し、賭けに勝利したと言われています。
以降、彼はこの物語を「自分の最高傑作」と述べたとも言われています。

わずか"6つ"の単語からなる小説

その時にヘミングウェイが作った物語がこちら。

For sale: baby shoes, never worn.

訳【 売ります : 赤ちゃんの靴、未使用 】

なぜ、赤ちゃんの靴が売られているのか。
なぜ、その靴は未使用なのか。
なぜ、未使用の靴が売られているのか。

とても短い小説ですが、その"なぜ"に気付くと、涙が溢れるほど切ない物語だと分かります。

赤ちゃんの靴を用意した両親はどんな気持ちだったのか。
そして、それを未使用のまま売りに出すことがどんなことか。
「never」という一単語を取っても、この小説が素晴らしいものだと分かります。

他にもある「わずか6つの単語からなる小説」

“Computer, did we bring batteries? Computer?

訳【コンピュータ、僕たちはバッテリーを持ってきたっけ?コンピュータ?】

 こちらは少し、コメディー調の物語。
 コンピュータに話しかけてるのはだれ?そして、この問いかけが意味するものとは...?
 [アメリカのSF作家、アイリーン・ガン]

Machine. Unexpectedly, I’d invented a time

訳【マシンを。意外にも私は発明した、タイム】

 これは解説無くして分かる人は少ないんじゃないでしょうか?
 彼はタイムマシンを発明したのです。
 しかし、偶然にも過去に遡ったために、本来なら「Unexpectedly, I’d invented a time machine」であった文章が このように。さらに過去完了になっているあたり芸が細かいですね。
 [『ウォッチ・メン』などの漫画原作で知られるイギリス人作家、アラン・ムーア]

We went solar; sun went nova.

訳【ソーラー発電に切り替えた。太陽が新星化した】

 人類がソーラー発電に切り替えた途端、太陽が急激な勢いで光りだした...!
 これって偶然?そんなわけない!
 6つの単語で韻を踏みつつ、エネルギー問題を提起する素晴らしい作品。
 [スコットランドのSF作家、ケン・マクラウド]

It cost too much, staying human.

訳【高くつきすぎるぜ、人間のままでいるっていうのは】

 これは分かりやすいですね。
 人類の身体は近い未来にどのようになっているんでしょうかね...?
 [アメリカのSF作家、ブルース・スターリング]

With bloody hands, I say good-bye.

訳【血まみれの手で、俺は別れを告げる】

 その血はどうしたの?誰の血?
 病気...?それとも誰かを...?
 [アメリカンコミック作家、フランク・ミラー]

I couldn’t believe she’d shoot me.

訳【彼女が僕を撃っただなんて信じられない】

 二人の間に何があったのか...。
 本当に彼女が撃ったのか...?

英語版俳句...?「Six-Words」ってなに?

2006年に、アメリカのオンライン雑誌"スミス・マガジン"がある企画をした。
 
 「あなたの人生を、6つの単語で表現してください」

この企画がインターネットやツイッターで話題になり、多数の応募が寄せられた。

その後、900を超える「物語」は、一冊の本にまとめられてベストセラーに。

いわゆるアマチュアの作品ですけど、なかなか気になるのもあります。例えば...。

Found the bouquet in the garbage.

訳【ゴミ箱の中にブーケを見つけた】

 その花束はどんな想いが込められたものだったのでしょう?とても大切な想いだったはずです。
 しかしいま、そのブーケはゴミ箱に捨てられているのです。

I still make coffee for two.

訳【私は今でもコーヒーを二人分淹れる】
 
  かつて一緒にいた人と朝を共にしていたのでしょう。

Tell your story. That's my story.

訳【君のストーリーを聞かせてくれよ。それが僕のストーリーだ】

 これはいい!
 どんなシチュエーションでこの台詞を言われたか想像してみてください。
 今はそうでなくても、いつかは二人で同じストーリーを紡いでいくのでしょうね。

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