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2013年1月〜3月翻訳小説新刊リスト

第4回Twitter文学賞の投票参考リストです。2013年1月1日〜3月31日刊行の初訳小説を集めました。ぬけているもの、初訳ではないものがあれば @ishiichiko までご指摘ください。

更新日: 2014年01月23日

ishiichikoさん

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Twitter文学賞とは

1年間に出た新刊小説の中でおもしろかった本を1作品だけ、ツイートで投票する文学賞。Twitterアカウントを持っていればだれでも投票することができます。第4回は2014年2月に開催予定。※国内部門と海外部門があります。海外部門はその年に出た初訳小説が対象。復刊や新訳は含みません。

新刊リスト(2013年1月1日〜3月31日刊行)

『ラッフルズ・ホームズの冒険』J.K. バングズ 著 平山 雄一訳 (論創社)

父は探偵、祖父は怪盗。サラブレット探偵、現わる。死後の世界でも大活躍!!〈シャイロック・ホームズ〉シリーズ10編も併録。

『列車に御用心』エドマンド・クリスピン著 冨田 ひろみ訳(論創社)

人間消失、アリバイ偽装、密室の謎。名探偵フェン教授が難事件に挑む!!「クイーンの定員」にも選ばれたロジカルな謎解き輝く傑作短編集。

『分身』ポゴレーリスキイ 著 栗原成郎訳(群像社)

ウクライナの地主屋敷で孤独に暮らす男の前に 自分の《分身》が現れ、深夜の対話が始まった。 亡霊が現れる話や若者を惑わす絶世の美女をめぐる 自作の幻想小説を男が読み聞かせ、分身はそれを批評する。 分身による人間の知能の分析、プーシキンが惚れこんだ 怪しい老婆の物語や猿に育てられた人間の「実話」を 組み込んだ神秘的世界が夜を重ねるたびに展開されていく。 ドイツ・ロマン派の世界をロシアに移植し、ロシア文学に 新しい散文の世界を切りひらいた作家の代表作。

『モッキンバード』キャスリン・アースキン 著 ニキリンコ 訳(明石書店)

アスペルガー症候群の10歳の少女ケイトリンは他人の気持ちの理解が苦手で学校では友達もできない。そのうえ唯一頼りにしていたお兄ちゃんが銃乱射事件で死んでしまった。そんななか出合った言葉の意味を探るうち、彼女は生きるために大事なものを見つけていく。2010年全米図書賞受賞。

『ペーパータウン』ジョン・グリーン作 金原瑞人訳(岩波書店)

平凡な高校生クエンティンが,物心ついたころから恋していた幼なじみ,マーゴ.ある晩を境に忽然と姿を消したマーゴを探すうちに,クエンティンは,彼女の意外な一面を発見していく.軽妙な会話を織りまぜたテンポのよい文体で,多感な十代の愛と喪失を描いた,ベストセラー作家ジョン・グリーンのエドガー賞受賞作

『アリブランディを探して』メリーナ・マーケッタ作 神戸万知訳(岩波書店)

ジョセフィン・アリブランディは,恋に,大学受験に大忙しの,オーストラリアの女子高生.お母さんは未婚でジョセフィンを産んでおり,おまけにアリブランディ家はイタリア系移民.ジョセフィンは,他人から貼られるレッテル全てから解放されたいと,切に願っています.そこへ,一度も会ったことのなかった父親が現れ…….

『マルセロ・イン・ザ・リアルワールド』フランシスコ・X・ストーク 作 千葉茂樹 訳(岩波書店)

「リアルな世界」を経験してほしいという父親の望みに応え,ひと夏の間,法律事務所で働くことになった,マルセロ.心を揺さぶられる日々のなかで,次第に自らの進むべき道を見いだしていきます.社会に出ていく若者が経験する不安や成長を,発達障害をもつ17歳の少年の内面から描いた,さわやかな青春小説

『1922』スティーヴン・キング著 横山啓明訳 中川聖訳(文藝春秋)

8年前、私は息子とともに妻を殺し、古井戸に捨てた。殺すことに迷いはなかった。しかし私と息子は、これをきっかけに底なしの破滅へと落下しはじめたのだ……罪悪のもたらす魂の地獄! 恐怖の帝王がパワフルな筆致で圧倒する荒涼たる犯罪小説「1922」と、黒いユーモア満載の「公正な取引」を収録。巨匠の最新作品集。

『空気の名前』アルベルト・ルイ=サンチェス著 斎藤文子訳(白水社)

モロッコの港町モガドールを舞台に、若い娘ファトマの眼差しをめぐって交錯する欲望の数々。「現代のシェヘラザード」とも称されるメキシコの実力派による、詩的で官能的な文学世界。

『リモンの子供たち』レーモン・クノー著 塩塚秀一郎訳(水声社)

実在の〈狂人〉たちをテーマに『不正確科学百科事典』を執筆する、シャンベルナックとブルジョアの一家、リモン家。二つの世界が交錯しながら、突飛な〈狂人〉たちの言行が、破局へ向かう時代の空気を照らし出す。人間の愚かさを根源的に問う、クノーの知られざる傑作。

『草原讃歌』ナンシー・ヒューストン著 永井遼訳(水声社)

相反する価値観にひきさかれながら、20世紀を生き抜いた祖父の遺稿。その断片をつなぎつつ、孫娘が家族四代の歴史を背景に人間の救済/再生を物語る。故郷カナダへの讃歌ともいえるヒューストンの代表作。

『アサイラム・ピース』アンナ・カヴァン 著 山田和子 訳(国書刊行会)

異国の地で城の地下牢に囚われた薔薇のあざをもつ女。名前も顔も知らないがこの世界のどこかに存在する絶対の敵。いつ終わるとも知れぬ長い裁判。頭の中の機械。精神病療養所のテラスで人形劇めいた場面を演じる患者たち――孤独な生の断片をつらねたこの短篇集には、傷つき病んだ精神の痛切な叫びがうずまいている。自身の入院体験にもとづく表題作はじめ、出口なしの閉塞感と絶対の孤独、謎と不条理に満ちた、作家アンナ・カヴァンの誕生を告げる最初の傑作。

『包囲』ヘレン・ダンモア 著 小泉博一 訳(国書刊行会)

1941年9月、レニングラード。ヒットラーにより包囲されたこの都市は絶望的な冬に突入した。厳寒と飢餓の中、愛し合う二組の男女にとっての生存を賭した闘いが始まる。「世界レベルの小説」(アントニー・ビーヴァー)

『巣窟の祭典』フアン・パブロ・ビジャロボス著 難波幸子訳(作品社)

麻薬密売組織の〈宮殿〉で暮らす少年の一人語りでメキシコ社会の暗部を軽妙に描いた、ガーディアン賞新人賞候補のデビュー作『巣窟の祭典』と、続く最新の第二作『フツーの町で暮らしていたら』を併録。いま最も注目を集めているメキシコの新鋭作家、日本オリジナル作品集!

『不浄の血』アイザック・バシェヴィス・シンガー 著 西成彦 訳(河出書房新社)

悪魔や魑魅魍魎が跋扈するノーベル賞作家の傑作短篇を精選。怪奇と超自然、エロスとタナトス渦巻く濃密な世界が、めくるめくようなストーリーで展開される。イディッシュ語原典から初邦訳。

『孤独な天使たち』ニッコロ・アンマニーティ 著 中山エツコ 訳(河出書房新社)

周囲となじめず心を閉ざした少年と麻薬に侵された義姉との地下室での一週間。巨匠ベルトルッチにより映画化。彼は本書と出会って10年の沈黙を破ったといわれる。2013年GW日本公開!

『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』ジョイス・キャロル・オーツ 著 栩木玲子 訳(河出書房新社)

有名私立中学生が一学年下の美しい少女を誘拐する表題作のほか、「私の名を知る者はいない」「化石の兄弟」「タマゴテングタケ」「頭の穴」など計7篇を収録。短篇の名手による傑作選。

『もうひとつの街』ミハル・アイヴァス 著 阿部賢一 訳(河出書房新社)

見知らぬ文字で書かれた本を発見した「私」が、入り込んだ「もうひとつの街」には異界が広がっていた。世界が注目するチェコ作家がおくる、シュールな幻想とSF的想像力に満ちた大傑作。

『ほかの惑星への気楽な旅』テッド・ムーニイ 著 中村融 訳(河出書房新社)

「情報病」が蔓延し、南極の領土問題で緊張状態にある異様な世界。女性科学者とイルカの禁断の愛が、その世界の危ういバランスを壊しはじめる。〈ストレンジ・フィクション〉第4回配本。

『クラウド・アトラス 上・下』デイヴィッド・ミッチェル 著 中川千帆 訳(河出書房新社)

クローン、映画、原発、音楽、伝染病……時代を超えた6つの物語が展開する。SF、ミステリ、コメディなど、ジャンルを横断する驚異のSF超大作。来年3月15日より全国ロードショー

『ソフロニア嬢、空賊の秘宝を探る』ゲイル・キャリガー著 川野靖子訳(早川書房)

吸血鬼や人狼らと人類が共存するヴィクトリア朝英国。おてんばなわれらが主人公ソフロニア・テミニック嬢は、上流階級の子女が集まる花嫁学校(フィニシング・スクール)に入れられてしまうことに。ところがそこは、情報収集や毒物の使い方、異界族への対処などといった技術を教える、女スパイ養成所だった!? さらにソフロニアは、空盗賊がらみの謎解きにも巻きこまれる――歴史情緒とユーモアにみちたスチームパンク冒険奇譚、新シリーズ開幕!

『ようこそグリニッジ警察へ』マレー・デイヴィス著 林香織訳(早川書房)

パツィは、問題刑事の吹きだまりグリニッジ署に飛ばされた。少女レイプ犯に過剰な暴力をふるったせいだ。いやそもそも、華麗なる一族に生まれ、金にも不倫相手にもぜんぜん不自由せず、上司の言うことをロクにきかない彼女が煙たがられていたのかも。そして着任早々、火葬される死体が別人のものにすり替えられて灰になるという奇妙な事件が発生した! 【カバーイラスト/徒花スクモ】

『キリング 2 捜査』デイヴィッド・ヒューソン著 ソーラン・スヴァイストロップ作 山本 やよい訳(早川書房)

ナナ・ビルク・ラールセンを殺したのは、誰なのか? 事件を追うサラ・ルンド刑事は、自らの退職を先送りにして捜査に邁進する。その矛先はナナの同級生や担任の教師へと向けられた。次々と浮かんでは消える容疑者たち。だがそこへ、新たな疑惑が浮上した! 深まる謎、警察内部の対立、政治的圧力……捜査はますます混迷する。

『キャサリン・カーの終わりなき旅』トマス・H・クック著 駒月雅子訳(早川書房)

ジョージ・ゲイツはかつては失踪事件が起きた場所を訪ね歩く旅行作家だったが、七年前に八歳の息子が何者かに殺されてからは、地方新聞社の記者として働いている。ある日、彼は二十年前に謎めいた小説を残して失踪した詩人キャサリン・カーについての話を聞く。ふとしたきっかけで、彼は早老症の少女アリスとともに、その小説を手がかりとして詩人の行方を追うことになる。だが、徐々に詩人の運命が彼自身の人生と奇妙につながっているように感じられてきて……。世界が絶賛する巨匠が繊細に紡ぐ苦悩と再生の物語

『彷徨える艦隊 8 無敵戦艦インビンシブル』ジャック・キャンベル著 月岡小穂訳(早川書房)

「謎の種族」の正体を解明すべく、未踏星域に侵入したアライアンス艦隊は、テディベアに似た姿の凶暴な種族と遭遇した。激闘の末ジャンプ点へ逃れたが、出た先は白色矮星の星系で、そこにも別の異星人がいた。整然とした編隊を組み、姿はクモとオオカミを合わせたような種族だ。ギアリーはこの種族と友好関係を築こうとするが、超弩級戦艦を含む凶暴な異星人の艦隊が追撃してきた……果たして艦隊は、無事故郷に帰れるのか?

『大ピラミッドの秘密』ハンス・クナイフェル著 ウィリアム・フォルツ著 嶋田洋一訳(早川書房)

〈宇宙英雄ローダン・シリーズ442〉アダムスに命じられ、部下のトルン・ファレルはクフ王のピラミッド調査を開始した……

『ルクセンブルクの迷路』クリス・パヴォーネ著 澁谷正子訳(早川書房)

ワシントンDCに住むケイトは、夫が新しい事業を始めるルクセンブルクに息子たちとともに移住した。やがて彼女はマクレーン夫妻と知り合うが、夫妻にはどこか怪しげなところがあった。何か犯罪を企んでいるのか? それとも以前ある組織に属していたケイトの過去を探っているのか? あるいは彼女の夫を狙っているのか? 疑惑の迷路の中で、彼女は想像を絶する事実を知ることに。注目のサスペンス巨篇。

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ライターの石井千湖です。

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