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日本の古典文学に「好きな人のウ○コを盗むラブストーリー」があった

今昔物語集巻第三十「平定文、本院の侍従に仮借する語」の紹介

更新日: 2013年03月08日

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MonohaStarさん

古文を読めば、日本の心がわかる

古文を読めば、日本の心がわかる。(詳細不明) pic.twitter.com/ugMY9BaaTo

「大好きな日本のコトもっと知るために古典にチャレンジでス!!」

ああ…あの女のことが好きすぎてもはや苦しい……

「Oh~ラブストーリーでスね」

そうだ!彼女のウ○コを見ればキライになれるはず

ウ○コ盗ってきたぜ!!

何ィ!!?
ウ○コから ウ○コから良い香りがするぞ!!?

こんなこともあろうかと ウ○コをお香とスリかえておいたのですわ!

好きな人のウ○コを盗む古典は『今昔物語集巻第三十「平定文、本院の侍従に仮借する語」』

『今昔物語集』(こんじゃくものがたりしゅう)とは平安時代末期に成立したと見られる説話集である。

あらすじ

主人公の男性は兵衛の次官、平定文。通り名は「平中」

身分は申し分なく、姿形も整っていて美しく、振る舞いも話しぶりも趣があり、この平中よりも優れている人はいない、と言われるような好男子です。

平中は、「侍従の君」と呼ばれる賢くて美しい女の人に恋をしました。しかし、こっぴどく振られ続けて、最後にはいじけた気持ちになってしまいます。

侍従の君のいやなところを見て、いっそのこと嫌いになってしまおう、という心境に。

「そうだ、侍従の君がいくら綺麗だといっても、おまるにするものは、私たちと同じものだ。それを探し出して中身を見てしまえば、きっと嫌いになるだろう!」

さっそく行動に移す平中

平中はお屋敷に忍び込み、侍従の君のおまるを運んでいた女の子から、無理やり、おまるを奪い取ります。

女の子は泣きながら箱を取られないようにしたのですが、平中は容赦なく引きはがして持って行ってしまいました。

平中は、しみじみと箱を見つめました。綺麗に漆が塗られています。おそるおそる箱のふたを開けると、丁子の香のかおりが強くただよいました。

中をのぞくと、うっすらと色づいた水が箱の半ばまで入っています。そして、親指ほどの太さで、二三寸ほどの長さの、黒みがかった黄色の固まりが三本浮かんでいました。

もう平中は止まりません

固まりは、なんとも言えない良い香りを漂わせています。
平中が、近くにあった木の切れ端で、固まりをつついて、その先を鼻に当ててみると、高貴な練り香の匂いがしました。

「なんということだ。こんなものを侍従の君は体から出すのか。あの方は、この世の人ではないのでは」と平中は感動します。

おまるの中身を見続けているうちに、平中の心のうちに、どうにかして侍従の君と親しく一緒になりたい、という思いが強くわき起こり、狂おしくてたまらなくなりました。

そして、思わず、箱を口に当てて、中に溜まっていた水をごくりと飲んでしまったのです。

それは、深くしみ入る丁子の香のかおりがしました。続いて、木の切れ端で固まりを少しすくい取って、なめてみました。それは、少し苦いものの甘みがあって、これもまた良い香りです。

平中は、ここにきて、はっ、と気づきました。
「そうか!水のようなものは、丁子の煮汁。固まりは、山芋と甘蔓、お香の元を混ぜ合わせて、それを細い筒に入れて形を整えたものだ!」

「侍従の君は私がおまるを盗み出すことを分かっていてこんな仕掛けをしたんだ。なんて、深く思いをめぐらせる人なんだろう。この世の人とは思えない。こんな人に、一目も会わないままでいるわけにはいかない!」

と思いながらも、どうしてよいのやら分からず、とうとうそれが元で、平中は病に伏せって、恋に悩み苦しみながら死んでしまいました。

こんなことになってしまうなんて、なんてつまらないことでしょう。男も女も、罪深い。
世間の人々は、「こういうこともあるので、男は女に入れ込んではいけない」と口々に責めた、と語り継がれていますよ。

みなさんも、気をつけてくださいね。

ちなみに、この物語をもとに芥川龍之介が「好色」という短編を書いています

平中はわなわな震へる手に、ふはりと筐の上へかけた、香染(かうぞめ)の薄物を掲げて見た。筐は意外にも精巧を極めた、まだ真新しい蒔絵(まきゑ)である。
「この中に侍従の糞(まり)がある。同時におれの命もある。……」
平中は其処に佇んだ儘、ぢつと美しい筐を眺めた。

出典

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