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野菜は大丈夫?気になるPM2.5の国内農産物への影響

一部報道では、PM2.5による野菜をはじめとする国内農産物や食品への影響が伝えられています。しかし、PM2.5で問題になるのは「吸入」によって肺に付着する点であり、消化器官を通じての「摂取」(経口摂取)については、気にするほどのレベルではないとの報告もあります。

更新日: 2013年03月22日

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mii10さん

データが少ない農産物への影響

PM2.5の農産物への影響は、世界的にもデータがまだほとんどない状況とされている。

PM2.5の農産物への影響については、世界にも調査データがまだほとんどない

東京農工大農学部環境資源科学科・伊豆田猛教授(環境植物学)

(PM2.5の農産物への影響については、)国が検査をするしかない。ところが、PM2.5のような新しい汚染物質は検査項目に入っていない

消費者問題研究所・垣田達哉代表

野菜をはじめとする国内農産物への影響は?

ネット上では、PM2.5の国内農産物への影響を指摘する声も。

ちなみにPM2.5の主成分は、発生源から直接排出される一次粒子と、大気中での光化学反応等により生じるガス成分(揮発性有機化合物(VOC)、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)等)から生成される二次粒子に分類される。

PM2.5が地上に落ち土壌に染み込んだら、農作物が汚染されるのは明らか

食品ジャーナリスト・郡司和夫氏

中国のPM2.5の影響を受けて、九州の野菜まで「硝酸性窒素」が過多になりはじめている

この「硝酸性窒素」については後述

「気にするようなレベルではない」とする意見も

PM2.5の農産物への影響を指摘する声がある一方で、このような意見も。

PM2.5による食品汚染については、特に気にするようなレベルではないと考えられます

食品問題を取り上げるメディアでもある非営利の消費者団体「Food Communication Compass」による

食品の摂取によるリスクは(つまり消化器を通しての摂取リスクは)小さい

九州・佐賀県に本部を置く株式会社ニコーが提供する給食向け食材宅配サービス会社「九州育ち」による発表

消化器官を通しての摂取リスクは小さいとされるPM2.5

呼吸による体内への取り込みの危険性が指摘されているPM2.5。

食品として摂取した場合は、呼吸により摂取した時とは体内への取り込みが異なる

吸い込んだ場合の毒性(吸入毒性)と食べた場合の毒性(経口毒性)の違いを区別しなければならない

ほうれん草に付着するPM2.5の「硝酸性窒素」は微々たる量

先ほどあげた「PM2.5の影響を受けて、国内農産物の硝酸性窒素が過多に」という報道。しかし実際は国内農産物が元々含有する量に比べたら、それほど多くないことが分かる。

また、私たちは、ごく普通にPM2.5の構成成分である無機塩(硫酸塩や硝酸塩など)と同じものを食べている。しかもその量は、大気中のPM2.5が野菜等に付着する量よりはるかに多い。

PM2.5は食品に影響を及ぼすのか? FOOCOM.NET http://p.tl/vWWv

浮遊したPM2.5がほうれん草に付いたところで、もともとある硝酸性窒素に比べれば微々たる量

中国で記録したPM2.5の数値が高いもので1㎥あたり700〜800μg程度。一方、野菜はたとえばほうれん草で通常、硝酸性窒素を1gあたり3000μg程度は含んでいる

中国から飛んできた PM2.5 が野菜などに降り積もっても野菜に吸収されるわけではありませんし、土に浸透した有害物質を植物が取り込んでも、それを食べたからといって害を及ぼすような量にはなりません

「食べること」に対して過剰な反応をする必要はない?

「吸い込んで」肺に付着することが問題であって、「食べること」に対しては過剰な反応をする必要がないとされる。

PM2.5 自体は口から肛門まで (及び血管内) の径路に於いては毒ではありません。吸い込んでしまうと肺内部に付着して排出できなくなることが問題なのです

消化液中にある塩酸や酵素等で分解され吸収されるので、PM2.5がことさらに悪影響を持つことは、ほぼ考えられない

例えば、硫黄酸化物や窒素酸化物系は山葵や唐辛子などの刺激味でもあるので、食べる分には分解されて排出されてしまいます

独自に土壌成分を分析する食材宅配会社も

有機野菜などの食材宅配サービス会社 Oisix(おいしっくす)では、独自に自社の野菜を生産する国内農場の土壌成分を分析し、結果を報告している。

土壌を中心に、PM2.5に含まれるとされている成分の存在や偏りについて分析。結果、当社検査において、PM2.5を含む粒子状物質の影響を強く受けていると判断される状況は確認されなかった

どうやら、現状においてはPM2.5の国内農産物への影響は少ないようです。

●参考リンク

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