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ハイパーインフレで経済崩壊したジンバブエ経済の現状まとめ

南アフリカ共和国の北部にある国「ジンバブエ」では、ムガベ大統領の独裁によって経済が破壊され、ハイパーインフレーションが話題となりました。現在は、米ドル、南アフリカドルを使う事で落ち着きを取り戻しつつあるようですが、弱体化した経済は、慢性的貧困など深刻な問題を生み出しています。

更新日: 2013年03月29日

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naoko5さん

ジンバブエの概要

アフリカの南側に位置しており、南アフリカ共和国のすぐ北側にある国です。

かつては、南アフリカ共和国同様にイギリスの植民地で、白人の技術を取り入れた農場などで輸出産業が潤っていました。

ジンバブエは、かつては、「アフリカの穀物庫」と呼ばれるほどの農業国

ジンバブエは、かつては社会インフラが比較的整備され、「アフリカの穀物庫」と呼ばれるほどの農業国であり、また、金・プラチナ・クロム等豊富な鉱物資源に恵まれ、農業、製造業及び鉱業がバランスよく発達していました。しかし2000 年以降、土地改革に伴う混乱及び脆弱なガバナンス等により極度の経済的混乱に陥りました。2008 年には干ばつの

ジンバブエの経済状況

1990年代後半以降、脆弱なガバナンスと経済政策の失敗により、インフレ、失業、貧困等が続いていたが、2008年の大統領選挙を巡る混乱と過度の紙幣発行によるハイパーインフレーションによって、経済は極度に混乱した。

2009年1月、政府は複数外貨制(米ドル、南アフリカ・ランド)を導入し、また同年2月に成立した包括的政府のもとで、中央銀行の準財政活動等抑止、現金予算編成に取り組んだ結果、極度の経済混乱は収束し、12年ぶりに経済成長を記録した。ただし、資本の現地化に関する法律の施行や巨額の対外債務、財政問題等により依然として不透明な状況が続いている。

ジンバブエでは、ハイパーインフレーションによって、貨幣価値が損なわれているので、物を購入できるだけの貨幣を持ち運ぶだけでも大変です。

ジンバブエのムガベ大統領による独裁政治

ジンバブエは、ロバート・ムガベ大統領の独裁状態にあるとされています。

1987年よりロバート・ムガベ大統領の独裁政治

もともとこの国は第一次世界大戦後にイギリスの植民地に組み込まれ、イギリス領南ローデシアとなりますが、国土のほとんどは白人農場主の私有地となり、住民達は先祖墓参りの自由すらないくらいの厳しい統治下に置かれていました。

しかし、1960年代から黒人による独立運動が行われ、白人政府と内戦状態になります。そして1980年の総選挙の結果、ジンバブエ共和国が設立され、黒人政権が樹立します。そして1987年より、現大統領ロバート・ムガベの独裁が始まります。

1999年、コンゴ民主共和国に軍を派遣してジンバブエ国内が混乱

1999年、コンゴ民主共和国(以後、コンゴと表記)のカビラ大統領と親交のあったムガベ大統領は内戦が起きたコンゴに約1万人の軍を派兵した。カビラ大統領を支えるという名目だったが、真の目的としてコンゴにあるムガベ一族所有のダイヤモンド鉱山を守る事や、それらのダイヤモンドのほか銅や金など、コンゴの地下資源を狙う理由があった。

反対運動がコンゴの都市部を中心に活発に起き、派兵直後にカビラ大統領が暗殺されるなどコンゴ派兵は混乱を招いた。ムガベ大統領はコンゴ内戦への派兵に専念していったため、ジンバブエの経済や医療、教育などが悪化していった。

ジンバブエの通過「ジンバブエドル」の崩壊

2012年時点で流通しているのは、米ドルと南アフリカランド

そう、ジンバブエドルは消滅していました。代わって流通しているのが米ドルと南アフリカランドです。スーパーマーケット、ガソリンスタンド、道路の料金所とすべて米ドルで表示されていました。銀行のATMで国際キャッシングをすると米ドルが出てきます。

ジンバブエ経済が崩壊した事によって、ジンバブエで流通しているのは、ムガベ大統領が最も嫌いな米国政府が発行する米ドルとなりました。

ジンバブエのハイパーインフレーション

ジンバブエのインフレは2000年以前からありました。インフレ年率でいうと、2004年-624%、
2005年-586%、2006年-1281%、2007年5月末時点4530%でした。年率4530%というのは、一年前の物価が約45倍になったということです。しかし、これらの数字は政府統計局からの発表です。民間セクターの算出ですと、この数字とはかなり異なるようです。

 2007年5月末から6月に入った頃、急激にインフレが加速しました。6月の1ヶ月間だけで少なくとも物価が4倍になったことを確認しています。6月中旬から月末にかけては、さらにものすごい加速でした。

日本語で言うと、100兆ジンバブエドル
英語だと、100TRILLION

ショッピングモールらしき場所は閑散として廃墟のようで、市内はどこも薄汚れて荒れていました。

それがやがて雲行きがおかしくなり、失政と腐敗が国を蝕み、2000年代に入って急降下、2008年〜2009年頃にかの有名な天文学的ハイパーインフレに陥って最終的に破綻しました。

私が初めてハラレに滞在したのは2009年4月。ハイパーインフレの結果、自国通貨ジンバブエ・ドルが破棄され、米ドル等を使う外貨経済に移り変わろうとする頃でした。最悪の時期は終わり、最低限の物資は再度出回り始めた頃でしたが、ショッピングモールらしき場所は閑散として廃墟のようで、市内はどこも薄汚れて荒れていました。

国庫残高が217ドルで選挙すら行えない状況

「先週、公務員の給与を支払った時点で、国庫金の残高は217ドルになった。政府の財政は現在、麻痺状態にある」

 1月29日、ジンバブエのテンダイ・ビティ財務相は記者団にそう語った。憲法改正をめぐる国民投票と総選挙を年内に控えているが、その実施には2億ドル近くが必要とみられる。

ジンバブエの治安と医療

女性の平均寿命が34歳で、成人の5人に1人がHIV感染者

ジンバブエは、驚くべき統計に特徴付けられる国である。インフレ率は、現在3500%以上である。また、女性の平均寿命は、1990年の62歳から現在では34才にまで短縮している。国民の80%が失業しているとみられ、子どもの4分の1が孤児である。

しかしこのような数字の中でも、とりわけ驚くべきものはHIV/エイズに関する統計である。人口1200万人のこの国で、成人の5人に1人がHIVに感染している。HIV関連の病気で毎週3200人が死亡し、推定60万人が抗レトロウイルス(ARV)薬による延命治療を必要としている。

ジンバブエの治安は、非常に悪い

天文学的なインフレの中、凶悪犯罪は激増している。また、医療システムの崩壊からコレラなどの伝染病が蔓延している。郊外ではこれまで経済を握ってきた白人層への反発から、農場の略奪や殺害、女性への暴行事件が多く発生している。

女性に対する暴行事件は経済が崩壊して以降、激増している。HIV感染率もかなり高くなっているので、女性観光客は一人では絶対に行動せず、団体で行動し、治安の悪い地域やスラム街へは絶対に行かないようにすべき。

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