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2013年1月25日 全日遊連理事会 行政講話まとめ

講話の内容を分かりやすくまとめました。正式には「ぱちんこ」ですが、読みやすさを重視し「パチンコ」と記載しました。「コラム」とある項目や、リンク先の解説については、全て筆者の個人的な感想です。

更新日: 2013年03月17日

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epachinkoさん

遊技人口の減少歯止めへ「今、真剣に考えるとき」
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名前・古谷洋一
役職・警察庁生活安全局保安課課長(2013年3月16日現在)
経歴・http://memo7.org/?%B8%C5%C3%AB%CD%CE%B0%EC
2012年・警察庁生活安全局保安課長
2010年・愛知県警警務部長
2008年・内閣官房内閣参事官
2006年・警察庁生活環境課知的財産権保護対策官
2003年・在大韓民国日本国大使館参事官
2002年・警察庁国際一課理事官
1992年・国税庁鳴門税務署長
1989年・島根県警警備一課長
1986年・警察庁に入庁
1964年・愛知県に生まれる

◆努力の承認

・東日本大震災の被災地に対するボランティアや支援
・社会福祉への支援を始めとする様々な社会貢献
・社会の要請と真摯に向き合った節電
・1円ぱちんこに代表される遊技料金の低価格化
・遊技機の不正改造防止対策
・射幸性を抑えた遊技機の開発等

幅広い年齢層の方に、少ない遊技料金で、安心して「遊技そのものの面白さ」を楽しんでもらうための努力が続けられていると伺っている。
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◆健全化を阻害する要因

・遊技機の不正改造
・賞品買取(自家買い等)
・違法な広告宣伝や賞品提供(イベント等)
・のめり込みに起因すると思われる各種問題

パチンコが手軽に安く安心して遊べる、真の大衆娯楽として国民に幅広く受け入れられるために、これらの要因を解決せねばならない。全日遊連を初め業界団体が誠実に、かつ、着実に対処していただきたい。

◆ファン人口減少について

レジャー白書によると、わずか1年で、実に4人に1人がぱちんこ遊技から離れていったということになる。一方で、年間遊技回数と年間の平均費用については増加している。ぱちんこ営業の売上において、いわゆるヘビーユーザーへの依存度が大きくなっているものと推察される。

「安く安心して楽しむことができる遊技を幅広い年齢層の方に提供する」という方向に、異変が生じているのではないかと危惧している。

◆ヘビーユーザー依存から脱却せよ

◇パチンコ本来の姿
遊技の敷居が低いこと、すなわち、特別に身構えずにふらっと気晴らしに立ち寄って、ポケットマネーの範囲内で後腐れなく適度に楽しんで帰れるのが、身近な大衆娯楽としてのぱちんこ本来の姿。

◇閉じた娯楽
限られた数のヘビーユーザーを1万2千を超える店舗が奪い合い、一部のマニアに向けた閉じた娯楽として存続していくのではなく、幅広い年齢層を対象に新規ファンを獲得すべきである。「業界は何をしなければならないか」を真剣に考えなければならない。

→4円より1円が高稼働という実態は「本来の姿」を求めるファンの声ではないか
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◆なぜ射幸性を抑制せねばならないのか

◇パチンコは遊技である
本来のパチンコ遊技の醍醐味は「それが遊技である以上」、遊技球の動きやリールが揃うか揃わないかに対する期待感にある。遊技の結果として獲得する、玉やメダルの「数量に対する期待感」ではない。遊技そのものの面白さによって、ファンが満足し、納得できる遊技環境を業界全体で作り上げてほしい。

◇長期的な視野を持って
射幸性を抑制すれば、短期的には収益を下げる可能性がある。しかし、社会の中で肯定的な評価の下に業界の存続を図るなら、長期的な視野に立ち、新たなファンを獲得し、現在のファンを維持するためにも、射幸性は抑制すべきだ。

◇違法営業
業界全体が射幸性を抑えることで、違法営業をしてきた者にとっては、営業規模の縮小を余儀なくされる。結果、パチンコ業界全体としては、大衆娯楽として今後の展望が開けてこよう。
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◆ホール経営に求めること

以下の意識を捨てよ。

・儲けのためには違法な営業も仕方がないという意識
・これまで摘発されなかった営業方法だから大丈夫という既得権意識
・こじつければグレーゾーンとして行政に言い訳できるという意識

警察としては、業界の自主的な取り組みついて、必要と思われる努力を惜しまない。
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◆のめり込み問題(依存症)

◇有益な取り組み
特定非営利活動法人リカバリーサポート・ネットワークでは、平成18年4月の設立以来、約8千件に上る相談に対応しているとのこと。問題が深刻化する前の段階で改善を図るだけでなく、のめり込みに陥った人の回復という観点からも、有益な取組がなされていると認識している。

◇啓発ポスター
営業所内外において、のめり込みへの注意喚起・広報啓発を一層強化したと認識している。こうした業界の取組を高く評価したい。全日遊連においても、各組合員の店舗において、リカバリーサポート・ネットワークの広報ポスターの掲示を進められている聞いている。引き続き全店舗での掲示が達成されるよう周知をお願いしたい。

◇支援の拡大を要望
のめり込み問題への注意喚起・広報啓発の取組を継続するとともに、リカバリーサポート・ネットワークを始めとする回復支援団体への支援を拡大し、のめり込み問題に悩み苦しむ人々に十分な対応が行き届くようにしていただきたい。

名前・西村直之
団体・リカバリーサポート・ネットワーク
役職・代表理事
経歴・あらかきクリニック院長 精神科医

会ってみて、話してみて、来年以降の支援を決めました。バランス感覚に富んだ方です。

◆のめり込み問題(車内放置)

◇大衆娯楽にとっては本末転倒
5年連続で、駐車場における車内放置事件が発生してしまった。事件の防止を徹底するため、毎年5月から10月にかけての「子供事故防止強化期間」を中心に、組合員に対して広報啓発を行なっていることに、大変心強く感じている。昨年中は19件25名の児童車内放置を発見したとうかがった。現在策定中の対策マニュアルにも期待している。

◇車内放置を根絶するには
「広報啓発や駐車場のパトロールでは限界がある」という声を聞く。そうであるからこそ、児童の同乗する車両については、駐車場への入場を断るという取り組みが重要となる。さらには、対症療法的な活動のみならず、のめり込み問題の、そもそもの原因である「過度な射幸性追及」について、業界全体として取り組む必要があるだろう。
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◆広告・宣伝等の健全化

◇平成23年の通知
広告・宣伝等の規制に抵触しない表示の例も初めて明確に示し、そのような表示を用いれば、営業者が安心して広告・宣伝等を行なうことができるように配慮した。

◇平成24年の通知
前年の通知にも関わらず、隠語だけでなく、様々な脱法的表現により、善良の風俗及び清浄な風俗環境を害するおそれのある広告・宣伝等を行おうとするぱちんこ営業者等が存在している。

◇具体例
・○○○の日
・店長就任記念
・ウェブサイトやブログ等における隠語を用いた出玉イベント告知
・表面的にはライター取材イベント、又はコンパニオン招致イベントと見せかけつつ、実際には、企画立案段階からぱちんこ営業者が主導して、実質的な出玉イベントを行おうとしている

忘れがちだが、射幸心を煽る広告について「具体的な線引き」を求めたのはホール側。警察から業界への通知は、平成14年以降、三度に及んだ。自分たちで線引きを求めておきながら、提示されたら従わないという状況であった。他業種から見た場合、極めて異常。

◇自発的な取り組みを
いつまでも警察の指導取締りに頼る体質を改め、業界が自発的な改善を進めていく時期に来ている。自発的に、そして自立的に、違法行為を行う営業者を業界内部で抑え込んでほしい。成熟した産業ならば当然できるだろう。

◇相互チェックシステム
全日遊連が各都道府県の遊技業組合に指導している、違法広告の「相互チェックシステム」は大変画期的なものであり、高く評価している。引き続き適切な運用がなされ、広告宣伝の健全化徹底に貢献することを期待している。

◇広告宣伝の適正化とのめり込み防止
広告・宣伝等の健全化を徹底することは、射幸性抑制と同様、過度なのめり込みや、のめり込みに起因する犯罪等の防止という点で意義がある。

◇実際に甘い場合
釘曲げを初め、無承認変更をやってることになるからOUT

◇甘くない場合
虚偽広告だからOUT(警察から消費者庁へ確認済み)

なお写真と出玉イベントは一切関係ありません。

◆遊技機の不正改造

◇検挙件数
平成20年・20件
平成21年・12件
平成22年・6件
平成23年・6件
年々減少している。不正改造情報の収集や、これを生かした不正に強い遊技機づくり等の業界における様々な取組が奏功している。

◇推進機構の活動
一般社団法人遊技産業健全化推進機構は、立入検査店舗数が昨年末時点で約1万6千店舗になり、立入検査を端緒に検挙へ至った事例も13件に上るなど、成果は着実に上がっていると認識している。また、都道府県方面遊技業協同組合が行っている立入りによっても、不正改造が抑止されていると考えている。

◇不正改造の例
・主基板のICの不正
・カシメの偽造等による痕跡隠し
・いわゆるノーマル戻し
・釘曲げに手を染める営業者
・ホール従業員が関与するケースもある

◇高い意識を
不正改造事犯やゴト事犯を防ぐためには、営業者のみならず、従業員の一人一人が自分の働く業界の重要な問題としての意識を持ち、遊技機について日常の点検を確実に実施するなど、強い責任感を持って取り組むことが大変重要である。警察としては引き続き、推進機構と積極的に連携しつつ、厳正な取締りを推進していく。

◇いかさま
釘曲げを始めとする遊技機の不正改造は、本来店がコントロールできない、遊技機の性能に変更を加えるという点で、絶対にあってはならない「いかさま」である。風営法の規制に反するだけでなく、客の信頼に対する裏切り行為だ。

業界のイメージを、そして、社会的地位を上げようと、業界では長年にわたり努力を続けておられるが、他方で、このような風潮に改善が見られなければ、いつまでも真の意味での大衆娯楽とはなり得ない。ファン以外の人々からの肯定的な評価にも結び付かないだろう。

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