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70歳を越えた巨匠ジェフリー・アーチャーの最新シリーズが面白い!

全5巻「クリフトン・クロニクル」シリーズ。「Only Time Will Tell」「The Sins of the Father」に続いて、先ごろ3作目の「Best Kept Secret」が発売された。洋書の長編に挑戦するのにオススメ!日本語版も1作目「時のみぞ知る」が近日発売予定!

更新日: 2013年09月17日

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smoileさん

ジェフリー・アーチャーとは

ジェフリー・ハワード・アーチャー(Jeffrey Howard Archer, Baron Archer of Weston-super-Mare, 1940年4月15日 - )は、イギリスの作家。元イギリス上院・下院議員。保守党副幹事長を務め、一代貴族(男爵)となっている。

これだけでも、なんだかものすごそうな人です。

ウェリントン・スクールからオックスフォード大学へ進む。卒業後にアロー・エンタープライズを設立、ロンドンに住む。1969年、保守党下院議員となる。1973年、北海油田の幽霊会社に投資してしまい、財産を全く失い、1974年10月の総選挙で政界を退く。1976年に発表した処女作“Not a Penny More, Not a Penny Less”(日本語版タイトル『百万ドルをとり返せ!』)が大ヒットし、借金を完済する。

作家活動の一方、1985年には上院議員となり政界復帰し、党副幹事長などを務めるが、翌1986年にスキャンダルで辞任した。
保守党のロンドン市長選候補に決まり、三たびの政界復帰を視野に活動していた1999年には偽証罪に問われ、2001年7月に裁判で実刑が確定した。

服役後、2003年7月に保護観察となり、“A Prison Diary”(『獄中記』)を出版、その後社会復帰した。出獄後初の短編集であるCat O'nine Tales (『プリズン・ストーリーズ』)は、12作の短編小説のうち9つがアーチャーが獄中で聞いた話を小説にしたという形をとっている。

作者の伝記だけでも、長編シリーズものが書けそうです。

ジェフリー・アーチャーの代表作

「クリフトン・クロニクル」とは。

ハリーはブリストルでdockworkerの息子として生まれた。貧しい家庭ながら、声の美しさを認められ、聖歌隊の奨学生として地元の名門スクールの特待生となる。彼が恵まれていたのは声の才能だけではなく、勉学でも優れた結果を残した。名門スクールでは、学友との階級差からいじめにもあったが、二人の親友にも恵まれる。

ハリーの父、アーサーは、ハリーが小さい頃に戦死したと聞かされていたが、アーサーの死には、雇い主であり、ハリーの親友の父親でもある、Mr.バリントンが関係しているらしい。このため、Mr. バリントンはハリーを不当に扱うのだが、実はハリーの出生には秘密があり、物語が進むにつれ、ハリーの父親の死の謎、ハリーの本当の父親は誰かが明かされる。

イギリスの階級社会とはどんなものかも知ることができます。

アーチャーは「Harry Clifton 1922-1933」篇、「Maisie Clifton 1920-1936」篇というふうに、数十ページを単位に、同じ時期の出来事、同じ事件をそれぞれの登場人物の立場、視点から繰り返し描いていきます。

今序章を読み終わったところ。

とある女が男にヤリ捨てされて私生児生んじゃってその子は父親は戦争で死んだと騙されていて父親のことを調べていくうちに成長する…という話でしょうか。

ざっくりと言うと確かにそんな話です。

実際の歴史も物語にからんでくる。

舞台は1920年代の英国の港町ブリストル。貧しい家庭に育つ少年ハリー・クリフトンを中心に物語が展開する。

ハリー・クリフトンとその家族、100年にわたる物語になる予定らしい。Only Time Will Tellはその1冊め、1920年、イギリスのブリストルでハリー・クリフトンが誕生するところから、1939年のニューヨークまでを描いた歴史小説。

100年!ということは、現代か、もはや未来がエンディングになるのか?

1930年代のニューヨーク

いろいろな感想

オススメ度:★★★★★ 歴史小説やケン・フォレットが好きならこの本も好きかも。

1作目"Only Time Will Tell"についての感想。五つ星は最大のようです。

アーチャーの作品としては構成がなかなか手が込んでいる。序章のメイジー・クリフトンの手記に始まり、主要な人物が代わる代わる各章のタイトルとなり、本人の短い手記に続いて三人称のナレーションが入る。同じ出来事を異なる人物の視点で語るこの技法がストーリーに厚みを持たせている。

英語では読者に夢中で読ませる小説をpage-turnerと表現しますが、まさにこの本はpage-turnerなのです!

たった1センテンスで読者を泣かせてしまうという技はいろいろなところで使われます。

クリフトン クロニクル1巻目終わり。最後の一文が、えー!という終わり方。新作も出たので、この波に乗り遅れないようにしないと。。

この第1篇の中で、そしてさらには第2篇、第3篇へと物語が進むにつれて、多くの感動的なシーンが現れ、読者は涙を誘われます。

主要人物のキャラクターが勤勉、献身、信義など、よき時代の英国国民の持つ美徳を体現していて、爽やかな読後感を与える。同時に、アーチャーは上流階級の持つスノビズムを皮肉ることも忘れない。

この著者はストーリーテリングの名手だと思います!ぐっと引き込まれるしだらだらと冗長な場面がないのが好きです。章の中でもさらに細かく内容が区切られているので一息つきやすく、読みやすいですよ。ただ、登場人物が一面的という感じはしますね。これはケン・フォレットの小説でも思いましたが。大河小説はそういう傾向になるんでしょうか。かなり続きが気になるところで終わっていてまだ続編が出ていないので、そこは注意です!

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