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【春休みだから、英語を多読】イースター・バニーのチョコをめぐる裁判の記事を読む

長さは200ワード程度と短い、ごく普通の報道記事を読んでみます。ある程度時間が自由に使えるときに普段できないことをという意味で「普段読めないような英語の記事を読んでみたい」という高校生~大学生の方にご活用いただければと思います(中学生では無理です)。

更新日: 2013年03月30日

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この記事は私がまとめました

nofrillsさん

「イースター・バニー(イースターのうさぎ)」は、イースター・エッグを運んでくるうさぎのこと。イースターの時期の風物詩です。
http://en.wikipedia.org/wiki/Easter_Bunny

イースター・エッグは十字架にかけられ復活するキリストのお墓のシンボル(中が空になる)。
http://en.wikipedia.org/wiki/Easter_egg

うさぎをかたどったチョコレートは、イースターの時期の定番のひとつ。

アメリカでのリスト:
http://gourmetfood.about.com/od/wheretobuygourmetfoods/tp/top10chocbunny.htm

中でも有名なのが、スイスのLindt(リンツ)社の、この「金色のフォイルで包装され、赤いリボンをつけた座ったうさぎ」。

Lindt also produces the Gold Bunny, a hollow milk chocolate rabbit in a variety of sizes available every Easter since 1952. Each bunny wears a small red ribbon bow around its neck.

「リンツ社はまた、1952年以降ずっと毎年、イースターの時期にゴールド・バニーを生産している。これは中が空洞のチョコレートのうさぎで、サイズは各種ある。うさぎはそれぞれ、首の周りに赤いリボンを巻いている」

リンツ社はこれを、自社の商標であると位置づけて法廷に訴え出ていた。しかし……

223ワードですが、パラグラフは6つあります。

英語では原則、1つのパラグラフに盛り込む情報は1つで(インターネットが普及して、人々がモニターで文章を読むようになってからは「パラグラフ」ではなく「センテンス」ごとに改段落される傾向が強まっていますが)、それぞれのパラグラフの内容を確実に把握することが「読解」のキーポイントです。

この記事では、第1パラグラフは「誰の何についての裁判で、結果はどうだったか」(大筋は見出しで把握できる)。

第2パラグラフは「訴えられたのは誰で、どこの法廷で争われたか」。

第3パラグラフは「訴えられた側(勝った側)が判決をどう受け止めているか」(本人コメント引用)。

第4パラグラフは「訴えた側(負けた側)が判決をどう受け止めているか」(同)。

第5パラグラフは文脈の補足。

第6パラグラフは、第5パラグラフで補足された文脈についての別の事例。

……というわけで、「本題」の部分は第1~4パラグラフです。特に本件についての問題意識がなく、単に英語の多読の教材として参照したい場合は、そこだけ見ればよいでしょう(そうすると、ワード数は163語に減ります)。

第1パラグラフは、protect ... from -ing の構文と、「受け身の動名詞」が正確に読み取れなければ、書かれていることを把握できません。逆に言えば、これらの構文の例として使い倒せます。

第2パラグラフは、関係代名詞による「本筋には特に大きく関係しない補足情報」が含まれていますが(このような「補足」は、大学入試の長文問題に使われるような「アカデミックな英語」ではさほど見られないのですが、ニュースなどの「実用英語」では毎日見ます)、そこを飛ばせば特に「難しい」ところはありません。過去完了進行形が正確に読めれば、情報を間違って読み取ることはないと思います。ただし問題は法律用語の語彙(rejectとかappealとか)。これは英和辞書引いて書かれてることがわからなかったら日本語の勉強が必要です。

さて、裁判はリンツ社が競合相手のリゲライン社を「うちの製品(金色のうさぎ)をパクるな」と訴えていたのですが、リンツ社の言い分が認められず、リゲライン社は金色のうさぎのチョコレートを作り続けることができる、という判断になりました。

第3パラグラフは、勝った側のリゲライン社の社長のコメント。「嬉しい判決だ」以外の情報としては、裁判が始まって12年ほどになること、同社はこれまで半世紀はこの製品を作っていたこと。

第4パラグラフは、負けた側のリンツ社の広報(スポークスウーマン)のコメント。同社としての今後の方針など。このような訴えが通らなかった場合の企業の対応として、ケーススタディ的に参照したい場合はいろいろ読むところがあるかもしれませんが、単なる英語多読素材としては、そのまま読んで情報が取れれば(リンツ社がこれからどうするかについて、など)OKでしょう。

ちなみに……

それから……

See also:

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