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もうひとつの魔法:クラシック・ディズニーのコンセプトアート

映画やアニメ、ゲームなどが製作される際には、まず初めに「コンセプトアート」と呼ばれるイラストが作成されます。ディズニーの長編アニメ作品でもこのコンセプトアートが描かれますが、そこには完成されたアニメ作品とはまた異なる物語にあふれた素晴らしい世界があります。それでは、もうひとつの魔法にようこそ。

更新日: 2013年04月01日

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yoshicosmosさん

ディズニーの長編アニメ作品は、1937年公開の「白雪姫」から2012年公開の「シュガー・ラッシュ」そして2013年公開予定の「King of the Elves(邦題未定)」まで、全53作品があります。
もちろん、その53作品のすべてにコンセプトアートが存在するわけですが、特に1960年代までの初期のクラシック・ディズニーのコンセプトアートを見てみましょう。

白雪姫 Snow White and the Seven Dwarfs(1937年公開)

グスタフ・テングレンは、1930年代後半のウォルトディズニー・カンパニーのチーフ・イラストレーターでした。
彼の代表作はもちろん、ディズニー長編アニメ第1作の白雪姫ですが、そのほかにも「ファンタジア」「バンビ」「ピノキオ」があります。

ピノキオ Pinocchio(1940年公開)

三人の騎士 The Three Caballeros(1944年公開)

メアリー・ブレアは、初期のディズニー作品を代表するコンセプトアート作家です。
彼女は多くのアニメーション作品のコンセプトアートを手がけていますが、その色彩感覚や可愛らしさは70年近くが経った今も、色褪せることがありません。
メアリーの代表作としては、ディズニーランドのアトラクション「イッツア・スモールワールド」のコンセプトアートがあまりにも有名です。

メアリー・ブレアは水彩画のアーティストでしたが、1930年代後半の世界大恐慌の影響からアーティストとしての仕事に恵まれず、いくつかのアニメーションスタジオを経て、1939年にウォルトディズニー・カンパニーに入社しました。
ウォルト・ディズニーは彼女の描くイラストをとても気に入っていましたが、ディズニー社のアニメーターにとっては、その絵をもとにアニメーション作品にするのには、たいへん苦労したようです。
しかしメアリーの世界観や色彩感覚は、ディズニー社に大きな影響を与えました。

イッツ・ア・スモールワールドは、1964年に開催されたニューヨーク世界博覧会のユニセフ館(ペプシコーラ提供)として、ディズニー社が製作したパビリオンです。博覧会終了後、1966年にアナハイムのディズニーランドに移設されました。

シンデレラ Cinderella(1950年公開)

ふしぎの国のアリス Alice in Wonderland(1951年公開)

ピーターパン Peter Pan(1953年公開)

眠れる森の美女 Sleeping Beauty(1059年公開)

「眠れる森の美女」の背景と色彩をすべてまかされたのは、1959年にウォルトディズニー・スタジオに入ったアイヴァンド・アールでした。
それまでディズニー社は、メアリー・ブレアの描くコンセプトアートをうまくアニメーションに活かしきれていなかった。アイヴァンド・アールの絵を見たウォルトはすぐに彼の作風を気に入り、眠れる森の美女に抜擢することとなりました。

101匹わんちゃん One Hundred and One Dalmatians(1961年公開)

ウォルト・ピアゴイは、色彩スタイリスト、背景アーティストとしてディズニー社に在籍した人です。
特に「101匹わんちゃん」では、そのおしゃれな色彩感覚やスタイリングをいかんなく発揮し、現代のアニメーターにも大きな影響を与えました。
彼は「王様の剣」や「メリーポピンズ」「ジャングルブック」などの仕事をしたあと、ハンナバーバラ社に移りました。

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