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写真集を制作し、Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)で電子出版するまで

写真集を制作し、Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)で電子出版するまでの流れをまとめます

更新日: 2013年03月31日

dj_shinさん

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撮影から現像・編集・出版までをまとめます。

(追記)
わくわくするかどうかわかりませんが、体を張って(?)モデルをしてくれました。

※(おそらくは)お子様と一緒に楽しめる一冊になっていると思います。

1)写真撮影(スタジオ探し)

撮影は(バックペーパーがある)スタジオで行いました。

数時間の撮影になるため、できるだけ料金が安いということと、撮影のスペースや設備・備品・ライティングの機材はもちろんのこと、飲食の持ち込みは可能か、くつろげるスペースがあるか、音楽を聞きながら撮影できるか(モデルさんの緊張をほぐすための環境)などの条件で探しました。


”スタジオ 写真 格安”等、関連のあるキーワードで検索すれば色々なスタジオが出てくるので、比較的見つけやすいと思います(NAVERまとめにも記事がありました)。

2)写真撮影(デジタル一眼レフ)

写真はまだまだ勉強中のためノウハウを語れませんが、とある写真家さんに話を聞いたところ、

「カメラ(デジタル一眼レフ)は、せめて1200万画素以上のものがいいんじゃないか」

とのこと。
中古でもレンズ付きのセットで3万円弱くらいで売っていますので、比較的手に入りやすいんじゃないかと思います。

又、必ずRAW+JPEG(又はRAW)で設定しなければなりません。
私の場合は、

・写真集で採用するデータをJPEGで見る(チェックする)
・それと同じ番号のRAWデータを現像する(現像するソフトを使用して現像作業を行う)

という流れで行ったため、RAW+JPEGで設定して撮りました(RAWデータの容量も増えますので、撮れる枚数も必然的に少なくなります)。

・RAWとは 
 http://ja.wikipedia.org/wiki/RAW%E7%94%BB%E5%83%8F(wiki)
・RAWとJPEG 
 http://www.aquageographic.com/sato/dslr/theory_raw.html
 http://camera.itmedia.co.jp/dc/articles/1008/20/news036.html

※ これ以外にも、RAWなどで検索すればたくさん出てきます。

RAWデータを現像作業(現像ソフトを使います)して、書き出したJPEG画像を写真集のデータとして使用するためです。

3)写真撮影(撮影)

撮影の前に、どう雰囲気作りをするかが、とても大切ではないかと思います。
当然のことながら、雰囲気がまずいと良い写真は撮れません。

そのため、撮影の前(前日など)に、できるだけ会って(ネット上でも良いので顔合わせして)打ち合わせをし、どんな写真を撮るかという情報共有や、モデルさんの要望などを聞きつつ、写真を撮る側もモデルさんへの提案(こういう写真を撮りたいなど)を伝え、相互理解をしておいた方が、当日は良い撮影になると思います。


カメラの各種設定や諸々の準備が終わったら撮影ですが、落書きレベルで良いので、具体的に撮りたい構図などがあれば、事前に描いておくと比較的スムーズな撮影ができると思います(勿論人によってやりかたは様々なので、一番やりやすい方法で)。


用途は本来のものと違いますが、下記のような絵コンテシートがありますので、活用できるかと思います。
http://www.hy-t.net/tsukau/econte/hdtv.html

4)現像作業(現像ソフトを使う)

主なソフトは、Adobe Photoshop LightRoom(win / mac)やAperture(mac)のようですが、これ以外にも勿論様々な有料・無料ソフトがあります。
これも、”RAW ソフト(無料)”などで検索すれば色んなページが出てきます。


又、現像作業の基本ステップは、大まかに下記の3つかと思います。

・(写真集で採用する)RAWデータをソフトで読み込む
・露光量やコントラスト、ハイライトやシャドウなどを調整
・書き出し(主にJPEG)


書き出す時の画質などの設定は、現像で使用するソフトによって違うので、ご確認ください。
私は有料のものを使っていますが、無料のものでもいいソフトはあると思いますので、色々試してみて、自分にとって使いやすいソフトを探すのもいいと思います。


そうして書き出したデータ(JPEG等)を、写真集のデータとして使用します。

5)編集作業

”(写真集の)1ページのサイズは、どの大きさにすればいいのか”


一番これに苦労します(毎回)。

なぜならば、スマホやタブレットなど、様々なデバイス(画面サイズや解像度など)が販売されており(これからもどんどん発売されていくと思いますが)、どのサイズが最適なのかは、都度対応していくしかないからです。


KDP内の記事で、サイズに関して下記のページがあったので、サイズを決める際の参考にしました。
http://kdp.amazon.com/community/message.jspa?messageID=451649


上記のページの内容を参考にし、1ページ当たりのサイズを
(幅:横)1600 * (高さ:縦)2234 pix にしました(してみました)。


最適なサイズは何なのか、本当に×2悩むところです(写真集を作っていく以上、これはついてまわるテーマなのかなと思います)。

(余談)
iPhoneではちゃんと見れるのにAndroidでは(ページが)切れる、とか、今までのKindleでは比較的ちゃんと表示されていたのに、Kindle Fire HD 8.9では小さくなってしまった、など、おそらく、写真集を作る方々においては、画像をベースにePub(電子書籍のデータ)を作っていくケースが多いかと思いますので、同じような悩みを持たれる方はいらっしゃるのではないかなと思います。

Kindleでは、KDPの出版画面で、ePubをアップロードした後にKindleで配布されているビューアーで確認してチェックをすれば良いんですが(とりあえず)、前述のように、スマホやタブレットなどのデバイスで表示が異なるので、それを想定してサイズを考えていくしかないのではないかと思います。

6)編集作業(PDFに書き出す)

写真の画像サイズを設定し、PDFに書き出します。

これは、PDFからePubデータに変換するという方法を取ったためで、ePubデータにするまでのプロセスは人それぞれであるため、一つの方法と捉えて頂ければ幸いです。


・写真データ(JPEGなど)→ PDF へ変換
・wordに写真を挿入 → PDF へ変換
・各種ソフト(PhotoshopやIllustrator)などから PDF へ書き出し

など、方法は色々あります(wordに挿入したら、上記5)のサイズ設定の意味がないかもしれません:確認された方いれば、お教え頂けると幸いです)


1ページずつPDFに書き出しているようであれば、全ページを連結しないといけません。
Windowsをお使いの方は、”PDF 連結 ソフト”などで検索すれば出てきますし、macをお使いの方は、”プレビュー”を使うと簡単にできます。

プレビュー(mac)の使い方
http://support.apple.com/kb/HT4075?viewlocale=ja_JP


PDFを連結したら、それをePubデータに変換します。

7)編集作業(PDFからePubデータへ)

PDFからePubに変換作業をしますが、これも方法は色々あると思います。
"ePub 変換”などで検索するといいでしょう。

私は、PDF Mate PDF Converterというソフトを使いました。
http://www.pdfmate.com/

同ソフトの右上にセッティングがあるので、"1.各ページを画像としてEPUBに変換"を選択します。
参考URL>http://www.anvsoft.jp/pdf-to-epub.html

セッティング及び、上記6)で連結したPDFデータを読み込ませ、"Convert"を押すと、ePubデータへの変換作業を行います。
※ (ePubに書き出す)データの場所は、"Convert”の左側で指定できます。

8)出版作業(Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング:KDPへの出版)

Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(KDP)での出版作業を行います。
※ Amazonのアカウントは事前に登録しておいてください。


1. ログインしたら、”新しいタイトルを追加”をクリックします。そうすると、出版に必要な設定画面が表示されます。

2. KDPのみで出版する場合は、”KDPセレクトにこの本を登録する”にチェックを入れておけばいいでしょう。

3. 必要な項目の入力や、カテゴリ登録などを行います。検索キーワードについては、もし外国の方への販売も意識しているようであれば、英語等で入力すればいいかと思います(外国の方が検索する時、どんなキーワードで検索するのか、そのジャンルの有効なキーワードが何なのか知れたらいいんですが)


(各項目について)
***************************************************************************************************************************
・2. 出版する権利を確認してください:”これはパブリックドメインの作品ではなく、私は必要な出版する権利を保有しています”を選択。

・4. 表紙のアップロード:JPEGかTIFFが可能ですが、(経験上)TIFFは画像が正確に表示されませんでした。そのため、ほとんどJPEGでアップしてます。

・5. 本のアップロード:”デジタル著作権管理を適用する” / ”右から左(縦書き)”を選択。※ 縦の場合
***************************************************************************************************************************

4. ”本のコンテンツファイル”の部分で、変換したePubデータをアップロードします。

5. アップが完了したら、拡張プレビューツールの枠の中に下記があるので、それぞれダウンロードします。

・プレビューファイルをダウンロード(mobiデータというのがダウンロードされます)
・プレビューツールのダウンロード: Windows | Mac(ビューアーがダウンロードされます)

ダウンロード後に、下記ビューアーでプレビューファイル(mobiデータ)を読み込み、表示チェックを行います。OKであれば、”保存して続行”をクリックし、次の価格設定画面へ移動します。

(ビューアーについて)
※ ビューアーで見ようとした際、”本はこのデバイスモードではサポートされていません。表示にフォールバックします:Kindle Paperwhite”というウインドウが表示されます。"OK"をクリックすると、Kindle Paperwhiteの白黒バージョンで表示されますので、カラーでも確認したいという場合は、ビューアーの上部にある、”表示" → "開く(開く場所)PC用Kindle"を選択します。PC用Kindleのアプリが入ってないようであればダウンロードします。


6. 販売する国に、特に指定が無いようであれば、”全世界の権利-すべての地域”を選択します。
主には、"Amazon.com"と"Amazon.co.jp"の価格設定だけでいいと思います。勿論、任意に指定が可能なので、国によって価格を変えたい場合は各箇所に入力します。

7. 一番下のチェックボックスにチェックを入れ、”保存して出版”をクリックします。
これで完了ですが、はじめて出版作業を行う場合は、入金口座等の設定が必要です(少し手間がかかります)

出版時画面で、(左図)ビューアーをダウンロードします。
ePubデータをアップした後に、mobiデータをダウンロードできますので、ビューアーで読み込ませて、どう表示されるかチェックします。

9)写真集の広め方

ウェブ上でプロモーションを行う際、下記は手段の一つとして有効ではないかと思います。

・サイト:著者のサイト 総合的な情報
・Facebookページなどの各種ページ:書籍の出版情報やキャンペーンの告知
・Twitter:上記ページのサポート情報
・ブログ:著者の人となり

(補足)
もし可能であれば、モデルさんの人となりを知ってもらうために動画を撮り、ウェブ上にアップして見てもらうことで、購入(売り上げ)に繋がるかもしれません。


こうやって書いておきながら、私自身ができていないので説得力はないかもしれませんが、とりあえずFacebookページだけは作りましたので、貼っておきます。

https://www.facebook.com/sahochinBooks

10)価格設定について

いくらが適切なのか(いくらだといいのか)。


毎回とても悩みます。
しかし、安いから売れる・高いから売れない、ということではないと思います(これは書籍に限ったことではないですね)。

もし、1点ものではなく、シリーズものの写真集であれば、最初は(次作に誘導するために)ページ数を少なくして価格を抑え目にし、次作でページ数と価格を上げるというのも、一つの手段ではないかと思います。

あと、設定する価格・KDPセレクトにするかどうかにより、ロイヤリティの率が変わります。

最後に

写真集や絵本を作っては、色々悩みつつ(考えつつ)、試行錯誤しつつ出版しています。

同じような状況の方もいれば、ノウハウを持った方も勿論いらっしゃると思いますので、そういった方々のお知恵も拝借しながら、より良いものを出版していけたらと思っております。
又、他の方の作品なども拝見しながら、参考になることをどんどん吸収していきたいと思っています。


長文及び拙文を最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。

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dj_shinさん