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<呪われた映画> 「ポンヌフの恋人」のスゴイ伝説

フランス映画史上に残る「呪われた映画」こと、レオス・カラックス監督の「ポンヌフの恋人」にまつわる伝説をまとめました。

更新日: 2013年07月02日

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bakakyoudaiさん

▼「ポンヌフの恋人」とは?

フランスが誇る完璧主義者の超気難しい監督として有名な、レオス・カラックス監督による1991年公開のフランス映画。
主演はドニ・ラヴァンと、今となっては著名女優のジュリエット・ビノシェ。

完璧主義者のカラックスは、この映画を撮るに当たって様々な苦難に遭遇、それを乗り越えてようやく完成した本作は、地元フランスのみならず各地で絶賛され、日本においてもミニシアターの最長期間上映作品となる。

▼物語は、過酷な状況下での純粋なラブストーリー。

ポンヌフ橋で繰り広げられるホームレスの青年と、失明の危機にかられた女画学生との純愛を描く。

天涯孤独で不眠症の大道芸人アレックス(ドニ・ラヴァン)。 空軍大佐の娘で失恋の痛手と失明の危機のため家出した画学生ミシェル(ジュリエット・ビノシュ)。癒しがたい傷をかかえホームレスとなった二人の新たな"ボーイ・ミーツ・ガール"

▼「呪われた映画」と呼ばれるに至った、数々のエピソード

膨大な製作費用がかかってしまった背景には、監督の細かいこだわりと、多くのハプニングの発生がある。

当初8億円を予定していた制作費は最終的に32億5千万円にまで膨れ上がり、保険会社の撤退や、製作会社の2度の倒産。資金繰りがつかなくなり、撮影は中断。

主演のドニ・ラヴァンが事故で怪我をするなど、ハプニングの連続。

パリで最も古く美しいと言われるポンヌフ橋で撮影する予定だったが、撮影延期のため許可が切れてしまった。

そこで、忠実なセットを巨額を投じて建設、資金難に見舞われながらも3年の歳月をかけて完成させた。

「ポンヌフ橋で撮影ができないのなら、作ってしまえばいい」。
 完璧主義の監督は、精巧で巨大なセットの建設を要求。8ヘクタールの敷地にブルドーザーで実際に川を作り、実物の4/5サイズの橋をかけ、その周りには遠景となる木々やビルまでもが作られた。

カラックス監督と、ヒロインを演じたジュリエット・ビノシュとは実生活でも恋人同士であったが、困難が多発し多額の費用と多大な時間を要した『ポンヌフの恋人』撮影中に彼女との関係は破局を迎える。

ビノシェとの破局により、当初バッドエンディングを考えていた監督は、ラストシーンをハッピーで希望にあふれるものへと変更する。このハッピーなエンディングこそ、ビノシェへの最後のプレゼントだったらしい

▼紆余曲折の末に完成した映画は、大絶賛を受ける

パリで封切り2週間で14万人という驚異的な大ヒットとなり、日本でもロングラン大ヒットを記録した

日本では、当時のミニシアター上映におけるロングラン記録を達成し、また2011年にもリバイバル上映が行なわれた。

▼ 「ポンヌフ」は後のクリエーターにも影響を及ぼす

有名な「タイタニック」のこのシーンは、「ポンヌフの恋人」の影響を受けたという説がよく述べられている。

日本でも、フジファブリックの「夜明けのBEAT」のPVに、ポンヌフの影響が色濃く見て取れる。

▼ 呪われた映画の代償

ポンヌフの恋人で、全精力を使い果たしたのか、カラックスは次の作品まで、8年も沈黙することになる

呪われた映画の代償として、その後のカラックス監督は、8年後の「POLA X」まで沈黙することとなる。其の後も非常に寡作な監督となり、ポンヌフの代償がいかに大きかったかがうかがい知れる。

▼ 13年ぶりの新作がただいま上映中

8年の沈黙、‘POLA X’ の発表ののち、再び十年以上の沈黙。そして2013年、ようやく復活の気配。

「ポンヌフの恋人」を観た。こんなに美しい映画はないとおもった。ホームレスなのに!ドニ・ラヴァンが犬のまねをしてペロってジュリエット・ビノシュを舐めるのに萌えた。そして何よりあの花火のシーン!すべてのシーンをどんな風に切り取っても絵になるってすごい。ホームレスなのに!

これから『ポンヌフの恋人』を観ます。何度観ても飽きないし何度観ても泣いてしまう作品。 Gonna see this movie. pic.twitter.com/Ls7lBGsokY

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