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「私」「僕」「俺」etc.…日本語の一人称は何故多い?

英語で一人称は「I」だけです。韓国語は2つだけといいます。世界の主要な多くの言語は、一人称をひとつ、あるいは少数しか持っていません。なのになぜ、日本語の一人称はたくさんあるのでしょうか。

更新日: 2013年04月06日

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【日本語の一人称】:私、私(わたくし)、僕、俺、俺様、自分、儂、あたし、あたくし、あたい、わい、あだす、うち、おいら、おら、おいどん、吾輩、某、麿、小生、あっし、あちき、妾、拙者、手前 【英語の一人称】:I

日本語の一人称多すぎ!まだまだあります。

【女子の一人称】 私→普通 俺→イタい子 僕→イタい子 俺様→論外 あたし→気が強い うち→ギャル わし→オッサン わっち→オッサン わたくし→お嬢さん   らしい。 

どんな一人称を使うかによって、その人の印象がある程度決まってしまいます。

一人称が「僕」のユーザーは腐女子。一人称が「俺」のユーザーは腐女子。一人称が「私」のユーザーはおっさん。一人称が「あたし」のユーザーはおっさん。一人称が「あたい」のユーザーはおっさん。一人称が「拙者」のユーザーは侍、もしくは忍者。一人称が「わし」のユーザーは秀吉

ネット上でもその人の一人称によって、人物像の印象が変わりますよね。

一人称で感じるイメージ 俺→感じ悪い、頭悪そう 私→出来る男アピール、あざとい 僕→子供っぽくて気持ち悪い 自分→脳筋、固すぎる わし→ジジイ、くさそう オイラ→おいおい北野武か 当職→知的、弁護士っぽい 弊社→金持ってそう ◯◯の者だが→お、Jか? ナオキです→痴呆

使い分けるのも大変です…

日本語の主な一人称

私(わたし)

もっとも一般的な一人称。「わたくし」のくだけた言い方。日常では主に女性が使用するが、公の場では男性であっても自分のことをわたし、もしくはわたくしと言うのが礼儀とされている。
この語からさらにくだけて、「あたし」「あたい」なども使用される。

僕(ぼく)

主に男性が私的な場面で用いるが、ある程度フォーマルな場での使用も許容される。

俺(おれ)

多く男性に使用されている。主に私的な場面において広く通用しているが、相手を自らと同等もしくは見下した言い方とされ、また乱暴なイメージもあるため、公の場での使用は憚られる傾向にある。

自分(じぶん)

体育会系の男性に多い一人称。

儂(わし)

共通語ではフィクションの世界での老人男性の一人称とされることが多いが、愛知県・岐阜県・北陸地方以西の西日本各地の方言では、高齢層以外でも男性が主に用いる。

うち

西日本で主に女性が用いる一人称。九州の一部地方(豊日方言区域等)では男女関係なく用いられている。1998年頃から関東地方においてもギャル語の一つとして広まった。

他にも「おいら」「わて」「それがし」「小生」「手前」「拙者」「我輩」などなど、挙げだすときりがありません。
更には自分の職業や立場(「作者」「筆者」「先生」「ママ」「おじいちゃん」などなど)を表す語や、小さい子供などは自分の名前を一人称代名詞として使うことも。

日本語の一人称っていったいどのくらいあるの?

日本語の一人称は、それぞれの身分や立場、状況に応じて使い分けられる。

どれだけの語が一人称になっているかは、未だにわかっておらず、正確な数は把握されていない

世界で最も一人称が多い言語とされていますが、いったい何語あるのかは正確に把握されていないようです。

日本語の一人称の使い分けのおもしろいところは、一人称を変えるだけで語り口の印象が変わること

男性の一人称であれば、「私」はビジネスライクな印象、「俺」は傲慢な印象、「僕」は可愛らしい印象、などなど会話であっても文章であっても相手に与える印象が大きく変わります。

幕末の頃は今よりも方言や身分による違いが濃かった

大名などは「余」、武士階級は「拙者」、商人は「手前」「あっし」など、一人称や言葉遣いで身分がわかるものでした。

日本語の一人称が多い理由

場面によって、どのように一人称を使い分けたら良いか悩む場合も…

日本語が「私」「俺」「拙者」などと状況によって使い分けるのは、ただの記号ではなく、それ自体に意味がある

英語の一人称などの代名詞はただの記号に過ぎませんが、日本語ではその代名詞自体に意味を含んでいます。

日本語の人称代名詞が多種多様であるのは、日本の文化においては『相手と自分の関係性』が重要であるから

相手との関係性を重視する文化の中で、言葉を使い分ける必要が生じ、故に豊富な人称代名詞が誕生したのです。

日本語は常に、話題となっている動作や状況、或いは場面と言い換えても良いようなものを中心にして成立している

日本語では、明瞭な文法カテゴリーとしての「人称」は存在せず、場面や状況に応じて使い分けられる言葉遣いのバリエーションのため、省略されても意味がちゃんと通じます。

自分を表現する一人称に選択肢があることが幸せであるともいえるかもしれない

自分を他人にどう見せたいか、で一人称を使い分けられる自由もあると言えます。

あなたは、どんな一人称を使っていますか?

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