事件は、2001年(平成13年)6月4日、広島県世羅町という、岡山県との県境にある山間の町で、同町に住む山上さん一家が、突如、飼っていたペットと共に行方不明となった。

この山上さん一家の失踪には、奇妙な点が多いと言われている。まず、自宅の様子であるが、山上さんが所有する車は無くなっていたが、妻の順子さんや千枝さんの携帯電話や免許証は置いたままで、順子さんが社員旅行で持っていくはずであった旅行鞄もそのまま、中には現金15万円が入ったままであった。また部屋にパジャマは見当たらず、普段着は畳んでおいてあった。布団のシーツは乱れていなかった。台所は、電気がつけっぱなしで、テーブルに朝の朝食が用意されてあった。玄関は鍵がかかっており、サンダルは無くなっていたが、靴は置いてあった。また、室内で争った跡や血液反応も見られなかった。近所の者も争っているような物音は聞いていないという。以上の点から、山上さん一家は、パジャマ姿のサンダル履きで、突発的な出来事によって出かけたという事になる。ペットの犬も一緒にいなくなっている事から、拉致の線は考えにくい。「一家失踪」で真っ先に思いつくのは、「金銭がらみの夜逃げ」であるが、山上さんは金銭的に困っている事実は見られなかったし、人と恨みを買うようなトラブルもなかったという。そして娘の千枝さんにおいては、職場の評判も良く、その上、将来を約束した男性がおり、失踪する理由がどこにも見当たらないのだ。

一方で、地元ではこんな話があるという。この地域には古くから「神隠し」の言い伝えがあり、それになぞらえ、事件を語る者もいるらしい。昔、江戸時代に長者の家で働いていた、「お夏」という女中が、草刈りをしに山に行ったきり帰って来ず、村人が山を捜索するも、とうとう見つかることはなかった。そして、お夏の墓があるその山を一家が所有していたのだった、、というものだ。

謎の失踪は、不幸な結末を迎えてしまう。一家失踪から約1年後の2002年9月7日、世羅町にある今丸ダムの湖底から、山上さん所有の車が発見、中から4人の遺体と1匹の犬が見つかった。警察は、遺体に目立った外傷がないこと、車の鍵はささったままで、転落した場所には車止めがついており、通常では転落することが考えられないこと等により、一家は無理心中と結論づけた。

それにしても疑問は残る。無理心中をするのにパジャマ姿でやるのか?心中をするにしても、最後まで誰も逃げ出そうとしなかったのだろうか?

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