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【PCDJ講座】 iTunesを使った曲の整理と選曲術

既にiTunesを使っていて基本操作が出来るPCDJユーザーの方を対象として書きました。

更新日: 2013年04月15日

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この記事は私がまとめました

pcdj_info_jpさん

PC内の曲の数が増えてくると、
・あの曲持ってるような気がするけど、どこにあるかわからなくなった。探せない。
・今聞きたいあの曲!の、曲名とアーティスト名が思い出せない。
・この曲といい感じで繋がる曲がたくさんあるはずだが、何とか効率よく探せないか?
といった事態が頻繁に起こるようになってきます。

DJソフトにも「プレイリスト」や「ヒストリー」といった便利な機能は付いていますが、今回はiTunesを使った曲の整理と選曲方法について解説していきたいと思います。
iTunesで作った「プレイリスト」、「スマートプレイリスト」はほとんどのDJソフトからも参照できますので、プレイ中の選曲の手間の削減とDJプレイの質の向上に役立つ事と思います。
10年以上の歴史を持つソフトですから既に多くの方が工夫をして使いこなしていらっしゃると思いますが、この「まとめ」中のアイデアが1つでもプラスになってくれれば有難いです。

※iTunes以外にもrekordbox, beatunesなどファイル管理ソフトはありますが、十分な機能を持っていて、無料で、日本語が安定して使えて、将来的なサポートの心配がほとんど無いということでiTunes(もしくはiTunesと他のソフトの併用)を推奨します。
※iTunesはバージョンによって機能や操作性が大きく変わる(仕様が違う)事があるので、その点は要注意です。

では始めていきます。

ポイントとなるのは

(1) 曲に整理しやすくする情報をいくつか付与する。
(2) 「スマートプレイリスト」で効率よく条件にあった曲を抽出する。
(3) 「スマートプレイリスト」と「プレイリスト」の違いを理解して使い分ける。

の主に3つです。


その前にデータフォルダの分類方法も、曲数が膨大になってくるとバックアップやPC買い替えの際にかなりの作業負担になるので重大ですが、そこはまた別の機会にしたいと思います。

曲の整理と選曲の面では、とにかくiTunesに放り込んでおけばあとは何とでもなります。

順に見ていきましょう。

(1) 曲を整理しやすくする情報をいくつか付与する。

曲をCDから取り込んだり、配信サイトから購入すると、通常「曲名」、「アーティスト名」、「アルバム名」、「ジャンル」、「発売年」など多くの情報は既に入力されています。もちろん後から自分が使いやすい様に自由に編集する事もできます。
これらに加え、1つでも2つでも選曲しやすくするための情報を付加しておくことで、効率を大幅に高めることができます。

「コメント」か「グループ」という項目がその用途に使えます。
※Traktorの場合は「コメント」はファイルブラウザに表示出来ますので、「コメント」のほうを使う様、おすすめします。

ここに曲の情報か印象をいくつかの言葉(英語でも日本語でも可)にして書いておくと「スマートプレイリスト」を作る時に有効です。

曲の分類: Male Vocal, Inst. , Rap, Acappella, Solo, Groupなど。
季節や天候 : 春、涼しい夏、酷暑、残暑、秋、冬、初雪、雪解け、雨、雷 など
行事 : 夏休み、クリスマス、新年、バレンタイン、卒業 など。
状況 : 早朝、深夜、恋愛、友情、別れ、社会不安、政変 など。
音質 : LOW +2% / MID -12% など具体的な補正値、もしくはロー少なめ、ハイきつめ など。
テンションが上がる度数に応じて↑、↑↑、↑↑↑、もしくは落ち着く曲は、↓、↓↓。
その他:サブジャンル、プロデューサー、参加ミュージシャン、録音スタジオ
など選曲のヒントとなる情報を1曲に対して何個か入れておくと格段に便利になります。
曲名やアーティスト名を忘れてしまっても、これらの情報から辿り着きやすくなるのではと思います。

過去に出演した、どのDJイベントで使用したか・使用した回数も、この項目の何らかの文字・数字にして管理すれば役に立つと思います。入力・更新の手間はかかりますが。
※Pioneerのrekordboxでは使用した曲の履歴を管理出来るようです。このあたりDJソフトが機能を拡張していくか、管理用のソフトが出てくるか、近い将来もっと便利になっていく様に思います。

付加する情報が多すぎると手間も増えますし、閲覧性も悪くなるので逆に使いづらくなる様な事もあると思います。

また「レート」の星の数は0~5ですが、「コメント」に小数点以下の白い星☆を0~3個で付けて、例えば、
★黒い星は1個1ポイント、
☆白い星は1個0.25ポイント
というルールにします。

すると、
★ + ☆ → 1.25ポイント
★★ + ☆☆☆ →  2.75ポイント

と、より細かいレートが付けられる様になります。
★だけだと6段階ですが、★と☆の組み合わせで6 × 4 = 24段階になります。
但し、小数点以下を「スマートプレイリスト」機能で抽出するのは記述が複雑になってしまいます。黒い星の数で一旦抽出した後、目視で白い星の有無を確認する方法が便利だと思います。

「GROOVE presents DJ選曲術 何を考えながらDJは曲を選び、そしてつないでいるのか?」
著者 沖野 修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)

こういった本も発売されていますので、参考にされてはいかがでしょうか。

(2) 「スマートプレイリスト」で効率よく条件にあった曲を抽出する。

「スマートプレイリスト」は、ライブラリの中から特定の条件に一致する(もしくは一致しない)ものを抽出してリストアップする機能です。

(1)で入力した情報をもとに、効率良く選曲出来る様「スマートプレイリスト」を作っていきます。


一例を示します。

今回は、
1. 「レートが」、「★★」、より大きい。
2. 「グループが」、「↓」、を含む。
3. 「グループが」、「Male Vocal」、を含む。
という条件に一致する曲を抽出しました。

「高評価で、落ち着く感じの、男性ヴォーカルの曲」を選ぶ、という意図です。

という3つの条件をスマートプレイリストに指定して、それらに一致する曲を抽出しました。
結果がこちらです。

これをTraktorで見ると、こうなります。

ここで「スマートプレイリスト」についてもう少し解説が欲しいところ。
詳しく書いていらっしゃるサイトをいくつかご紹介いたします。

隠れた曲を探し出す iTunes のスマートプレイリスト

Lifehacking.jp さん

iTunes超活用術~スマートプレイリストを駆使して、自分専属の凄腕DJを産みだそう

KEIICHI ASABA'S CLOCKWORK GREEN さん

iTunesのスマートプレイリストに入れ子の条件が設定できたとは

Chorusroom.org さん

では、
説明に戻ります。

(3) 「スマートプレイリスト」と「プレイリスト」の違いを理解して使い分ける。

「スマートプレイリスト」の条件のいくつかは、時間が経過すると変動します。
「最後に再生した日」、「再生回数」などです。

一方「プレイリスト」の内容は、操作しない限り変動しません。

「スマートプレイリスト」の抽出結果を固定させたい場合は「ライブアップデート」という項目をオフにすることで出来ますが、プレイリストを新規に作って抽出結果をそちらに移すほうが管理しやすいと思います。

条件をざくっと指定して抽出した結果から、手作業で選んで「プレイリスト」に放り込む。
条件を変えて、抽出した結果から、また手作業で選んで「プレイリスト」に放り込む。という作業を何度か繰り返して「スマートプレイリスト」を「プレイリスト」をそれぞれ何個か作っておきます。

こうして整理しておいて、実際にDJプレイをする際は、これらから直接またはDJソフトの検索機能と組み合わせて使用して選曲していけば目的の曲を探す時間の短縮となり、また選曲の質も向上させることが出来ると思います。


「スマートプレイリスト」と「プレイリスト」自体も、長い時間が経過して数が増えていくとわけがわからなくなりますので、定期的にいらなくなったもの・使用頻度の低いものを削除して管理していく必要があります。

最後に

DJはいつの時代も「情報戦」なんだと思いますが、必要とされる情報の種類・質、処理の方法がPCDJツールの普及により大幅に変化してきている様に思います。
既に膨大なPCDJのノウハウが構築されていると思いますので、周囲のDJ仲間の方と意見交換して、ご自分のスタイルに合ったやり方を見つけ、さらに磨いていって頂きたいと思います。

今回は以上です。

このまとめが、少しでもみなさんの充実した音楽生活の役に立てれば幸いです。

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