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オークスは桜花賞上位よりこちら?18年フローラステークス関連情報

桜花賞では距離が短いなど距離適性を重視して参戦する馬が多いことや、同じ東京開催でもありオークスで好走する馬が多いフローラS。人気上位が強いレースだけに人気馬の取得と、牝馬だけに馬体の維持がポイントになりそうです。

更新日: 2018年04月17日

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egawomsieteさん

■18年出走馬情報

16日現在、賞金上位で出走可能な馬は7頭。中でもレッドベルローズ(美浦・鹿戸雄一厩舎)が最も欠点が少ない。東京マイルのデビュー戦でメンバー最速の上がり(3ハロン33秒5)を繰り出して快勝すると、続くフェアリーSは出遅れながら、鋭い末脚で3着に追い上げた。2走前のクイーンC10着は出遅れたうえ、直線での不利も響いた。距離延長の前走・ミモザ賞をきっちり勝利、それも好位から楽に抜け出して競馬の幅も広げた。メンバーで唯一、東京コースと2000メートルで勝利を挙げているのは大きなアドバンテージ。東京コースに替わり、スムーズに流れに乗れれば、末脚が爆発しそうだ。

サトノワルキューレ(栗東・角居勝彦厩舎)はデビューからの3戦でいずれも不利がありながら1、3、1着。牡馬相手でも安定した成績を残す精神力は、牝馬同士では強みになる。1800、2400メートルで勝利を挙げているように、折り合い面も不安なし。初めての関東圏への長距離輸送、左回りを克服すれば上位争いは必至だ。

 オハナ(美浦・堀宣行厩舎)は東京、中山のマイルでデビュー連勝。続く前走のクイーンCも、好時計決着の4着(0秒4差)に善戦した。小柄で馬体の回復に陣営は苦心していたが、間隔をあけて態勢は整いつつある。祖母がマイルGI・2勝のノースフライトという血統で、ベストは1600メートルの印象だが、折り合いはつくタイプ。マイルしか経験がないだけに2000メートルへの対応が大きな課題になるが、克服できるだけの素質は伝わってくる。

ノームコア(美浦・萩原清厩舎)は福島1800メートル、中山1600メートルでデビュー連勝。前走のフラワーCは、阪神ジュベナイルフィリーズと後の桜花賞でともに4着のトーセンブレス(2着)に次ぐ3着に好走した。好位からの取り口で堅実な末脚が光り、半年ぶりの実戦を叩いての上積みも望める。3戦全て右回りの小回りコースだけに、東京コースの克服が鍵となるが、昨年のフローラSでワンツーを決めたモズカッチャン、ヤマカツグレースと同じく父にハービンジャーを持つ血統背景は魅力だ。今回は、皐月賞を制して関東リーディング首位に立った戸崎圭太騎手との新コンビで臨む。

レーツェル(美浦・伊藤大士厩舎)は、間隔をあけつつ無傷の連勝中。今回も鼻出血の影響で5カ月半ぶりとなるが、入念に乗り込まれて仕上がりは上々だ。2戦ともに福島1800メートルで中距離に不安はなく、東京コースに対応できれば3連勝もありそうだ。他の賞金上位組はディアジラソル(美浦・高橋裕厩舎)、デュッセルドルフ(美浦・木村哲也厩舎)。ともに勝利は中山で、経験した距離は1600メートルまでだけに、東京コースと距離延長が鍵となる。

14頭中、抽選で11頭が出走可能な賞金400万円の馬たちも多士済々の顔触れだ。サラキア(栗東・池添学厩舎)は2戦目の前走・チューリップ賞で4着。出遅れる不利がありながら、直線での伸び脚は目立った。世代上位の桜花賞組を相手に善戦した経験は強みで、2000メートルを克服すれば上位争いに加わってきそうだ。

 ヴェロニカグレース(美浦・武市康男厩舎)は、デビュー4戦で3、1、2、3着と安定。2走前にオウケンムーン(後に共同通信杯を制覇)を相手に0秒2差と、牝馬同士なら胸を張れる地力を示した。ハービンジャー産駒で、伯母にオークス馬トールポピーがいる血統も、東京コースでの飛躍を感じさせる。

1戦1勝馬だが、カーサデルシエロ(栗東・藤原英昭厩舎)も侮れない。レース経験馬相手の未勝利戦で鮮やかな差し切り。藤原英厩舎の特徴として初戦から仕上げきっていなかったことを思えば、使っての上積みも十分期待できる。先週の皐月賞を僚馬エポカドーロが制し、厩舎の勢いも十分。出走権を確保すれば、本番では2004年オークス馬の母ダイワエルシエーロとの母子制覇に期待がかかる。

 センテリュオ(栗東・高野友和厩舎)は鞍上の確保や状態面から出否は流動的だが、君子蘭賞(2着)での末脚から能力は確か。フラワーC4着のウスベニノキミ(栗東・鈴木孝志厩舎)、エルフィンS2着のノーブルカリナン(栗東・友道康夫厩舎)あたりもオープン実績があり、上位をうかがうだけの素質を秘めている。

■過去10年の傾向から

☆人気 1番人気が5勝、2着1回。2番人気が2勝、2着3回。3番人気が1勝、2着1回で1〜3番人気の連対率が65%。

 ☆距離実績 3着内馬25頭に芝1800メートル以上での連対実績あり。そのうち22頭は勝ち星を挙げていた。

 ☆前走 500万組が4勝、2着6回、3着5回と活躍。連勝での制覇が6頭。前走5着以下での連対は3頭のみと大きく負けた馬は割引。

 結論 ◎ホウオウパフューム ○アドマイヤローザ ▲モズカッチャン

■隔世遺伝で花開く!ドーベルの孫ビルズトレジャー

名牝中の名牝メジロドーベル。その血は“隔世遺伝”で花開いている。子供のG1出走はまだないが、孫の代からはショウナンラグーン(14年青葉賞V、ダービー6着、菊花賞5着)、マッサビエル(15年菊花賞9着)などが大舞台を経験済み。今年はビルズトレジャーに期待が懸かる。デビューから手綱を取る田中勝は「気の勝ったところがある。そのへんはドーベルが出ているのかな」と分析。田中剛師も「血を引き継いでいるんだろうね。入厩時から馬格があって体幹もしっかりしていた」と証言する。

2戦目で初勝利を挙げると以降はホープフルS、共同通信杯と果敢に牡馬相手の重賞に挑んだ。祖母は2歳女王にも輝いたが、その後は2000メートル以上でG1・4勝。師は「オーナーと話して母系から長いところにいこうということになった」と距離を優先した選択だったと説明する。2戦とも7着止まりも上がり3Fはメンバー3位以内。鞍上は「初戦で乗った時に上を目指せそうだなと思った。いい瞬発力がある」と能力を感じ取っている。

 同じ重賞でも今度は牝馬限定戦。ここを目標に調整も順調だ。1週前追い切りはWコース併せ馬で6F82秒4〜1F13秒3。パートナーのプレイヤード(4歳1000万)に騎乗していた師は「馬なりでかわされてビックリした。背中の力が付いてきて、ひと皮むけた感じ」と成長に目を細める。現状では抽選対象ながら出走できれば面白い存在。師は「何とかオークスに出したい」と抽選突破を祈っている。

■17年出走馬情報

主役を担うのは、ホウオウパフューム(美浦・奥村武厩舎)だ。新馬戦こそ3着に敗れたものの、1800メートルから2000メートルに距離を延ばしたここ2戦は牡馬を相手に強い内容を披露。特に前走の寒竹賞では、4コーナー最後方から桁違いの末脚で2馬身突き抜けた。その後は桜花賞に目もくれず、距離適性が重視されてオークスを照準に調整。1週前も上々の動きを見せた。「目標は先だけど、きっちり仕上げていく。勝ってオークスへ向かいたい」と奥村武調教師は仕上がりに太鼓判。2走前に今回と同じ東京2000メートルを勝っており、不安らしい不安はない。

フローレスマジック(美浦・木村哲也厩舎)は、アルテミスS2着、クイーンC3着とメンバー最上位の実績を持つ。ただ、1週前の時点で木村哲也調教師が「動きがピリッとしない。心と体のバランスが崩れてしまっている感じ」と説明していたように、態勢は万全とはいえない印象。全兄サトノアラジン、全姉ラキシスとも晩成型だったように、3歳春の時点では完成途上の血筋でもある。最終追い切りの動きなど、仕上がり具合をしっかり見定めたいところだ。

 ディーパワンサ(栗東・松下武士厩舎)は、阪神JFで4着に好走。同レースの上位3頭が桜花賞で1~3着を占めたことから、この馬の地力も確かといえる。前走のフラワーCは6着に敗れたが、休み明けで馬体重は8キロ増、初めての長距離輸送なども重なっただけに、大きく評価を下げるのは禁物だ。左回りは中京で2戦2勝。叩いての上積みも期待できるだけに、距離を克服すれば上位争いできる力がある。

モズカッチャン(栗東・鮫島一歩厩舎)は芝1800メートルで未勝利-500万下と連勝。先週の皐月賞で2着に好走したペルシアンナイトなど、ハービンジャー産駒は2000メートルで好実績を残しており、本馬もさらなる距離延長でパフォーマンスを上げる可能性がある。逆に、同じ2勝馬でもアロンザモナ(栗東・西浦勝一厩舎)は勝ち鞍がマイルまでだけに、距離克服が鍵になるだろう。

 13頭の枠を争う抽選組の1勝馬も、虎視眈々と樫への権利を狙う。タガノアスワド(栗東・五十嵐忠男厩舎)は、前走のつばき賞で0秒3差2着。皐月賞で1番人気(7着)に支持された素質馬ファンディーナが相手だけに、評価できる。3馬身半差Vの新馬戦で2000メートルの適性は証明済み。2戦続けて逃げており、先行力は開幕週の馬場で有利に働きそうだ。

アドマイヤローザ(栗東・梅田智之厩舎)は、前走のエルフィンSで2着だが、切れ味勝負では分が悪かった。2走前に快勝した2000メートルで本来の走りができれば好勝負だ。

 キャナルストリート(美浦・大竹正博厩舎)は2000メートルで新馬勝ち。前走はマイルで忙しかったうえ、直線で前をさばけず不完全燃焼の内容だった。オークス4着、秋華賞2着と3歳牝馬GIで活躍したブロードストリートの半妹という血統背景からも、中距離で巻き返しがあっていい。

ヤマカツグレース(栗東・池添兼雄厩舎)は、1800メートルの君子蘭賞2着で距離にめど。ハービンジャー産駒だけに200メートル延長にも対応できそうだ。新たにコンビを組む横山典弘騎手の手綱さばきも興味深い。近2走のホープフルS(7着)、共同通信杯(7着)ともに出遅れながら大きく負けなかったビルズトレジャー(美浦・田中剛厩舎)、昇級後3戦で牡馬相手に好走を続けているムーンザムーン(美浦・上原博之厩舎)あたりも、距離適性は示している。

 前走で勝ち上がった馬の中にも、鮮やかに3馬身半抜け出したレッドミラベル(美浦・尾関知人厩舎)や、中距離で安定感ある走りが光るアンネリース(美浦・尾関知人厩舎)、日経賞勝ち馬シャケトラの半妹ザクイーン(美浦・角居勝彦厩舎)、レースごとに力をつけているディープインパクト産駒ブラックスビーチ(栗東・角居勝彦厩舎)、先行力のあるラユロット(美浦・藤沢和雄厩舎)などが、抽選突破から樫の舞台を目指す。

■東京初参戦を起爆剤に!ディーパワンサ名誉挽回だ

名誉挽回を期して東京へ。ディーパワンサは休み明けの前走・フラワーCが3番人気。道中3番手で勝負どころの手応えは十分。ところが、そこからエンジンに火が付くシーンはなく、6着に終わった。村辺厩務員は首をひねる。

「休み明けの分なのか初の千八が影響したのか分からないけど、いい位置で運べていたのに伸びそうで伸びなかった」

 デビュー前から評判になった好素材で昨夏に新馬、中京2歳Sといきなり2連勝を飾った。放牧を挟み、デイリー杯2歳Sがコンマ1秒差4着。阪神JFも4着と手堅く着順をまとめた。終わってみれば先々週の桜花賞は着順に違いこそあったが、阪神JF上位3頭で決着。あの2歳女王決定戦はレベルが高かった。

 ひと冬を越して昨年との違いは体つきにハッキリ表れている。「使いだした頃は線が細かったけど筋肉がついて幅が出たし、体が20キロほど増えている。パワーアップしているよ」と成長をアピール。休み明けで中山に遠征した反動はなく、中4週となるこの中間も順調に乗り込みを重ねた。

「追い切りは先週水曜にCW(6F85秒7〜12秒2)でしっかりやって、日曜も坂路(4F57秒5〜13秒0)でしまいを伸ばした。カイバをちゃんと食べるから牝馬でもこれだけやれる。絶好調だよ」

 かつて梅田康厩舎(15年2月解散)の調教助手としてダイタクヘリオス(91、92年マイルCS勝ち)の稽古をつけていた村辺厩務員は状態に自信ありの口ぶり。「まだキャリアが浅いし、どんな条件が合っているか判断しづらい。ただ、クセがなくて乗り手の指示通りに動くし、折り合いの問題はない。それに左回りは中京で2戦2勝。東京の二千でどんな競馬をしてくれるか楽しみ」と締めくくった。祖母がシンハリーズで昨年のオークス馬シンハライトのめいっ子にあたり、父がダービー馬ディープブリランテ。狙い澄ました初の東京参戦がタイトル奪取への起爆剤になる。

17年見どころ ホウオウパフュームに注目

日曜東京メインは3着以内にオークス優先出走権が与えられるトライアル「第52回フローラS」。1月の寒竹賞を強烈な末脚で制したホウオウパフュームが注目の的。クイーンC3着のフローレスマジック、重賞で崩れずに走ってきたディーパワンサも上位候補。

■チェッキーノ 3連勝&レースレコードで樫切符!

「ラスト200メートル。凄い走ったね」

お立ち台に立ったルメールの第一声が、チェッキーノの爆発力の全てを物語っていた。不利な大外18番枠からのスタートを無難に決めると、縦長となった馬群のちょうど中団で運んだ。「4角で反応するのに時間がかかった」と振り返ったように、直線残り400メートル標識でも中団のまま。だが、そこからエンジン点火。残り200メートルすぎで一気に先行馬群をかわすと、内に切れ込みながらさらに加速し、後続を3馬身突き放す圧勝。1分59秒7は、フローラS史上初めて2分を切る文句なしのレースレコード。「今日は簡単に勝てた」。名手にとっては鼻歌交じりの楽勝劇だった。

 桜花賞トライアルのアネモネSを勝ちながら、疲れを考慮して本番を自重し放牧に出した。藤沢和師は「外枠だったがスムーズに走れていた」と称えた上で「回復が早くて(厩舎に)帰ってからも順調に調整できた。結果的に(桜花賞を)使わなくて良かった」と話した。

師にとっては兄姉5頭と母ハッピーパスも手掛けた思い入れの強い血統。特に3歳上の兄コディーノはデビューから3連勝でクラシック候補と期待されながら、その後はG1で惜敗を続け、4歳春に病気で急死している。「この血統はどの馬もひとりでに走ってしまうような性格だが、この馬は穏やかで距離も持ちそう」。喜びをかみしめるように言葉をつないだ。

 次はオークス。師は「今度は本番に行きますよ。そうでなきゃ怒られちゃう」と笑った。ルメールには他陣営からのオファーもあり、鞍上はこれから調整となるが、名手にとってもうれしい悩みだろう。イタリア語で「射撃の達人」と名付けられた弾丸娘が、師の、一族の思いを背負って大舞台に立つ。

■チェッキーノ重賞初V!樫へ名乗り

4月24日の東京11Rで行われた第51回サンケイスポーツ賞フローラS(3歳オープン、牝馬、GII、芝2000メートル、18頭立て、1着賞金=5200万円)は、クリストフ・ルメール騎手騎乗の3番人気チェッキーノ(美浦・藤沢和雄厩舎)が中団やや後方から直線で鋭く伸び、2着の2番人気パールコードに3馬身差をつけて快勝。藤沢和雄調教師にとってJRA通算1300勝目のメモリアルVとなった。タイムは1分59秒7(良)。

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