1. まとめトップ

【古代兵器】「アルキメデスの熱光線」の伝説と真実

古代ギリシアの天才科学者・アルキメデスが開発したとされる光線兵器。船を燃やす殺人光線はいったいどのようなものだったのでしょうか。

更新日: 2013年05月09日

Nanahoshi14さん

  • このまとめをはてなブックマークに追加
19 お気に入り 70252 view
お気に入り追加

天才の発明した伝説的兵器

古代ギリシアにおいて多才な業績を挙げた科学者アルキメデス。
彼が発明したとされる伝説的な兵器が「アルキメデスの熱光線」です。

太陽光線をレンズで集め、焦点を敵艦に合わせて火災を起こしていたもので「アルキメデスの熱光線」と呼ばれたという。

天才アルキメデスが発明し、圧倒的な兵力差を誇るローマ艦隊を退け続けた伝説的兵器の一つにして、最も有名なもの

故郷を守ったソーラーレイ

アルキメデスの熱光線は、彼の故郷シラクサをローマ軍から防衛する際に使われました。

シチリア島がローマに侵略されたときには、彼の製作した装置を利用したいくつかの機械装置がシラクーザ防衛に使われた。

アルキメデスは大きな鏡を何枚も用意させると、それを城壁に並べました。そして近づいてくる敵艦を見つけると、アルキメデスは鏡を持つ兵士たちに命じました。「よし、あの先頭の船に鏡の光を向けよ。狙いは、船首の黒く塗られた部分だ!」

すると鏡の光に当たった敵艦の一隻が、パッと火を噴いて燃え上がったのです。

シュラクサイはアルキメデスの才により、ローマ艦隊の攻撃に3年間耐え続けたと言う。

ギリシャの科学者は本当に鏡と日光だけでローマ艦隊を炎上させることができたのか

後世の実験では「理論上は可能」という結果に

1973年にギリシアの科学者イオアニス・サッカスがアテネ郊外のスカラガマス海軍基地で実験を行った。

縦5フィート(約1.5m)横3フィート(約1メートル)の銅で皮膜された鏡70枚を用意し、約160フィート(約50m)先のローマ軍艦に見立てたベニヤ板製の実物大模型に太陽光を集めたところ、数秒で船は炎上した。

一方で、非現実的という意見も多数

たとえローマ軍の船が真っ黒でも、木が燃え上がるには時間がかかります。

シラクサは東岸で海に面しているため、効果的に太陽光を反射させる時間は朝方に限られてしまう

同じ火災を起こす目的ならば実験を行った程度の距離では火矢やカタパルトで射出する太矢の方が効果的

そんなアルキメデスの熱光線ですが、現代の技術をもってすれば似た原理で様々なことができるようです。

現代の「アルキメデスの熱光線」、ネバダ・ソーラー・ワン

アメリカの砂漠に存在するこの発電システムは、太陽の光を集める「アルキメデスの熱光線」と同じ原理で発電をしています。

100ヘクタールの敷地に並べられた曲面鏡が、まるで光の運河のようにいくつもの長い列をなしている。

集光型太陽熱発電(CSP:Concentrating Solar Power)とも呼ばれる太陽熱技術は、無数に配列された鏡で太陽光を集め、従来型のタービン発電機を回す蒸気をつくる。

ネバダ・ソーラー・ワンの発電量は6万4000kWで、1万4000世帯に電力を供給できる。

熱光線兵器を自力で作ってしまった少年も

パラボラアンテナに5,800枚の小さな鏡を貼り付けた“殺人光線”発生装置――そんな物騒な装置を製作した19歳の米国人がいる。

1





噛めば噛むほど面白いまとめを目指してます。
歴史・雑学中心のマニアックな味付け。

ご意見・ご連絡お気軽にどうぞ。
nanahoshi-write@excite.co.jp

このまとめに参加する



  • 話題の動画をまとめよう