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この記事は私がまとめました

■我慢比べ

銭湯に行った。
あがる前にサウナで一汗かくのが俺の日課だ。

俺が入って1分くらいで、男が1人入って来た。
勝負だ。コイツが出るまで俺は出ない。
これも日課だ。

10分経過。
相手の男は軽く100キロはありそうなデブだった。

15分経過。
滝のような汗を流してるくせに、頑張るじゃないか、デブめ。

18分経過。
ついにデブが動いた。
今にも倒れそうな程フラフラになりながらサウナを出ていく。

俺の勝ちだ!!俺はサウナルームの真ん中でガッツポーズをとった。

目を覚ますと俺は見慣れない部屋にいた。
どこかで見たようなオッサンが覗きこんでくる。

番台にいたオッサンだ。
オッサンは言った。

「私が点検に行ったら君が倒れてたんだよ。
ドアにもたれかかるようにして失神していた」

どうやら熱中症を起こしたらしい。
少し頑張り過ぎたか。オッサンはやれやれとばかりに

「君を運ぶのはまったく骨が折れたよ。
今度からは気を付けてくれよ」

俺はオッサンにお礼を言って帰った。
ビールでも飲んで寝るとしよう。





【解説】
前半はサウナが日課の俺目線の話。
後半は先に出たデブ目線の話。

ドアにもたれかかっていたという事は、
中に居る「俺」はサウナから出れていない。

■道具で怪我人が出た

友達が小学生のとき、
学校に大きな遊具(滑り台やらうんていやらが合体したアスレチックみたいなやつ)
があったらしい。

で、長放課になるとその遊具で遊ぶ生徒が多かったそうだ。

ある日、その遊具で怪我人が出た。
遊具から落ちて「足が痛い」と言っていたらしい。

両手で遊具の柱を掴み身体を支えて片足で立ち上がったけど、
歩けないようだったから何人かの生徒が保健室に連れていった。

そしたらそのとき保健室には先生がいなくて、
しばらく一緒に遊んでたみんなで付き添ってたらしい。

20分ほどしてようやく戻ってきた保健の先生が病院に連れていくと、
落ちた子は両手両足を複雑骨折してて、
しばらくしてから障害者施設に移っていったそうだ……

話し終わってから友達は意味ありげに笑ってたんだが、
聞いた時は何が怖いのかわからなかった。

わかってから何か怖くなったよ。





【解説】
「足が痛い」
「両手で遊具の柱を掴み身体を支えて片足で立ち上がった」

とあるので怪我したのは片足だけと思われる。

それにも関わらず、
病院に連れて行った時には両手両足を複雑骨折していた。

保健の先生が来るまでの20分間の間に付き添ってたみんなによって
両手両足を複雑骨折させられた。

■逃げられると思ったのか

勉強もできず、人とのコミュニケーションも下手。
こんな僕は、誰にも必要とされていないんだろう。

家では父のサンドバッグ。
暴力はエスカレートしていく。
とても悲しかった。

「逃げられると思ったのか」

家出をしても、すぐに見つかった。
いつもの倍殴られた。
とろい僕が悪いんだ。

妊娠している母は、姉と楽しそうに話しながら夕食を作っていた。

こんな辛い生活も、今日で最後だ。
意識が徐々に薄くなっていく。

こうすることを、望んでいたんだろう。
みんなが、僕が…

ああ、死んでやるさ。
お望みどおりな!

数ヵ月後

「元気な男の子です!」

おじさんっぽい声がそう言った。
僕は悲しくもないのに、大声で泣いている。

ゆっくり目を開けると、男と女が僕を見つめていた。
どこか懐かしい人達。

男は優しい声で言った。

「逃げられると思ったのか」





【解説】
僕は父親の虐待により一度死んだ。

しかし数ヶ月後、同じ父母の子供として生まれ変わった。

最初に母親が妊娠しているとあるので、その胎児=僕 である。

■童麺

幻のラーメン『童麺』を探して4ヶ月余り。

いくら中国の物価が安いとはいえ、
帰りの渡航費を引くとあと1週間が限度か。

ラーメン激戦の日本で成功するには『童麺』を知る以外、道は無いと思っている。
きっかけは中国系移民で俺のラーメンの師匠、朕さんの話からだ。

浙江省にある村でしか作らないと言われているらしい。
ほとんどの村はお茶ばかり作っているし、
独自のラーメンを作る人たちは居なかった。

しかし、これが最後と決めた村で、
ついに『童麺』と出会った。

他の村よりもっと貧しいと思われる山村。
僅かばかりの開墾で食べているのが俺の目でもわかる。

その村では旅人にしか出さない、
最高のもてなしが『童面』なのだと言う。

俺が訪ねた家は8人の大家族だった。
子供4人、若い夫婦2人、老夫婦2人。

充分な謝礼を用意するから是非、振舞って欲しいと一家の主であろう長老にお願いした。
長老の話では数十年前から、そういったもてなしはしていないとの事。

作り方も老人達の一部しか記憶しておらず、自分も曖昧だと言う。
丁重に断られた形だ。

さすがにここまで来て手ぶらで帰れないので、
帰りの渡航費も含めた金額を提示し、土下座してお願いした。

「この村は中国でも旅人を最も大切にしてくださる村だと聞きました。
是非教えてください。私も必死なのです。私の家族の為でもあるのです。」

「わかりました。明日の正午、またお訪ねください」

翌日の正午、再び訪ねた。

「どうか、しっかりと味わってください。
そして目にしっかり焼き付けてお帰りなさい」

黒く、そして異常に細い麺を見た瞬間、全てを把握した。

俺は泣きながら、どうしようもない後悔をしながら『童麺』を必死に食べた。
そして1時間後、謝礼を済ますと7人の家族に見送られて村を後にした。




【解説】
童麺とは、児童のラーメン、
つまり子供を具にしたラーメンだった。

当初8人家族だったのが見送りの時には7人になっていることから
子供を材料に使って作ったということがわかる。

■不審な日記

1904年8月

私は自宅で不審な日記を見つけた。

我が家は、6年前結婚してすぐに妻と選んで購入した中古住宅だ。
妻と二人の娘は一昨年の船旅中の事故により他界。

二人の愛娘は後日別々の場所に打ち上げられたが、
結局は還ってこなかった。

先日、改築のため大工を呼ぶと、妻の部屋の天井裏から日記が出てきたと手渡された。
その日記は間違いなく妻の字で書かれていた。

日記の内容はこうだ。

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7/15:今日から私と貴方の生活が始まりますね
(私と妻の結婚記念日だ)

9/21:貴方のために今の私が作られました。

12/9:それでも私は貴方を放さない。

2/23:もうすぐです。

2/29:理解して頂けましたか?
----

私は恐怖のあまり、遠い街へと引っ越した。





【解説】
日記の最後にある2/29は、閏年である。

結婚した1898年から1904年までの間で、
閏年に該当するのは1904年だけである。

「妻と二人の娘は一昨年の船旅中の事故により他界」とあり、
一昨年(1902年)に妻は亡くなっているはずなのに1904年の日記があるということになる。

つまり、妻は家にまだいる(生死はわからないが)。

■宅配

宅配の兄ちゃんと俺の会話

「すいません、こちらの荷物の住所なんですが……」

「ああ、これだったらB棟の一階ですよ」

「ありがとうございます」

それでドアを閉めた。
俺の部屋はC棟の三階にある。




【解説】
さすがにB棟の一階と、C棟の三階を間違えるのは不自然過ぎるので、
配達のお兄さんは強盗や空き巣のための下調べのために来たのではないか。

実際に宅配を装った強盗や空き巣の下調べとして何度か現地を訪れる
犯罪者もいるという話を聞いたことがあるので、
一人暮らしの方(特に女性)は来訪者の応対時には気をつけてください。

■最高の能力

ある日T氏は、神様から念じることによって、
念じたことが実現する能力を得た。

T氏のあまりにも平凡な人生に神様が恵んだ最高の能力であった。

夢を見てこの事を知ったT氏であるが、
当然ながらT氏は信じなかった。

「こんな能力を、俺になんか神様がくれるはずがない。」

しかし、T氏は半信半疑で適当なことを念じると
それが実現するので信じるしかなくなった。

「驚いたな…。これは素晴らしい能力を手に入れた」

素晴らしい能力を手に入れたT氏だが、会社には行くことにした。
長年の習慣だからである。

仕事も無事に終え、車での帰路の途中、
T氏の前に、車に乗った憎たらしい上司が居た。

「そうだ、上司が交通事故にあうように念じよう」

上司は死にT氏も死んだ。






【解説】
「車での帰路の途中、T氏の前に、車に乗った憎たらしい上司が居た」とあり、
その上司を念じて事故にあわせてしまったため、自分も巻き込まれたというのが解答。

■水瓶座の占い師

この前な、すごい当たるって言われてる占い師に見てもらったんだよ。
なんでも、客の中にはおかげで悪性の腫瘍を早期発見出来たって奴もいたらしい。

まあ、俺はそんな占いなんて非科学的なものは信用してないからなww
適当にお茶を濁す感覚で見てもらったわけ。

そしたらその占い師のババア、俺の顔を見るなり、

「あなたキャンサーね」

ばーーーーかwwww
俺、水がめ座だよ!み・ず・が・め・ざ

なんだよ、カニ座って。しかもキャンサーだって?
英語使って知ったかぶりwwwうはwww
なんでよりによってカニ座なんだよ。

消防時代、カニ座ってだけでいじめられてた奴いたな。
あと魚座wwその点おれは水がめ座!マジかっこいい!
オーロラエクスキューションくらわすぜwww

もうね、腹筋よじれるくらい大笑いして、
なんか言いたそうな占い師にバーカバーカインチキーって叫んで帰ってきた。





【解説】
cancerという単語には「かに座」の他に「悪性腫瘍」という意味がある。

この占い師はかに座という意味でcancerという単語を使ったわけではなく、
悪性腫瘍、つまり癌であるという意味で使った。

■提出課題を学校に忘れた

「○○(俺の名前)が帰ってこないって本当か!?」

なんて言い出した。

何を言ってるんだと思っていると母が、

「そうなの。学校に忘れ物を取りに行ったきり・・・」

何を言ってるんだ。
俺はここにいる。

両親に向かって

「ここにいるじゃないか!!」

といったが両親は何も言わなかった。

わけが分からなくなって部屋に戻って、
学校に忘れ物を取りに行ったときのことを思い出している途中で俺は気付いてしまった。

もしかすると俺はもう・・・。



【解説】
始めの分に「一階にある教室に取りに行ったんだ」とあるため、
自分の教室は1階であることがわかる。

つまり、元から1階なのに更に階段を降りてしまい、
そして何故か外へ出れたことになる。

あるはずの無い階段を降りてしまい別の世界へ出てしまった。

■エレベーターの奥の鏡

友人の住むマンションのエレベーターは、奥が鏡張りになっている。
家に遊びに行った時、その友人が俺にこんな話をした。

「エレベーターって入口の方を向いて乗るじゃん、そうすると鏡が背後でしょ」

ま、確かに。
普通はそうやって乗るね。

「でね、乗ってる時になんだか背後に視線を感じる時があるんだよね・・・」

え?おいおいまさか・・・。

「だけどよーく考えたらさ、背後の鏡に映ってる自分の視線なんだよねw」

やっぱりそう来たか。
そりゃお前、勘違いってヤツだぞ。

背後の鏡に映ってる自分は背中を向けた自分。
視線など感じるわけがない。

俺がその理論を述べると、友人は「あはは、そっかーw」と笑っていた。
夜も更け、友人宅をおいとました俺は件のエレベーターに乗る。

ん?・・・なんだか背後に視線を感じる?そんな馬鹿な話あるわけない。
さっき理論的に解明したばかりじゃないか。

気になり、背中を向けたまま手鏡で覗いてみる。もちろん映るのは俺の背中。

ふと振り返ると、鏡に映るのは眼鏡をかけた俺の顔。・・・当たり前の事だ。

馬鹿馬鹿しい、何やってんだ俺はw自嘲の笑いが込み上げて来た瞬間、
突然グラッと大きな揺れを感じる。

地震だった。エレベーターは止まり、白い蛍光灯が消え、
代わりに薄暗い電球が灯った。

非常停止状態らしい。咄嗟の事にうろたえる俺が鏡に映っている。
が、すぐにまた蛍光灯がつき、エレベーターも何事なく再び動き出した。

1階に着き、駐車場へ向かう。ちょっと焦ったせいか鼓動が少し早い。

車に乗った俺は「あれ、エレベーターに眼鏡忘れたかな?」と思った。

だが、眼鏡はちゃんとかけてあった。なんだ・・・動揺して気が変になったか。

それにしてもなぜ眼鏡忘れたなんて思ったんだろう。
なんか違和感があるな。





【解説】
この話の回答には2つ説がある。

まず一つは、夜中に合わせ鏡をした事により鏡の世界に入り、
左右が逆なので違和感があり、メガネを忘れたと思ったという説。

もう一つは、実は鏡がマジックミラーになっていて、
地震で一瞬暗くなった時にマジックミラーの向こうに隠れていた人が見え、
その人がメガネをかけていなかったためにメガネを忘れたと思ったと言う説がある。

■ゴミ袋

今朝、妻が朝食を作る音で目覚めて、ベッドから起きたんだ。
それで、「おはよ~」っていいながら、二階の寝室から一階のリビングに入ったんだ。

そしたらさ、いつもなら「おっはー!」って言い返してくれるほど元気な妻なのに、
俺を無視してひたすら台所で包丁を動かしてた。

俺は、はっはーんと思った。
そういや昨夜、妻の浮気を暴いて、激しく言い争ったんだ。

それで今日、妻はバツが悪くて俺をシカトしてるのか。
俺は早く、その事は水に流したいのに。

妻(恵子)に「けいこ~水くれ!」って言っても恵子はおれを無視。
何だよ、人が折角この気まずい雰囲気をこわそうと思ったのに。

ふと時計を見たら、もうそろそろ会社にいく準備をする時間。
俺はそそくさと二階で着替えをすませ、また一階におりた。

その間、妻は俺に全く話しかけてこない。
俺もいい加減腹がたち、食卓には俺の分のご飯がちゃんと用意してあったが無視した。

俺は日課の、出社するついでのゴミ出しをするため、
台所の横にある黒色のゴミ袋を掴んだ。

そのなかは異様に重く、いつもなら東京都指定の半透明のゴミ袋のハズだったが、
今日は黒色の中身が全く見えないゴミ袋だった。

そのゴミ袋はあと五個ぐらいあったが、会社に遅刻しそうだっため、
一つだけ持って俺は玄関にいった。

知らない男物の靴もあったが、時間に急かされいたため、
たいして気にもせず、俺は集合住宅の階段をかけおりた。

住宅の真ん前にある、ゴミすてばに勢いよく怒りを込め、
ゴミ袋をなげ捨てると、ヒラリと結びめがとれた。

俺はそれをみて愕然とした-。





【解説】
実は昨夜自分は殺されていて視点はすべて死後(幽霊?)のもの。

知らない男物の靴や朝ごはんは妻の浮気相手のものだったという話。

ゴミ袋の中身は自分の死体というのがこの話の解答になる。

■トンネルの心霊スポット

全国にはいろいろな心霊スポットと呼ばれる場所がありますね。
~で~をしたら呪われる、といった話も様々です。

トンネルの中で電気を消してクラクションを3回鳴らすと・・・・・・とか。
コックリさんの途中で指を離すと・・・・・・とか

今回私がお話しするのはそういった類の話で否応なく
「呪い」というものの存在を思い知らされた話です。

夏も終わりかけたある日、私たち2人は地元で噂の心霊スポットに出かけました。
そこは現在も人が住んでいる一見してなんの変哲もない12階建てのマンションでした。

そこの屋上には、以前に飛び降り自殺した男の霊がいると言われていました。

そして、そのマンションの屋上から1階までジャンプしたら呪い殺され・・・・・・とも

私も友達も霊の存在は信じていませんでした。

案の定、友達は言いました。

「呪いなんてねーよ、一緒にジャンプしようぜ」

いつもなら二つ返事でオッケーするものの、
その日は嫌な予感がしました。

今にして思えば、それがシックスセンスというものだったのかもしれません。
僕が返事に戸惑っていると、

友達は
「チッ、ヘタレが!今から呪いなんてないってところ、見せてやるよ!」

そう言うやいなや、屋上から飛んで見せました。

僕は身を乗り出して上から見守っていましたが、
友達が地面に着地した瞬間、脳みそや内臓が飛び出て、
ただの赤い塊になっていました。

私は、やはり呪いというものは存在するんだ。
遊び半分で霊を呼び出してはいけないんだ。

と、いつまでも子猫のように小刻みに震えていました。





【解説】
12階の屋上から1階まで飛び降りたら大抵の人間は死ぬ。

「12階から飛び降りたら死ぬ」という事すら分からないようなこの子達と、
そんな風に育てた世の中が怖い。

■年齢当て

あと10分ほどで真夜中になるという時間帯に、私は特急電車に乗っていた。
やがて、途中の駅で一人の男が乗り込んできた。

その男は、電車のドアが閉まると、
突然我に返ったように乗客の顔を見回し始めた。

「すみません。あなたの年齢は28歳ですか?」

男が私に話しかけてきた。

「そうですが、どうしてわかったんですか」

私が聞き返しても、男は無視して、また別の人に話しかけた。

「あなたの年齢は45歳ですか?」

「そうですけど……」

「あなたは62歳ですね?」

「どうしてわかったんだ?」

そんなやり取りを繰り返していく。
どうやら、その男には、顔を見ただけで年齢を当てる特殊能力があるらしい。

次の停車駅までは、まだ15分以上ある。
私を含め、乗客たちは全員その男に注目し始めた。

「あなたは50歳ですね?」

「そうですが、あと5分で日付が変わったら、51歳になるんですよ」

最後に質問された女性は、笑顔でそう答えた。
年齢を当てていた男の顔が、その途端に青くなった。

「凄いですね。百発百中じゃないですか」

私は男に話しかけた。
すると、男は青い顔を私に向け、こう言った。

「・・・私が見えているのは貴方がたの寿命です」






【解説】
5分以内に乗客は全滅する
→ 寿命が見えるはずなのに年齢を当てている
→ 「寿命=年齢」なので、もうすぐみんな死ぬ
→ 「5分で日付が変わったら、51歳」の女性は50歳で死ぬ
→ 5分以内に女性は死に、且つ電車内の人間が「もうすぐ死ぬ」
→ 恐らく電車事故でみんな死ぬ
→ 次の停車駅までは、まだ15分あり電車から逃げることも出来ない!

■タクシー

昨日夜遅くに会社に呼ばれた(クレームで)で、
バスも電車もないので家までタクシー呼んだんだけどそのときの運ちゃんとの会話

運「昨日近所のレストランで刃物持った男が暴れて逃げたらしくて僕らも注意するように言われたんですわ。もし乗せちゃっても気づかない振りして降ろしてから通報ってね。」

俺「こわいっすね~。大阪でも物騒な事件がありましたしね~。」

運「こわいね~。でもまあ幽霊さん乗せるよりはマシですよ。あいつら無銭乗車するし事故を誘うし大変ですよ。」

俺「大変です・・・って、乗せたことあるんですか!」

運「しょっちゅうですよ。今日もちょうどお客さんと入れ違いで降りていきましたよ。気づきませんでした?」





【解説】
「バスも電車もないので家までタクシー呼んだんだけど」

とあるのでタクシーの運転手の言葉を信じるのであれば、
俺の家の前で幽霊を降ろした。

マンション等集合住宅だったらまだいいけど
一軒家だったらかなり怖い。

■何かが見える

私の娘は、小さい頃から「何か」が見えるらしい。
「何か」というのは妖精、お城、お花畑等、様々なものが見えるらしい。

そんな娘も小学生になった。
娘は相変わらず「何か」が見えている。

その「何か」は学校でも見えているらしく、友達や先生を困らしていた。
私は娘を病院に連れていくことを決心した。

診察は手短に終わり、医者は簡単にこう言った。

「こういった子は世界中にたくさんいます。治療では治りません。
こういった子を集め、自然治癒を目指している特殊学校があるのでそちらをオススメします」

私は「娘が治るなら」と思い、特殊学校に入れることにした。
入学説明会に向かっている途中、ドングリのように丸い目を輝かせながら、

「お母さん、あそこに妖精さんがいるよ、お話してきて良い?」
と言ったりしている。

私は深い溜め息をつき、学校へ向かった。
学校へ着くと、先生が待っており、すぐに説明が始まった。
娘は、学校の生徒らしき子と何かを話し、学校の奥へと走り去っていった。

私は先生に「あの子も娘と一緒の症状の子なんですか?」と聞いた。

先生は「はい、そうです。」と答えた。

私はつい、「大変じゃないですか?」と聞いてしまった。

すると先生は、
「いえいえ、全然大変なんかじゃありません。
子供達の想像力には毎日頭が下がる一方です。こういった子達が将来、
有名な芸術家になったりするんですよ。
ここの職員は皆そう思って子供達と接しているのです。」

と、ドングリのように丸い目を輝かせながら言った。





【解説】
先生と子供の話している様子の描写が同じ事から、先生も同じ病気、
もしくは先生ではなくその人も生徒だった。

他人ごとだからかもしれないが、
個人的にはそういうのも個性ってことでいいんじゃないかとも思う。

こういうことを気楽に書いてしまう私も考え方によっては怖いのかもしれないが。

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