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エヴァを作ったガイナックスの映画「オネアミスの翼」のスゴイ伝説

今でこそ「エヴァンゲリオン」で有名なガイナックスが、20年以上も前に行なっていた無謀なチャレンジ。日本のアニメーション映画に残る金字塔、ほとんどのスタッフが若く経験もない中で作り上げた名作「王立宇宙軍 オネアミスの翼」についてまとめました。

更新日: 2013年05月20日

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bakakyoudaiさん

▼「王立宇宙軍 オネアミスの翼」とは

1987年製作の日本のアニメーション映画。新世紀エヴァンゲリオン劇場版の製作で知られる山賀博之監督作品。
「新世紀エヴァンゲリオン」で有名なガイナックスデビュー作、というふうに知られているかもしれないが、正確に言うと「オネアミスの翼」を作るためにガイナックスが設立された。

当時のスタッフ平均年齢は24歳。ほとんどのスタッフが商業作品を手がけたことのない、いわばセミプロの集合により作られた本作は、大人も観て楽しめるアニメ映画として認知されており、優れた映像美のほか、架空の惑星における宇宙への冒険譚としての物語的評価も高い。また、音楽を坂本龍一が手がけたことも話題となった。

「オネアミスの翼」は副題。正式名称は「王立宇宙軍」となっている。

▼ 「王立宇宙軍 オネアミスの翼」を作るためにガイナックスは設立された

ガイナックスの元々の姿は、DAICON FILMという映像集団。1980年初頭に大阪で設立され、アニメ・特撮を中心とする自主映画の製作を行なっていた。

1981年、日本SF大会という著名なイベントが大阪で開催されることになり、その大会の開会式で流す短編アニメーションを製作するために、岡田斗司夫の呼びかけのもと、大阪芸術大学に在籍していた庵野秀明、赤井孝美、山賀博之らが集結した。

この集団を母体にして、後に劇場映画を手がけることになった際に設立されたのがガイナックスである。

▼ 「王立宇宙軍 オネアミスの翼」あらすじ

とある惑星。この星の技術力はでいまだ宇宙に達することができず、「宇宙に行かない宇宙軍」として人々から嘲笑されていたオネアミス王立宇宙軍。軍士官のシロツグはやる気のない軍人だったが、あるとき町でひとりの少女と出会う。

時を同じくして、宇宙軍から人類初の有人人工衛星打ち上げ計画が発表された。本当にそんなことができるのかよ、と半信半疑の人々をよそに、少女との出会いによりやる気に満ち溢れていたシロツグはパイロットとして立候補するー。

これを観ずしてSFアニメを語ること無かれ。作画が神がかってるとか通り越して作り手の執念と表現していいほどの情熱が伝わってくるアニメーション。

▼ほとんどシロウト集団が製作するということで、製作現場では多くの困難があった

監督だけでなく、この映画を製作したスタジオ・ガイナックスのスタッフの平均年齢がわずか23歳

「いくらなんでも3億あれば出来るだろう。それより問題は、こんな野放図なという かあつかましい予算が通るかどうかだな」

当初は周囲から「出来るわけないだろ!」とさんざん言われていたようだ。だがそれは無理も無い話で、当時のガイナックスはアマチュアから脱却したばかりの”素人同然”の集団にすぎなかった

本作品に対し宮崎駿は、金のない無名の若者たちが集団作業で作る姿勢に好感を持って応援し、バンダイを説得するための話などをした

▼配給サイドからタイトルの変更をされるという憂き目にもあった

1986年の映画製作発表時には副題を付け、「王立宇宙軍 リイクニの翼」という仮タイトルになった

「リイクニ」の名称は其の後「オネアミス」に変更

配給元の東宝東和の意向で主題と副題を入替え、劇場公開時は「オネアミスの翼 王立宇宙軍」のタイトルとなった。

タイトルの入替えは制作サイドからは不評であったため、レーザーディスク化の際「王立宇宙軍 オネアミスの翼」に戻され、以後の映像ソフトでもこのタイトルとなっている。

アマチュア集団の製作する作品として、いきなり劇場公開を目指すのも異例中の異例だが、そこに費やされた4億4千万円という制作費も驚異的な金額といえる。なお、プロモーション費用を入れると、総制作費用は約8億円といわれている。

▼ 結果として興行収入は赤字となる

当初の予定では、ガイナックスは「オネアミスの翼」を作った後は解散する計画だったのだが、山のような借金を返済する為にそのまま継続する羽目になってしまった

▼ そうして継続された活動が後に「トップをねらえ!」「エヴァンゲリオン」など、多くの作品を生み出すことになる

無謀とも言えるガイナックスの挑戦は、そのまま「オネアミスの翼」のストーリーともリンクする。技術的な不安要素や人々の嘲笑、対立する国家からの介入といった困難をふりはらい宇宙に旅立ったシロツグほか王立宇宙軍の姿は、誰も行なったことのないような映画製作をやり遂げたガイナックスそのままの姿でもある。

▼ 公開当時は低かった評価も、年々高まり、今では名作との呼び声が高い

好きな作品。”公開当時は低かった評価…”の部分、具体的に記憶してるのは例えば当時の某アニメ誌での「ヒロインが(画的に)可愛くない」といった視点での評/エヴァを作ったガイナックスの映画「オネアミスの翼」のスゴイ伝説 -NAVER まとめ matome.naver.jp/odai/213682722…

歴史的にも地理的にも極めて架空性の強い設定だが、執拗な細部の描き込みがリアリティーを担保していて、不思議な既視感すら感じる

オープニングの森本レオの「語り」、坂本龍一のセンスのいい音楽、そして、なんともいえない世界観・・・。いろんな要素が絶妙に絡んでいてたまらない作品。

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