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身勝手な大人に翻弄...少年の繊細な心に胸が痛む衝撃映画!

多感で難しく繊細な年頃の少年...。そんな少年の繊細な心に土足で踏み込み、傷つけ汚していくのは、あまりにも無知で理解の無い大人の身勝手な行動や言動...。そんな大人達に翻弄される少年達の心を描いた秀逸な作品をセレクトしました。

更新日: 2014年02月09日

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▼『ブラック・ブレッド』

アウグスティ・ビリャロンガ監督・脚本による2010年の作品。1940年代、内戦が終結したものの、情勢的に安定なスペインの小さな村で暮らす貧しい少年アンドレウが、ある親子の転落死を目撃してしまう。時を同じくして国家による反逆者狩りがはじまる。そんな中、大人達の思惑と事情に翻弄され、父や母までも持つ深い心の闇を知ってしまった少年は、ある残酷とも言える決断をする...。

エミリ・タシドールの原作「黒いパン」「鳥殺しの肖像」から着想を得た、美しくも残酷でミステリアスな内容を、美しい映像で紡いだ作品。スペインのアカデミー賞ことゴヤ賞で、最多9部門を受賞!

スペインのカタルーニャ地方の貧しい村に暮らす少年アンドレウ。ある日、馬車の転落事故を目撃し、幼馴染みの少年が息絶えるのを見てしまう。彼は森の伝説の怪物「ピトルリウア」の名を口にして息絶える。その伝説の謎を追ううち、内戦後の不安定な状況下にあった村の人々の、暗くて汚ない思惑の世界に巻き込まれていくのだった...。

政治的活動により軍から追われて姿を隠してしまった父親、家族を養うために工場に働きに出る母親、妖しい雰囲気で彼を誘惑とも挑発ともとれる態度で翻弄する従妹のヌリア、彼の母親に横恋慕する町長といった身勝手な周囲の人物。そして何より、尊敬していた父親が隠していた真実を知った時、彼の感情は閉ざされてしまう。

スペインのデヴィッド・リンチと称される新鋭監督で、映画のみならず、数々のアート作品のディレクションでも知られるアグスティ・ビジャロンガが監督・脚本を担当。ミステリー・ドラマの体を取りながら、複雑な人間の感情と人間関係を描く。彼が作り出す、あまりにも鮮烈で美しくシャープな陰陽で魅せる映像世界は圧巻だ!

全てを知った上でアンドレウが下す決断もまた哀しい。歪んだ社会が、年端もいかない少年を強引に大人にしてしまうのがやるせない。少年の大きな瞳が実に印象的でした。

一人の少年が、大人の現実を目の当たりにし、すべてを信じずに自分だけを信じることを決意し自立することにした物語、謎解きよりもシリアスな人間ドラマだった気がしました。

あまりにも多くの秘密を知ってしまった11歳の少年アンドレウの目は今どのように変化を?そんなラストの持つ意味も、じっくりと考えたい。

スペインのアカデミー賞ことゴヤ賞で、最多9部門を受賞した今週末公開の映画『ブラック・ブレッド』。本年度・米アカデミー賞でもペドロ・アルモドバル監督作『私が、生きる肌』を抑え、スペイン代表に選ばれた話題作です。 ow.ly/bDYZj

【映画】すっきりしない“イヤミス”映画「ブラック・ブレッド」、純真無垢な少年が辿りつく恐ろしい結末 dlvr.it/1lMgrr #映画 #ニュース

あ、今週末公開の『ブラック・ブレッド』は、冒頭の”馬”のシーンが凄い。今年の一連の”馬映画”に名を連ねても良いかもしれない裏”馬映画”の佳作、おすすめです!

『ブラック・ブレッド』を観た。スペイン映画を見る度その内戦の傷跡の深さを知ることになる。最後の筋がわからず劇場に人に聞くと、そうなんですよねミステリーだと思いましたと尋ねられ、ダークミステリーという売りにしたんです。そのコピーは成功していると思うが、人名が覚えられない。

(続き)「ブラック・ブレッド」は文字通り黒パンの意味。作中常に黒パンしか口にすることのできない貧しい少年。彼がホワイト・ブレッドを手にする為にとった決断がこの映画の最大の肝。哀しい

映画「ブラック・ブレッド」を観る。スペイン内戦直後と思われる時代背景。戦時に於ける「潜在の剥き出し」に、またひとつ引っ張られる自分。今読んでいる本やこの映画、偶然にしてはあまりにもテーマが似通う事に戸惑いすら。 alcine-terran.com/blackbread/ @BlackBread

▼『白いリボン』

鬼才ミヒャエル・ハネケ監督、クリスティアン・フリーデル主演による2009年の作品。第一次大戦前夜のドイツ北部のとある村。美しく静かで平穏に日々を暮らしていた村人達の日々が、医師の落馬事故をきっかけにバランスを崩し、次々とショッキングな事件が起こる。人々の悪意や憎しみが浮き彫りになっていき、村は不穏な空気に包まれ、人々は疑心暗鬼に陥って、子どもたちも苦悩を感じ始める。牧師は子供たちに無垢であるように戒めるために白いリボンを巻く。しかし、ある事に気付いた牧師は、彼らのリボンを...。

140分でモノクロ、比喩的で意味不明で不思議で醜悪で不愉快な部分もふんだんに盛り込んだ、正にハネケ印の衝撃作だ!

2009年のカンヌ映画祭でパルムドールに輝いた作品。様々な人々の憶測と猜疑心が入り乱れ、平和だったハズの村の生活が一気にドロドロしたものとなっていく。醜悪な心や行動を露呈する大人達。それらを垣間見た、無垢である事を良しとする教育を受けてきた少年達の心は、あまりにも激しく揺さぶられ、そして...。

その衝撃的なストーリーを、悪意と狂気と痛烈なメッセージと共に描き切ったのが、スイスの鬼才ミヒャエル・ハネケ。非常にスキャンダラスで常に観客の心を逆撫でする挑発的な作品を数多く手掛け、賛否両論を巻き起こしてきたハネケ氏であるが、そのメッセージ性が如実に現れたのが今作と言える。果たして彼が考える無垢とはどういったものだったのか。今作を観て考えてみたい。

他の映画では味わえない不思議な映画体験であるのは間違いない。「不思議」で「不愉快」で「意味不明」ではあるものの、「それもまた映画!」という意味で、オススメの一作なのでした。

"重い空気"の中で育った子どもたちが、いずれどのような形で世界を震撼せしめ、人類の歴史をその後永遠に変えてしまう事態を孕んでいくかを、未来からの"予言"として描ききっている。

私たち大人は、子供たちに無理やり白いリボンをつけさせるのではなく、まず自分たちこそが白いリボンをつけて自らを反省しなくてはならないのでは?

『白いリボン』観ました。ミヒャエル・ハネケ監督作品です。徹底的といっていいかもしれません。戦前のとある村が舞台です。閉塞感漂う映画です。映像から浮かぶ、語り手と登場人物たちの、心理の捌きはいまいちかも・・・。それでも、余りある徹底的な姿勢。すばらしいですよー。よかったら。ぜひ。

ハネケに関して、映画作家としてはあまり人気がないとつぶやいたが、最近は徐々に評価が高くなっていることは確かだとは思う。中条省平氏はハネケが嫌いな理由を、しつこい演出、こけおどしの露悪趣味だと言っている。が、『白いリボン』で感心したらしい。

ミヒャエル・ハネケ祭りをしようと思ったけど1本が限界でした。『白いリボン』再視聴。大戦直前のオーストリアの農村、続く日常とどこかが壊れていく不協和音。2,3度観れば、今度こそ何かがわかるような感覚に陥るのがハネケ作品には多い…が。

"明りがほんのり漏れている診察室、そのドアを少し、静かに開けると、 父と姉との異様な光景が・・・。" ■ ドイツ映画の傑作 「 白いリボン 」 を観る ( 下 ) ■ - 音楽の大福帳 bit.ly/1aRiytu

今日は『処女の泉』と『白いリボン』という2つの素晴らしい映画に出会えたので幸せな一日でした

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