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[HTMLの歴史] HTMLの誕生からHTML5までをザッと要点紹介

ウェブ制作に携わる人にとっては最も馴染みのある言語「HTML」。ここでは、HTMLの誕生からHTML5に至るまでを簡単にまとめてみます。

更新日: 2013年10月20日

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この記事は私がまとめました

T.Ohkiさん

はじめに

HTMLは、ウェブ制作に使用するマークアップ言語です。ウェブページを制作する人にとっては最も一般的な言語でしょう。最近ではHTML5も普及していますが、HTMLの歴史についてはあまり知られていません。これからHTMLをはじめて勉強される方、HTML5を新たに勉強される方は、そんなHTMLの歴史を知っておくと、理解力が深まるかもしれませんよ。

HTMLが生まれた場所

スイス・ジュネーブにあるCERN(欧州原子核研究機構)で誕生する。ここは、欧州12か国が共同で研究を行う機関です。1989年にここでHTMLは開発されました。

HTMLが生まれた理由、その経緯

CERNは、何千人という科学者が入れ替わり立ち代わりで訪れるため、お互いの研究状況の確認、論文などの資料を探す、など必要な情報を効率よく行き渡らせる環境が課題となっていました。これを実現するために、CERNで世界初のサーバーとブラウザが生まれます。

サーバーに情報を蓄積させ、必要な時に必要な情報をブラウザで表示出来るようになったので、効率よく情報を収集する環境が整いました。また、情報と情報をリンクさせることで、とてもスマートに情報を整理することができるようになったのです。

HTMLの考案者

イギリスの計算機科学者。

『ロバート・カイリューとともに、World Wide Web(WWW)を考案し、ハイパーテキストシステムを実装・開発した人物である。URL、HTTP、HTML の最初の設計は彼によるもの』 - Wikipediaより

HTMLの構造

現在ではCSSによる装飾がセットとして存在しているHTMLですが、そもそも情報管理・整理が目的なため、当時は文書構造さえ記述できれば要件は満たされていました。

上記を踏まえて、HTMLの歴史の流れ

ティム・バーナーズ・リーによって開発される。

世界初のサーバーとブラウザが誕生。

HTTPという通信手段を使って、URLでファイルが保管されているサーバーの特定の場所へアクセスし、ブラウザでHTMLを人間の目でキレイに成形する仕組みです。

アメリカのイリノイ大学のとある大学生によって世界初の画像表示ブラウザ「Mosaic1.0」が発明されます。

この大学生の名はマーク・アンドリーセン(後のNetscape開発者)。このブラウザの発明を契機に大きなブラウザ戦争の歴史が幕を上げるのですが、これについては改めてまとめます。

ティム・バーナーズ・リーが、W3Cという非営利団体を設立します。

W3Cとは、簡単にいえば「ウェブをみんなで使えるように、使う人や場所や環境に差異がないようにしようね。そういう仕様や技術書を作成したり勧告するよ」という機関です。

今まで、HTMLでも簡単な文字の装飾などが出来ていましたが、W3Cが「HTMLって本当は文書構造を記述するためのものだから、装飾したい場合はCSSを使おうよ」と勧告します。

CSS1.0に続き、HTML4.0の仕様をW3Cが勧告。ここから「HTMLは文書構造を記述するもの、CSSは体裁を整えるためのもの」という切り分けが明確になっていきます。

HTMLの発展型としてXMLという規格がW3Cから勧告されます。これは、「この数値は商品価格、この数値は製造年月日ね」という具合に、任意の箇所を要素として定義してデータをやりとりするためのもの。

皆さんご存知のitunesの曲リストとかも、このXMLを使って「ここは歌手名、ここは曲名のデータだよ」というやりとりがされてます。

「XMLはデータのやりとりに最適。だから段階を経てXMLへ移行させよう。ひとまず、今までのHTMLの仕様を、このXMLに準拠したものに新しく書き直したよ」ということで、HTML4.0を基にしたXHTML1.0が勧告されました。

W3Cが新しいCSSの仕様を勧告。同年、世界にはブログが広く普及しXHTML+CSSが流行。また、ウェブアプリが勢力を拡大していました。

ブログの普及により、XHTMLは浸透しつつもその用途はXMLよりもHTMLとして利用されることがほぼ。Mozilla(Firefox)やApple(Safari)などのブラウザベンダーは、世間に浸透していないその流れを考慮し、W3Cに提案します。

ベンダー「HTMLを発展させません?」
W3C「うちはXML普及が優先事項です。」
ベンダー「でも現場のニーズも考えてよ。」
W3C「うちでは出来ないですって。」
ベンダー「まじか~っ!」

ということで、Mozilla・Apple・Operaに所属するメンバーによって「WHATWG」が設立。現状のHTML機能を拡張させる取り組みが独自で進みます。

2004年設立から2年。WHATWGの仕様は評価されていき、ティム・バーナーズ・リーが「世界をXMLへとスイッチさせる試みはうまく機能しなかった。」と自身のブログで発言。翌2007年からは、W3CとWHATWGが協力して、HTML5の標準化を進めます。

ようやく漕ぎ着けた新HTML。従来のHTMLとの違いは、その拡張性と互換性。元々、ブラウザベンダーやそれに賛同した人たち主体で進行していたプロジェクトだったため、現場の声がよく反映されている。文書構造という概念はもちろんありますが、次世代というか、現代的な香りのする仕様になっています。

HTML5とはどんなものか?

現在普及しているウェブサイトで取り組みやすい設計になっている。

グローバルメニュー、サイドバー、ヘッダー、フッターはほとんどのサイトに存在するものです。従来は<div>タグにIDやCLASSを指定してのですが、これに基づいたタグがあらかじめ用意されているので直感的。<header></header>などのように、あまり考えることなくレイアウトの枠組みは組めるはずです。

プラグインを使わなくても動的な機能が扱える。

<video>や<audio>タグが登場。これにより、<img>タグと同じ感覚で映像や音声データが簡単に取り扱えます。

ブラウザごとの互換性を気にしなくていいようになる?

今まで制作者サイドを困らせてきたブラウザごとの互換性。HTML5はその点に配慮し、細かい処理規則を定義しています。これからどこまでブラウザ間の互換性の差異が解消出来るかは分かりませんが、大いに期待したい面ですね。

さいごに

ザッと簡単にHTMLの歴史&HTML5(の雰囲気だけになっちゃいました)についてまとめてみました。もっと詳細について知りたい、もっと付随する情報を知りたいという方は、次ページに参考サイトをまとめておきますので訪問してみてください。

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