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実際のネグレクト事件を題材にした是枝監督作品「誰も知らない」とは

「そして父になる」で第66回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した、是枝裕和監督。氏の作品の中でも強烈な問いかけを観客に与えた作品「誰も知らない」についてまとめました。

更新日: 2018年06月18日

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bakakyoudaiさん

▼是枝監督作品「誰も知らない」とは

2004年に公開された是枝裕和監督の日本映画。実際に起きた事件を題材にし、過酷な状況下で協力して生き抜く子供たちを描いた傑作。長男を演じた当時まだ14歳の柳楽優弥が、第57回カンヌ国際映画祭において史上最年少および日本人として初めての最優秀主演男優賞を獲得するなど、国内外で高い評価を得た。

▼「誰も知らない」は実際に起こった「巣鴨子供置き去り事件」がモチーフとなっている

巣鴨子供置き去り事件は東京都豊島区で1988年に発覚した保護責任者遺棄事件。 父親が蒸発後、母親も4人の子供を置いて家を出ていき、金銭的な援助等を続けていたとはいえ実質育児放棄状態に置いた。

▼(あらすじ)

子供4人に母ひとりの母子家庭。アパートに引っ越す際も人目に付かないようにこっそりとやってきた一家は、周囲の視線を気にして家族構成を秘密にし続けていた。子供たちはそれぞれ父親が異なり、出生届すら出されておらず、学校にも通っていない。

母は新たな恋人ができると、それを境にほとんど帰宅しなくなる。たまに生活費を渡すだけで、あとは放置。三人の弟妹の面倒をみるのは長男の明。彼はアルバイトすらできない年齢だったので、母から渡された生活費だけが頼りだった。
やがて母は完全に姿を消す。電気や水道が止められ、食料を買うこともできない環境の中で、子供たちは懸命に生き延びようとするが・・・

是枝監督「事件を辿っていくなかで、この14歳の少年にシンパシーのようなものを感じる部分があった。兄妹がすごしたであろう生活の風景に、やはり東京で生まれ育った自分の記憶が重なったというのもある」

▼子供たちの演技が素晴らしく、それゆえに観ていて辛い作品

撮影時、子どもたちに台本は渡されず、監督のその場の指示で演技させたという。

子どもたちにとってあれが当たり前の生活なのかも知れないと思うと、苦しかった。

あんなに幼い子供が、特に長男と長女は弱音も吐かず、家族の絆を必死で守ろうとする、その姿に胸が痛くなりました。

子供全員に賞を送るべきだ。そしてダウンタウンの松本も言ってたけど、YOUが浮いて見えた。そのくらい子供が自然で、ドキュメンタリーみたいだった。

無責任な母親を演じたYOUの演技も良いが、それ以上に柳楽優弥をはじめとした子供たちの演技が実に素晴らしい。子供たちの表情は喜怒哀楽を表現豊かに語っているが、それゆえに彼らの置かれた状況がより悲痛に感じられてくる。

(カンヌ映画祭での)クエンティン・タランティーノのコメント「個人的には、彼(柳楽優弥)の表情が一番印象深かった。毎日多くの映画を見たが、最後まで印象に残ったのは彼の顔だった」

今回の映画もそうらしいのですが、『誰も知らない』も、子役には台本なしで撮影したはず。子役が、本当に良かった作品です。あの映画の後はカップ麺とピッピサンダルが悲しい象徴となりました。映画館でも泣いて、照明がつく瞬間恥ずかしかった。あ…今はカップ麺もピッピサンダルも大丈夫。

↓「誰も知らない」を観た帰り道、なんとも言えない気持ちで帰ったなぁー…。台本が無いらしく、役者さんが演じてるんだか素なんだかわかん無い感じが面白かった!youさんと主役のコのやり取りが面白いんだよねー♡また観たいー!

あと誰も知らないもすき…なんてーか、大人の手は離れて自分であれこれできるようになった子どもたちが互いを思って何かするシーンがたまらなく異空間で神秘的でいい…

▼現実にあった事件がモチーフなため、そのリアルな過酷さに胸がつまる

「誰も知らない」は実際にあったことを元にしてます。あの頃から日本はすでにおかしかったみたい。。。

例の餓死事件みたいなニュースを見ると「誰も知らない」って映画を思い出す。いわゆる「どうしてこんなになるまで放っておいたんだ」っていう内容なんだけど、YOU のクズ母の演技がハマっててリアルに感じられた…「ずーん…」って気持ちになりたい人はDVD借りてみたらどうかな。

二人の子供の「現状」ですよね。私から引き離し、生活費渡さず。普通に生活してると私を騙し、大人達の罪悪感を拭うために平気な振りさせ、嘘を付かす。大人、社会の問題点。@ 是枝裕和監督が、カンヌ国際映画祭で審査員賞受賞、おめでとうございます。「誰も知らない」をはじめたくさんの心に沁みる

巣鴨事件はあくまでモチーフなため、事件を忠実に再現したわけではない。だがそこに存在する「現実に起こりうる社会の問題」というリアリティは、痛烈なメッセージとなっている。

▼多くの人が涙しているが、それは「感動の涙」ではない

ああああああ。見ちゃった。誰も知らない。涙止まらん。オイラも子沢山。そりゃ一人になりたいって思うよ?けど。。。あれはないよーーー゚(゚´Д`゚)゚ホントにあったっていうのがすごく辛い。。。

是枝さんの最高傑作は、誰も知らない、である。後にも先にもあんな児童虐待な映画なかった、多分是枝さんが非情だからだと思う。しかし、それが表現ていうものだ。涙が止まらなかった。それは現実だからだ。

是枝監督がらみで、『誰も知らない』が流れた。だめだワンカットだけでもストーリーを思い出して涙が出てきた(T^T)あの映画は辛すぎる。

宣伝で「泣ける!」なんて言ったりする映画もあるけど、はたしてそれがいい映画か?と疑問に思う。泣かせるより大事なものが、伝えなければいけないものが詰まったこの映画をたくさんの人に見てもらいたい。

▼約十年が過ぎた今でも、是枝監督の問いかけは鋭く胸に刺さる

是枝監督「このタイトルには、本当に『誰も知らない』のか? 知らないフリをしてるだけではないか? という問いかけの意味もある。映画では、子供たちだけの部屋を偶然見てしまった大家の女性が、ふっと目を逸らす。長男が買い物に通っていた近所のコンビニの店長も、まったく彼のことを知ろうとしない。逆に映画後半に登場する少女は、少年を知ろうと努力している」

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