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平安時代の闇のヒーロー「小野篁」の華麗なる地獄めぐり

冥界の役人だったという伝説が残る、小野篁。彼の地獄めぐりについてまとめました。

更新日: 2013年05月21日

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Nanahoshi14さん

多才な奇人、小野篁

小野篁は平安時代前期の役人であり学者であり歌人である人物です。

貴族たちが保身のため言質を取られないように生きる中で、清廉反骨、直情なその姿勢は『野狂』と呼ばれる。

有名で面白いエピソードは多数ありますが、ここでは彼の地獄めぐりについてお話したいと思います。

なんと、彼は冥界の役人だったという

人間でありながら、閻魔大王の裁判の手伝いをしていたという話がある

「朝には朝に務め、夕べには冥府に仕える」つまり、朝(昼間)は朝廷に勤め、夜は冥界で閻魔大王の副官をしていると恐れられていた。

恩人を地獄から救った、という伝説

篁の上司に「藤原良相(ふじわらのよしみ)」という人がいる。
この人は、以前篁が罪を犯してしまった時に、強く弁護してくれた事があった。

何年か経ち、篁は参議となり良相も大臣となっていた。あるとき良相は重病となり、他界した。

そして、閻魔大王の前で、罪を定められようとしたのですが、閻魔のかたわらに篁がいました。

良相も、さぞ、びっくりしたでしょう。

助けてやって欲しいと閻魔に掛け合ってくれたので、良相は蘇生することが出来た

篁が地獄の冥官であるという話は自然に世間に広まり、皆、篁を恐れたという。

他にもこんな伝説が

小野篁は、亡くなった母に会うために冥土に通い始めたといわれる

「珍皇寺参詣曼荼羅」が初出のようです。

「江談抄(ごうだんしょう)」によると、藤原高藤(ふじわらたかふじ)が突然、気を失い気がついたときに「閻魔王庁へ行ったが、そこには、第二の冥官として小野篁が座っていた」と話したといわれる

当時はさぞ恐れられていたんでしょうね。。

篁と紫式部の意外なつながり

篁と冥界の関係を表す話を、もうひとつ。

実は、紫式部と篁のお墓は並んで建っています。

紫式部と小野篁の没年は、200年くらい隔たっているのに…?

この二人の墓は西陣の北にある紫野のお寺でもなんでもない場所にぽつんと二つだけ並んであるんです

小野篁と紫式部、奇妙な取り合わせですが、2人には何か縁があるのでしょうか?

地獄に堕ちた紫式部を救うため…

源氏物語を書いた紫式部が亡くなった後に地獄に堕ちたということを皆さんご存知でしたか?

罪状は、「源氏物語という色恋の絵空事を書いて多くの人々の心を惑わした」罪です。

たしかに、当時の仏教思想からいえば、プレイボーイの光源氏はとんでもない罪人…

熱狂的な源氏物語ファンが紫式部の墓の横に小野篁の墓を移動させて、紫式部を助けるように頼んだ

…と言われています。
冥界の役人の力を信じる人は多かったのですね。

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