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本物のSMとは? マルキ・ド・サドとザッヘル・マゾッホ 二人の作家 +α団鬼六etc.

SMプレイとか自称Sとか真性SとかドMという発言を耳にするけれど、結局本物のサドとマゾやSMとは何なのかよくわからないので一度ルーツに還ってみた。日本のSM作家についてもちょっとだけ触れてみた。※ネタバレ注意

更新日: 2013年05月29日

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adukimameさん

「SM」は、加虐嗜好の「サディズム」(sadism) と被虐嗜好の「マゾヒズム」 (masochism) が組み合わせられたサドマゾキズム (sadomasochism) の略語である。
ひとりの人間がサディズムとマゾヒズムを合わせ持っている場合はサドマゾヒストと言われる。略として、サドマゾとも言う。

サディズムとマゾヒズムの由来となった二人の作家と作品

☠サド侯爵とサディズム

=サド侯爵の代表作を紹介=

まず主役の4人の悪者、殺人や汚職で巨万の富を得た‘公爵’‘司教’‘徴税官’‘法院長’の描写が凄まじい。彼らがいかに品性下劣で残忍で陰険か、度知らずの好色・淫蕩ぶりをこれでもか!とばかりに描いています。
中でも前出引用の法院長のキャラクターは、インパクト抜群!どちらかと言えば男の方が好きで、自分に似た不潔な人物や老醜を好み、数年前から放蕩のあまり痴呆となっているとか。そのおぞましき不潔趣味は、スカトロという言葉こそ使われていませんが次章以降に期待を抱かせるものがあります

完全翻訳版ソドムの百二十日

圧死、焼死、爆死、轢死、縊死、壊死、煙死、横死、怪死、餓死、狂死、刑死、惨死、自死、焼死、情死、水死、衰死、即死、致死、墜死、溺死、凍死、毒死、爆死、斃死、変死、悶死、夭死、轢死、老死、転落死、激突死、ショック死、窒息死、失血死、安楽死、中毒死、そして傷害致死―――ここにはあらゆる「死」の形が描かれている。「死」は一つなのに、至る道はさまざまやね。

死の百科事典だ。

☠対照的な性格の姉妹、ジュスティーヌとジュリエット。善良な妹ジュスティーヌは悪事を否定し善行をえらぼうとするがその度に悲惨な結果になる。殺されそうになるわ強姦されるわ裏切られるわ奴隷にされるわ罪をきせられるわ満身創痍のドロ沼人生。それでも最後まで潔癖な意思をつらぬこうとするジュスティーヌがむくわれることなど一切無い。そして皮肉にも悪事に手を染めジュスティーヌを虐待した者達は人生に成功していく。
何の救いもない話。☠

誘拐され解剖されそうになった少女を救ったら報復に手足の指を切られ烙印を押されて追い出された。

貧しい老婆を助けようとしたら財布を奪われ、殴られている男を介抱したらその男に井戸の車を回す奴隷にされ、鞭で打たれた。

☠今度はジュスティーヌの姉であるジュリエットの話。
幼い頃から反社会的で反キリスト的な思想の大人に触れ、自分の利益の為なら残虐な殺人もいとわないジュリエット。大金持ちの愛人になり権力を握ったり、悪のパートナーと共に奔放に旅をしながら悪事を重ねていく。
実はレズッ気のあるジュリエットは女性を拷問するのが特にお気に入り。
また、自身が痛めつけられるのも嫌いじゃないという一面も・・
もともとは利己的な性格だった彼女だがいつのまにやら残酷な行為は快楽をむさぼる為のものになる☠

この物語に登場する悪徳を覚えている限り羅列してみる。

修道院で乱交パーティを繰り広げる。
窃盗。
髪で女を吊るして前と後ろから陰部を鞭打つ。
ローマの街を燃やして貧民街や救護院を軒並み全焼させる。
人肉食。
女性を毒薬やナイフで強制的に流産させる。
聖職者を誘惑し、その陰部を切り取る。
夫殺し。
父親を口説いてから交わり、拷問死させる。

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続いてはこのお方

☠マゾッホとマゾヒズム

=マゾッホの代表作を紹介=

マゾッホの自伝小説

ワンダはその趣味が無いにもかかわらずサディストを演じたのだからある意味相手への奉仕にも取れる。

☠主人公はワンダという美女と出会い愛し合うようになる。しかし主人公は「痛めつけられること」に快楽を見出す「超官能主義者」だった。主人公はワンダに毛皮を着て足で踏んだり鞭で打ったりしてもらいたがる。とまどうワンダだが主人公への愛ゆえに受け入れる。しまいには「私の人権は貴方に委ねた。私を今日から奴隷として扱ってくれ」という契約書まで作る。そして毛皮を着た女王様と奴隷の生活が始まる。
そんなある日、ワンダと主人公の前にある男が現れる。主人公は激しく嫉妬する。
突然その男が主人公をいたぶる。ワンダはそれを見て笑う。
実はこれはワンダのお芝居。ワンダにはそっちの趣味はなく最後に主人公の性癖にたいする荒療治をしてから主人公を捨てて出て行ったのだった。という思い出話。最後のオチは主人公にとっては放置プレイでもあるのかな。☠

彼は言う「女の君主になるか奴隷になるか、男には二つに一つの選択しかありません」と…。

背信に容赦ない制裁を下す美しい女教祖...。歪んだ愛は狂気と化す。美しい女性教祖をめぐる歪んだ愛と狂気の物語。

☠主人公ザバディルは森でものすごい美女に出会った。彼女の名はマルドナ、恐ろしいほどの美貌の持ち主である彼女は村人達に崇拝されていた。彼女の住む村そのものがカルト教団だ。彼女に逆らうものは裁判にかけられ鞭打たれ制裁を受ける。マルドナ自身も自分を絶対的な神と信じて疑わない。「教祖」である彼女は己の欲を満たすために自分の性的魅力も利用しながら信者達を受け入れ、愛し、支配する。主人公も彼女に会うためにその村に通うようになるが、彼女に服従し全てを捧げながらも彼女を独占できないことに憎しみをつのらせていく。マルドナもまた主人公を愛するようになるが誰か一人の者になることはない。
マルドナの信者の美少女と浮気した主人公をマルドナは裁き、殺し、逮捕される。
彼女は信者達の助けで脱獄に成功する☠

「私を愛しているのならば、私のなかの神をあがめなさい」
彼女は言った。
「あなたの創造主(=神とともに、子供を産む存在である女性の意)
の前でへりくだり、跪いて私の足に口付けをするのです」

「私の足に口付けをするのです」
マルドナはもう一度いい、王家の毛皮を着て生まれた支配者だけが
見せる優雅な無頓着さで、男の方へ足を伸ばした。

☠短編集☠
「残酷な女たち ルボミルスカ侯爵夫人の熊」
「サイダから来た姉妹」
「鴉」
「ハトヴァンの女僭主」
「公妃ライェフスカ」
「コサックの妻」
「サロンの姉妹」
「指責め」
「風紀委員会」
「醜の美学」

愛は平等ではない、鉄槌になるか鉄床になるかそのどちらかだ!という主張の元に、(比喩でなく)毛むくじゃらの熊を従えた女王様が高らかに自らの意志を主張し、一方、男は仕えるのが無上の喜びであることを確認する

八人の紳士をそれぞれ熊皮に入れ檻の中で調教する侯爵夫人の話など、滑稽かつ不気味な短篇集の表題作の他、女帝マリア・テレジアを主人公とした「風紀委員会」、御伽噺のような奇譚「醜の美学」を収録。

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