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うつに効果のある「認知行動療法」って何?

日本では約10人に1人がうつを患っていると言われています。うつは薬物治療や精神療法で対処されていますが、その中でも、薬と同等以上に効果があると昨今、注目を集めている「認知行動療法」についてまとめてみました。

更新日: 2013年06月08日

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この記事は私がまとめました

認知行動療法は認知療法と行動療法の2つが統合された心理療法

認知療法って?

認知行動療法は考え方を変えることによって心の問題を解決する心理療法です。言わば「ものは考えよう」ということわざを心理療法化したものです。

認知療法は、考え方に働きかける治療法です。心の病気の背景には、「自分はダメ人間だ」などの認知のゆががあると想定します。そのゆがみを合理的な考え方に変えることで問題を解決します。思考のパターンが極端に悲観的・否定的になっている場合などに、その修正をはかることができます。

出典認知行動療法のすべてがわかる本

行動療法って?

行動療法は日々の行動を変えることによって心の状態を改善していく療法です。行動・習慣が変われば心も変わるという考え方に基づいています。

行動療法は行動を変容させる治療法です。「大勢の前では発言しない」など、特定の条件下で行動が変化することに注目します。条件を段階的に変えることで、行動を変化させ、問題を解決します。生活には必要のない不合理な行動が、くせのようになり、生活上の支障となっているとき、その習慣を変えることに用いられています。

出典認知行動療法のすべてがわかる本

科学的に効果が実証されている

認知行動療法は脳の前頭前野に働くと考えられており、治療効果も科学的に実証されています。うつ病や不安障害の人が、標準的な認知行動療法を熟練したセラピストとおこなえば、半数以上の人が完治するという結果がでています。

クライエントとカウンセラーが一緒になってうつなどの心の問題の取り組む

クライエント自身のことは本人がよく知っています。状態や症状を観察・改善することはカウンセラーが詳しく知っています。2人でチームを組んで状態や症状を把握し、仮説を立てて分析し、問題の解決方法を見つけていくのが認知行動療法です。

カウンセラーの言葉を参考にしてクライエントは自分の状態を構造的に把握していきます。カウンセラーは話しや作業が改善に向けていい方向へ進むようにガイドします。お互いに意見や感想を伝え合い、情報が行き交うようにして話しをまとめ、意思を共有していきます。

具体的な認知行動療法の手順・・・

①まず、何がつらいか話してみる

治療や改善はクライエントがカウンセラーに何が辛いのか、それをどうしたいのかという希望を話すことからはじまります。セッション全体を通して、カウンセラーはクライエントの話をよく聞きます。とくにはじめは徹底的に聞き役になり、クライエントの辛さを受け止めることに努めます。

カウンセラーに話を聞いてもらっているうちに、「もうダメだと思っていた自分にも、よいところがたくさんあるんだ」と思えるようになってきます。このような気持ちになることを最初の目標にしてセッションを始めます。

②話したいテーマを決める

話しやすい雰囲気が出てきたら、話すテーマを決めていきます。テーマを設定するのは治療の対象や目的をしぼりこむためです。毎回のセッションごとにテーマに対する解決策をみつけていきます。 テーマの例)人前で緊張してしまって辛い 仕事場にうまくなじめない 家族とうまくいかない・・・など

③問題を認知と感情と行動の3つに分けてとらえる

問題を分けることで簡単にして、対処しやすくします。ここが認知行動療法のキモです。

認知

問題が起きるとき、どう考えているか。(例/人前で緊張してしまう場合)「自分は口下手だ。」
強い感情をともなう認知を「ホットな認知」と呼びます。このホットな認知を見つけることが治療のカギとなります。

感情

問題が起きたときの気持ち。(例)「口下手なので人から嫌われてしまう。話すのが辛い…」

行動

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