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真剣に教養をつけたい人のための、中公新書7選

「現代人の現代的教養」のために…。1938年に岩波書店が創始したジャンル、新書。これまで100以上のレーベルが生まれてきた。そんな雑多な新書コーナーで一際存在感を放つのが、中公新書。深緑色のカバーの奥に広がる、無限の教養世界に今こそ飛び込もう。世界を迎え撃つために。

更新日: 2014年02月18日

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「品質と信頼」の中公新書

数多の新書レーベルの中で、中公新書は学術的性格の強い分野で良書を多数送り出してきた。

「何かをしっかり体系的に学びたい。」
「歴史、経済、国際関係…。難しそうなテーマをハードカバーではなく、平易な文章で勉強したい。」
こんなニーズに中公新書が与えてくれる安心感は、抜群だ。

日本で2番目に古い歴史を持ち、「教養新書御三家」の一角を占める、中公新書。
刊行点数、累計2200以上。

広い知の海から、私の印象に残った珠玉の7冊をご紹介。
興味を持ったら是非手に取ってみてください。
(※個人の嗜好で選出に偏りがありますがそこはすみません。以下のリンクからいろんな方のおすすめを参照してみてください)

↓いろんな人のオススメの中公新書を知りたい!という人へ↓

↓ハイセンスな帯のキャッチコピーにも注目↓

世界の現実を、冷静に見る。

◆                     ◆
「世界平和を実現するために人類は古くから英知を傾け、しかも戦いは繰り返された。戦争の危機はなぜ去らないのか・・この問いに答える書物は少ない。国際関係を、単純に図式化したり理想化したりすることなく、また「複雑怪奇」といって正確な認識を諦めたりすることなく追い求めてきた著者が、軍縮、経済交流、国際機構などを具体的に検討しながら、国家利益やイデオロギーがからみあう現実世界を分析し、組織的に論じた国際政治の入門書。」
◆                     ◆

自分が本書を初めて手にしたのは大学の図書館だったが、本書は地下の書庫に眠っており、相当埃くさかった。にもかかわらず本書を読み始めると、その新鮮さに驚かされるばかりだった。

いかに平和を構築するかが難しいかを解説した本。特に国際連合の説明がわかりやすく、役割や拒否権の存在する意味などがよく理解できた。これからの未来を創っていく若者が読むべき本だと思う。

書かれたのは今となってはかなり昔ですが、国際関係の本質を「力」とみなしつつ、国際関係を悲観することも無く、かつ楽観視することも無く、慎重に、粘り強く平和への道筋を描こうとする著者の知的努力には、感服せざるを得ません。

#個人的中公新書ベスト5 高坂正尭「国際政治」 田沢耕「物語 カタルーニャの歴史」 谷口克広「信長の親衛隊」 角山栄「茶の世界史」 伊藤章治「ジャガイモの世界史」 って所かな。

先人はいかなる姿勢で、世界と渡り歩いたか。

◆                     ◆
「日本の外交思潮のパターンである「政府の現実主義」と「民間の理想主義」とは、日本が日露戦争の勝利によって二十世紀の国際外交の舞台に躍りだすまでにできあがっていたが、大陸への野心から太平洋戦争へ、そして敗戦から日米安保体制下の今日にいたるまで、百年の尺度で日本の近代外交の思潮をかえりみるとき、そこにどのような歴史の教訓を引きだすことができるだろうか。長期の展望にたって、今日の外交への指針を示そうとする。」
◆                     ◆

明治維新から1960年代までの日本外交のあり方を、その思想的基盤、国際環境との関わりから論じた名著。読了し、自らの底の浅い歴史観を払拭された思いである。

明治維新んを迎えて以来、日本の外交というものがいかに場当たり的で、明確なガイドラインを欠いていたのかということが理解できる。そしてそれは何も過去の話ではなく、入江先生が本書を執筆したのは1960年代ではあるが、今でも十分通用すべき議論なのである。

著者は現実対応的な次元を超えた地平で外交を包摂する哲学や理念を日本はいまだ持てずにいるのではないか、との問題提起により本書を締めくくる。(中略)この言葉は、21世紀を迎えた現代にあってより切実な重みを持ってくるのではないだろうか。

ベスト5まで出てこないだと\(^o^)/でも一番は決まってる、『日本の外交』#個人的中公新書ベスト5

「わたしたちは何を得て何を失ったのか」

◆                     ◆
「第二次大戦後の世界は、かつてない急激な変化を経験した。この六〇年を考える際、民主制と市場経済が重要なキーワードとなることは誰もが認めるところであろう。本書では、「市場化」を軸にこの半世紀を概観する。経済の政治化、グローバリゼーションの進行、所得分配の変容、世界的な統治機構の関与、そして「自由」と「平等」の相剋――市場システムがもたらした歴史的変化の本質とは何かを明らかにする。」
◆                     ◆




*「日本経済新聞」2009年エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10第1位

新書としては異例の分量(400ページ)であるが、一気に読み進められる。それは著者が世界経済についての基本要素(つまるところ一種の「理念型」)を摘出し、過不足無い説明を加えることによって成立するところが大きい。

各時代で各国、各地域で何が起き(何をし)、その結果はどうだったのか?そしてそれは次代にどう影響したのか?と言った点を知るには先ずこの一冊があれば当分の間は事足りるでしょう。

戦後史、とくに政治文化はある程度は分かっているつもりだけど、経済史についてこんなに自分が無知なのかと驚愕した。単に無知なだけではなく、経済に関しては「戦後日本史」と「戦後世界史」を同じようなものとして扱っていることに気がついた。

#個人的中公新書ベスト5 一番お世話になってる新書なので五冊しか選べないのは苦しいのですが、今選ぶとなると「レーガン」「国際秩序」「戦後世界経済史」「内奏」「官僚制批判の論理と心理」この五冊を選びたい。とはいえ、まだまだ読んでないものも多いなあ

「経済成長の目的とは何か 人間の真の幸福はどこにあるか」

◆                     ◆
「政府による市場への規制を撤廃し、競争を喚起することによって経済効率を高め、豊かで強い国を作るべきだ――「経済学の祖」アダム・スミスの『国富論』はこのようなメッセージをもつと理解されてきた。しかし、スミスは無条件にそう論じたのであろうか。本書はスミスのもうひとつの著作『道徳感情論』に示された人間観・社会観を通して『国富論』を読み直し、社会の秩序と繁栄に関するひとつの思想体系として再構築する。」
◆                     ◆




* 第30回(2008年) サントリー学芸賞・政治・経済部門受賞

「見えざる手」と言う余りにも有名な表現のため、「アダム・スミス=国富論=市場原理主義の教祖」と言うイメージがあるが、彼のもう一つの著書「道徳感情論」を考察する事によってスミスを再評価しようとした意欲作。

「神の見えざる手」が成り立つには、経済に参加している各人が道徳心を持ち個人の幸福を探求していることが前提になるというのが氏の唱えたことらしく、その例として出てきた「胸中の公平な観察者」という考え方にすごく感銘を受けた

経済人がスポーツマンシップを持ち、ルールを守りつつ、お互いに切磋琢磨する時に最も経済が成長するという主張だと感じました。 (中略)「経済人は道徳心高きアスリートたれ」、そんなふうに思える本でした。

『理科系の作文技術』 『時間と自己』『アダム・スミス』『ラテン語の世界』『西洋音楽史』 #個人的中公新書ベスト5

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