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『深海』にも覇権を広げる中国、世界一の『蛟龍号』その狙いとは

中国の船が目立つのは海の上ばかりではないようです

更新日: 2013年06月17日

unaimoさん

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2013年6月10日午前、有人潜水艇「蛟龍号」を搭載した母船「向陽紅09」が、南シナ海と太平洋での任務に向けて江蘇省江陰市を出港

蛟竜号は今回、潜航員2人のほか、潜水訓練を受けた科学者も初めて乗り組んで調査研究をする。

2012年6月27日午前11時47分ごろ(現地時間)、中国の有人潜水調査船「蛟龍号」は太平洋のマリアナ海溝で水深7062.68mの潜行に成功

2001年の潜水能力はわずか300m

中国大洋協会は、ハワイ東南沖のマンガン団塊鉱区の専属探査権と優先開発権を得たのだけれど、当時、中国の有人潜水艇が潜れる深さは300mが限界だった。

2011年7月には、5000m級潜水試験を太平洋ハワイ南東沖のマンガン団塊鉱区で行い、マンガン団塊のサンプルを持ち帰るとともに、最大潜航深度5188mを記録

わずか10年で驚異的な進歩です

それまでの潜水世界記録は日本の『しんかい6500』が持つ6527m

限界深度はだいたい6700m
2012年に過去にない大規模な改造を行なっています。

最大潜航深度は、水深6500m、3人乗り(パイロット2名、研究者1名)で、平均7~8時間(最大9時間)の潜航を行います

活動範囲は日本近海だけでなく、太平洋やインド洋、遠くは大西洋にまで及び、これまでに延べ1,300回の潜航を行ってきました

初めて調査する中国と比べ、1300回以上のノウハウがある日本。まだまだ優位性はありそうです。

潜水能力=『耐圧殻』の強度

潜水艇がどこまで深海深く潜れるかという能力は、ぶっちゃけて言えば、潜水艇がどこまで水圧に耐えられるかというのと殆ど同義。もっと厳密に言えば、耐圧殻の性能がどれくらいあるかということ。

球形の耐圧殻にほんの少しの歪みがあっても水圧で破壊されてしまう危険がある。従って、耐圧殻は極限まで真球に近づけて作られる。

『しんかい6500』
直径のどこを測っても±0.5mm以内に収まっている。誤差はわずか0.0025%。

『蛟竜号』
球の精度は±4mmで、誤差0.4%以下程度。

「しんかい6500」の実物の耐圧殻は、水深6500mの1.1倍にあたる7150mの水圧をかけるという耐圧試験を行っている。
更に、実物の三分の一サイズの耐圧殻を作成し、水深6500mに相当する水圧を1500回かけても異常がないことを確認している

入念な試験を繰り返すことで1300回以上の調査の中で一度も事故を起こしていません

「蛟竜号」の耐圧試験は、ロシアで行われ、深度7000mの1割増の7700mの水圧を1時間、7000m水圧を8時間連続、さらに潜水船の下、0~7000mの昇圧・降圧を6回繰り返し、いずれも問題なしとされている

『しんかい6500』の試験内容に比べると見劣りします

なぜロシアがでてくるのかというと・・・

中国は、「蛟竜号」を国産技術で開発したと宣伝しているのだけれど、実際の国産化率は58.6%。しかも一番肝心な耐圧殻はロシア製

中国らしいです

本当の『脅威』と中国の狙い

海底に中国国旗を立てて一時期物議を醸しました。

中国大洋境界の金建才(ジン・ジエンツァイ)事務局長は地球の表面積の49%は人類共有の財産である公海であり、公海の自由原則にのっとって中国は開発を進めるべきだと説いている。

南シナ海には中国の石油・天然ガス埋蔵量の3分の1が眠っているとみられるが、その70%は深海に眠っている

公海での資源獲得は「先に占有したものが開発できる」という、いわば「早い者勝ち」原則だと主張

さらに海底の通信ケーブルの保守修理や盗聴装置設置にも潜水艇は利用可能

軍事活用することもできそうですね。危険です。

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unaimoさん